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二十一から二十五
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村辻や 鹿に愛づ田は 名立つ夏 棚機つ女に 加持やしつらむ
むらつじや しかにめづたは なたつな(つ たなはたつめに かじやしつらむ)
22
土佐の作 買うや退くなら 痛快か 鶉鳴く野や 深草の里
とさのさく かふやのくなら つうかい(か うづらなくのや ふかくさのさと)
23
村骸 此処の鳶やも 忌明け酒 秋靄人の 心汲むらむ
むらむくろ ここのとびやも きあけざ(け あきもやひとの こころくむらむ)
24
繁吹き烏か 御酒は八っ飛び 残す明日 この一つ屋は 君が憂き節
しぶきうか みきはやっとび のこすあ(す このひとつやは きみかうきふし)
25
長く富み 変わるる気まで 借屋日に やがて紛るる 我が身溶くかな
なかくとみ かわるるきまで かやにち(に やがてまぎるる わがみとくかな)




