プロローグ
『高校』
それは思春期の生徒たちが密集する環境。
男女ともに異性を意識し、学業・部活・行事などの様々な分野でのイベントを期待する。
高校とは学生の夢であり、希望を与えてくれる環境なのである。
それぞれが心の内に淡い期待を抱き、妄想する。
「○○と一緒に××したいな~」
「○○と付き合えたらな~」
「○○に告白されたりしないかな?」
こんなことを常日頃から考えてしまうのが『高校生』と言えるだろう。
言わば、『煩悩の塊』なのだ。
そして、恋がひしめく環境には必ず付きまとうものがある。
そう、それこそが『失恋』。
人生誰しも一度や二度は体験するだろう。
それは淡い期待を粉々に粉砕し、自己の妄想を手の届かない世界へと誘<いざな>う。
「どうして○○が××とくっつくんだよ……」
「あいつのどこがいいんだよ……」
そんな風に現実の儚さを恨むこともあることだろう。
もし……
もし、自分の思い描く恋が進展すれば……
もし、選択肢を選び直すことができるなら……
そんなことができたら高校生活はどれほど充実した日々を送ることができるのであろうか?
そんな思いを込めた作品です!
最後までお付き合いいただけると幸いです。