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マッスルブラザーズ[3]

今まさに命の灯火が消えそうな時!

追い込まれ絶望の縁に立たされている時!

そんな時どこからともなくやってくる。

そう、それがマッスルブラザーズなのだ!!


*************************


暗い夜道を1人の女性、神田美咲が歩いていた。

先程から明らかに誰かに付けられている事に気付いていた彼女は少し歩く速度を上げる。

すると、付けていた男は美咲の腕に掴みかかってきた。

「ッ!?」

「美咲ちゃん!どうして逃げるんだい?僕はこんなに君のことを愛しているのに!!」

「いやぁぁ!!!」

すると男は刃物を取り出し、

「美咲ちゃんが振り向いてくれないなら、もうこうするしかないんだ!」

「いやぁ!!誰か助けてぇ!!」


「待てい!!」

「てい!!」

「誰だ!?」


「ピンチな人がいたらすぐ駆けつける!」

「駆けつける!」

「ストーカー被害もすぐに解決!」

「解決!」

「そう!私たちは…」

「マッスルブラザーズ!!」

揉み合う2人の前にタンクトップにホットパンツ、ピッタリ七三分けのマッチョな男が二人しっかりポーズを決めて立っていた。


「今忙しいからまた今度にしてもらえるか?」

「あ、お取り込み中でしたか!ではまた…ってちがーう!!」

「何なんだ?お前ら!」

「どうだい?兄さんはノリツッコミを覚えたんだぜ!」

「知らねーよ!」

「た、助け…」

「む!お姉さん、今お助けしますよ!」

「お助けしますよ!」

「な、何を言ってるんだ美咲ちゃん!僕達は愛し合ってるはずなのに!!それにお前らどこから湧いて出てきた?!」

「それは彼女のあとをずっと付けてきて…」

「ストーカーじゃないか!!!」

「いやお前が言うな!!」

美咲は普通につっこんだ。

「さあストーカー!武器を捨てて彼女から離れるんだ!!」

「離れるんだ!!」

「クソっ!近付くな!」

男は興奮し、刃物をマッスルブラザーズに向ける。

「仕方ない、こうなったら…」

「む、兄さんあれをやるのか!?」

「マッスルライター!!!」

「説明しよう!マッスルライターとは鍛え抜かれた筋肉を余すところなく活用し、着火するのだ!」

「あ、その2の方が説明するんだ?」

『カチッ、カチッ』

「…」

「…」

「さあ、ストーカー!武器を捨てて彼女から離れるんだ!!」

「離れるんだ!!」

「勝手に時を戻してんじゃねーよ!責任持って処理しろよ!!」

「よし、こうなったら!」

「兄さん、あれをやるんだね?!」

「おう!いくぞ、兄さん!!」

「どっちも兄さん?!今度は何だ?」

「マッスルTブロック!!」

「Tブロック!!」

2人のマッチョな男はホットパンツを食い込ませ、グイッと上に捲り上げる!

「きゃぁぁぁ!!!」

「何だこいつら!?気持ち悪ぃ!!」

その時男に一瞬隙ができる。

その瞬間美咲は男の腕を振りほどきそのまま走り出した。

「あ!美咲ちゃん!!」

男は追いかけようとする。

「そうはさせるか!マッスルジャーンプ!!」

1人のマッチョな男が男に飛びかかる。

「ぐわっ!」

カランカランと音を立て、男が持っていた刃物はもう1人のマッチョな男の足下へ。

「よし、武器は回収したよ!兄さん!!」

「よし!よくやったぞ、兄さん!!」

「く、くそぉぉ!!」

「このままお前を警察に…」


「…はい、はい!男性が2人の変な格好をした男達に襲われています!刃物を持ってるようです!!場所は…」

騒ぎを見ていた近隣が通報をしていたようだ。


「…兄さんこれはまずい状況じゃない?」

「うん、これはまずいな、兄さん」

「お前ら早く逃げた方がいいんじゃねーか?」

「うむ、君の言う通りだ!」

「言う通りだ!」

「あ、待って!そのナイフ返してくんないかな?」

「そうだ!これは君の物だったな!」

「それでは!マッスルダーッシュ!!」

「ダーッシュ!!」

2人のマッチョな男達はその場を足早に去った。


「美咲ちゃん、待っててね!今行くよ!!」


【~完~】

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