此の先の行方は
お久しぶりです
俺の機体は大幅改修が行われるらしい。
その改修によって能力が劇的に向上する為新たなモジュールを開発するらしい。
考案は出来ていたらしいが機体性能がまだ予定に達していなかった為に御蔵入りしていたらしい。
そして先ずは意見を聞きたいと言われた主人公。
モジュールでこのコンセプトの中から選んでと言われ考え始めた。
装甲型、爪装備、超短距離ワープ装備、砲撃仕様、高機動型、情報戦仕様、棍棒装備、お供タイプ、強襲型。
統一性が無いのは担当者が複数いる為らしい。
今更砲撃仕様は使わないかなと除外、ダイアン涙目だが無視された。
超短距離ワープと情報戦仕様も同じく。
爪装備と棍棒装備はブライトナックルが有るから必要性は…。
強襲型や高機動型はヤタがあるのに何故あるんだ?
防御低いから装甲型かお供タイプも戦力増えるからと迷う主人公。
やっぱヤタがいるし装甲型だと言う訳で装甲型に決まる。
取り敢えずまだ先の話だが。
改修の間暇なので圭一と亮平の機体を見学する事になった。
圭一の機体はケンタウロス型の機体で素戔嗚尊が良く使っているシリーズの一つ、『迅雷』の進化型だった。
従来、ケンタウロス型は陸上兵器として運用される。
馬は走ってナンボだからであるからして宇宙では脚などお飾りだと言う人もいる程なのに脚を増やすなど言語道断。
なんて言う感じに宇宙では不遇だった。
そこで大型ブースターを取り付けた『宇宙仕様迅雷』が現れる。
まあ無理やり飛ばすから直線は速いが小回りが効かない。
そこでなら装甲を厚くし突っ込む突撃武装か、あまり動かず遠距離に徹し緊急回避のみブースターを使うハリネズミ型か。
圭一は後者だった。
圭一の性格上前者と思われた。
亮平に聞いてみるとああ見えて思いっきりのいいズバ抜けた判断力と正確な射撃精度が圭一にはあったらしい。
宇宙仕様迅雷砲戦特化型、通称『爆雷』。
両肩にバズーカ砲、胸部にガトリングガン2門。
両腕にパイルバンカーで手にはマシンガン。
腰部にレールガン2門、脚に一つずつ計4門の32連ミサイルポッド。
止めは尻尾の様に伸びたスナイパーライフル。
このライフルを使う時は画面をバックビューと切り替える。
勿論カメラはライフルのスコープがバックビューになっている。
そして弾切れしたら武装解除して迅雷になり腹に装備してあるエレクトリックトライデントで近距離戦に切り替える。
まあ弾切れすれば突撃武装より貧弱な格闘装備と装甲では焼け石に水だが。
一方、亮平の機体は素戔嗚尊では『迅雷』と双璧を成す可変型機体『疾風』、その進化型。
宇宙では逆に水を得た魚、しかしその姿は鳥の様だが。
飛行形態と人型形態の二つに成れる『疾風』は高機動型の花形と言えた。
しかし可変型にも弱点がありそれは装甲と武器である。
その部分を補う為に生まれたのが『強襲型疾風』。
取り外し可能な強化装甲にミサイルを翼に積み、敢えて人型形態を封印し飛行形態で戦う、ただしパージすれば『疾風』と成り人型形態にも成れる。
そして亮平は更にその先の進化型、超大型ブースターを取り付けた『嵐凱』に乗っていた。
ブースターに取り付けた巨大な翼はエネルギーを発して更に大きな翼と成る。
その翼はブレードでもある。
ブースターの下部にミサイルポッド、上部には荷電粒子砲を主砲とする。
勿論パージ可能で『疾風』に成れる。
その時の装備はレーザーライフルとピストル2丁だけだ。
弾切れすれば飛行形態で離脱するのみ。
2人共射撃型なので主人公と正反対のプレイヤーと言える。
これからは一緒に戦うとしたら2人の一斉掃射で敵数を減らし、残った敵を主人公が片付けるといった方法が取られる事になるだろう。
ヤタに新装備が着けられる事になった。
『八咫の鏡』と言う名で実際の所は鏡状の形を取った異次元形成装置だ。
ヤタの周辺に異次元の壁を形成し、防御を上げつつその状態で突っ込めば強力な突撃になる。
素戔嗚尊にも積まれたディメンションフィールドの小型版である。
そしてシンクと合体時も使えるのだ。
これでレンジョーは強くなれるだろう。
後は装甲型をチョイスしていたからDrマキにAIWーARMOURBULLを開発依頼。
他の開発者には適当に好きなヤツを作らせよう。特にお供タイプのAIWーFENRIRは必要だろう。
さあどんな姿を見せてくれるか?それは神のみぞ知る。
倉庫長の整備日誌より抜粋
次の話は新シンクがベールアウトです。