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三十六から四十
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長き世路 古都の夜塗り 飛び交ふか 一人塗る夜の 所狭きかな
ながきせろ ことのよるぬり とびかふ(か ひとりぬるよの ところぜきかな)
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長き死か 綱は木納屋の 瑠は友と 春の柳は 懐かしきかな
ながきしか つなはきなやの るはとも(と はるのやなぎは なつかしきかな)
38
島鳩か レダは目覚めの 息示し 奇異の目覚めは 誰か問はまじ
しまばとか レダはめざめの いきしめ(し きいのめざめは だれかとはまじ)
39
島無しも 利子は取りけり 母屋借りか 矢守蹴りとは 知りもしなまし
しまなしも りしはとりけり もやかり(か やもりけりとは しりもしなまし)
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綴れ花 賽に差し反古 目見の意の 見まく欲しさに 誘はれつつ
つづれはな さいにさしほぐ まみのい(の みまくほしさに いざなはれつつ)




