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機械仕掛けの闇英雄  作者: 琥珀龍
第一章 転生編
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第3話 初めての暗殺♡

        第3話 初めての暗殺♡



空を飛びしばらくすると目的の地であるグリヴォード領が見えてきた、エンジン出力を下げ領主邸のバルコニーから静かに侵入しステルスモードを起動、気配を消して廊下を進みながら領主の部屋を探していく。5分ほど探した結果、兵士2人がドアの前に立っているのを見つけすぐさま近づき気絶させて無力化する。ドアを静かに開け部屋の中に入るとガタイが良くいかつい顔をした四十代手前の男が資料に目を通していた。


ステルスモードを解除しその男に声をかける。


「こんばんは、グリヴォード卿。初対面ですがあなたの命頂きに参りました」


そう声をかけた瞬間6つの火球が飛んでくる。腕を盾に変形させ魔法を防ぐ。


「私の部屋に入ってくるとは無礼者め!何者だ!」


「これから死ぬお前に知る必要はないさ」


「チッ!裏ギルドの差し金か」

 

 そう言い放つと腰の剣を抜き斬り掛かってくる、それを自分の剣で受けるが刃が触れた瞬間剣がドロリと溶けた。


「んなっ!?」


「驚いたか?この剣は十大魔剣が1つ、獄炎剣ヴォルカニスあらゆる物を溶かし斬る灼熱の剣、防御など不可能だ!」


確かに厄介だこの体の骨格を形成してる素材は魔鉄鋼、魔力を含む鉄だ。強度自体は元の世界の5倍になるらしいがその分熱に弱く融点が1000度ほどになってしまうようだ。


近接戦はあまりしたく無いな、となるとあれかな。地面を蹴り距離を取り腕に魔力を集中させ冷気を持ったのエネルギー砲を放つ。


「アイスブラスター!」

極寒の冷気が相手を包み込む、その冷気により徐々に凍っていく。

するとグリヴォードは凍った右腕を自身の剣で切り落とした。


「カルネ殺れぇ!」

 

 そう叫ぶのが聞こえると同時に胸に何かが突き刺さる。薄く加工しているとはいえ仮にもオリハルコンできた肌を突き破るとはなんて武器だ。


「その武器は大罪武器の1つ『天槍ルシフ』己の我を突き通しあらゆる防具を貫く槍だ」


「なるほど、なかなか厄介な武器だな」


「馬鹿な!なぜ生きている!どんな魔道具を使おうと無駄なはずだぞ!」


「俺は厳密に言えば生物じゃない、強いて言うなら人工生物といったところか」


「スクラップにしてやる!」


 そう言って斬り掛かってくるカルネを躱しつつ剣で首を刺し槍を奪う。そして加速をしてその勢いのままグリヴォードの心臓を突き刺す。

グリヴォードは何かを言葉にする暇もなくその生涯を終えた。


予備の剣で首を取り天槍ルシフと共にアイテムボックスにしまい、窓から飛び出して帰路につく。そのままオルディス帝国へと帰り裏ギルドへ報告に向かった。


「フォルグレア王国貴族、エルマー・グリヴォード伯爵の暗殺に成功した、これがその首だ」


「お疲れ様です。依頼の完了確認しました、こちらが報酬の1500万ウェンになります」


顔を隠し声を変えている裏ギルド職員報酬を受け取りギルドを出るそのまま白龍商会へと向かう。


「いらっしゃいませ、トーヤ様。本日は何をお求めで?」


 店に入ると初老の店員が出迎えてくれる。


「今日は、魔力水の樽で5つと張り替え用の薄型オリハルコン人工細胞を3つ下さい。あと新商品が入ってたりしないか?」


「すぐに用意させます、それと新商品ですがAHEDシリーズ用のカスタムパーツをいくつか入荷しております。主に武器と一体化させた腕などですね。それに加えてトーヤ様がご提供下さったMWR-1を元に作ったMWR-2の販売とエンジン変更手術のオプションもあります」


「そうだなぁ、このソードアームとクロスボウアームそれとエンジン変更手術をお願いするよ」


「承知いたしました、魔力水樽5点、オリハルコン人工細胞を3点、エンジン変更手術合計で550万ウェンになります。」


冒険者カードを取り出しそこから支払う。このカードは冒険者ギルド本部にある特殊な空間魔法によって保管されている冒険者金庫にアクセスでき、本人のみ自分の魔力を使い取り出すことができる鍵にもなるのだ。


「では奥の部屋へどうぞ、万が一時に備えたデータ保存はなされますか?」


「いや必要ない」


「分かりました、そちらのベッドにて横になりスリープモードにてお待ち下さい」


言われた通りベッドの上で横になりスリープモードに移行しながら段々と意識が薄れていくのを感じつつ目を閉じた。


「お疲れ様です、無事に手術完了致しました。」


「あぁ、ありがとう」


そういって俺は店を出た。


「シエル、エネルギー変換効率はどうなった?」


「エネルギー変換効率はMWR-1の頃より3倍ほど良くなっています」


 3倍か、流石機械開発を得意とする和泉家に名を連ねるだけはあるな、俺より前にこの世界に来て色々な素材を知っているのもあるんだろうが。


その翌日から様々な依頼を受け日々を過ごすうちに転生してから半年が過ぎていった俺は史上最速でAランク冒険者になりクランの方もCランクへと昇格していた。その一方で俺がリーダーを務める双頭の銀蛇のメンバーについて悩んでいた、今現在双頭の銀蛇は俺とシエルの2人のみ常時募集はかけているが集まるのはシエル目的の者や史上最速でAランクになった俺にいちゃもんをつけようとする奴らばかりだった。 

まぁ良さそうな奴は何人かいたし改めて彼奴等の話を聞いてみるか。


「シエル、この前話をしたケディとクロネに連絡をしてくれ、彼奴等をパーティに入れることにした」


「了解です、マスター。…返信が届きました、すぐにでも会えるとのことです」


「分かった、じゃあこの先の癒しの食堂でに集合だとメッセージを送っておいてくれ」


「承知致しました」


ケディ・カルミス、身体能力を上げる魂技『鋼の肉体』を扱い槍で戦う平民出身のB冒険者。槍術の腕前は人数が一番多いと言われているBランク冒険者の中でトップの腕前を誇っている。

クロネ・サーフェス『龍神の左腕』と言う魂技で近接戦闘を得意とするAランク冒険者。クセの強い人物が多いと言われているAランク冒険者の中でも特に変わり者で会えばほとんどの確率で酒を飲んでいる重度の酒好きだ、しかし酒に強くどんなに飲もうと判断だけは正確であることも有名だ。 

 

「クセは強いが実力は確かだしな仕方あるまい」


そうつぶやきながら歩いていると目的の場所に着いた少々早いがまあいいだろう、そう思いつつ食堂へと入っていった。









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