相棒
そして今日も進化する。
ヤタのブースターを使い始めて3日、打てども打てども当たらないで御座る。
拙僧、拳でしか語れない漢所以…
そう、レーザーライフルがヤタのブースターが速過ぎて照準が当たらないのだ。
元々銃の腕前は三流もいいところ、銃の照準性能に頼る所が大きかったのだが。
「そんな貴方に朗報です!」
「どうしたんですか、倉庫長?」
急に現れて喋り始めた倉庫長、正直引いてしまった。
「この間、新しいモジュールが続々と登場!と宣伝したよね?」
「ええ、しましたね、確か。」
「それで君がヤタのお陰で格闘能力が増大する反面、射撃は見る影も無いことが予想されたのだよ。」
よく分かってらっしゃる。
「そこで次に開発されたのがこの高性能AI『AIWーDAIKOKU』、通称ダイアンだ。」
大黒なのにダイアンとはこれいかに?
「ダイアンは見た目がマウスぽい外観で小さいが、大丈夫!こいつ一つで一個艦隊運営出来る程の性能だ。」
え〜と、確か俺のシンクに装備するモジュールだったよね?オーバースペックじゃね?
「これより君は格闘だけ考えていればいい。銃の照準やまだ装備されてないが他の射撃系のモジュールの運用、更にはドッキングのタイミングすらダイアンにお任せだ。」
凄いな俺は等々射撃系はお払い箱どころかドッキングすら他人、いや機械任せになっちまったか…
「ダイアンデチュ、ヨロチュクデチュ。」
無駄に可愛いねず公に乾杯だ、良かろう背中は任せた。
と言うか、背中にある背もたれの上に鎮座するんだけどねダイアンは。
「そしてこれが勝利の鍵だ!」
ああ、その言葉は非常にマズイ。
それは一つの剣だった。
「これはモジュールではなく物理攻撃用の実体剣だ。但しヤバくなったらブーストボタンを押せ。」
「押したら如何なるんだ?」
「一時的に剣が本来の主を呼び出す、後はお前次第だ」
「主とは?」
「最初のモジュールにして最凶最悪の化物機、お前がいつか使いこなせば日本は惑星を取り戻すだろう。」
「ちょっと無理過ぎるぞと。」
「だろうな、大丈夫だ!呼び出したら最後、恐らくお前毎その場は壊滅だ。」
ヒドッ!!
使いたく無いが仕方ない、シンクの腰に使われないお飾りの剣が増えた。
そろそろ船が辿り着く。
宇宙で1番デンジャラスな商人、グラヴィティブラストに拡散粒子砲、核は持ってないがその代わりアンチマテリアルキャノンを持つ過剰な程の攻撃性能を持った戦艦、武装商艦『素戔嗚尊』が辿り着く。
そいつは元は日本から独立した漢だった。
そしてそいつは帰って来た。
不天照其の時こそ嵐が呼ばれる時だ。
天隠す雲を祓う為に…
何者か?それは一つの伏線を回収する使者です。




