#37 対魔物の大群奇襲部隊編成会議
「とりあえず、その魔物の大群が来る前に戦える村民が何人いるか教えてくれ」
「12人です。その中で最も強いのは元冒険者のジェルガになります。」
この世界冒険者とかもいるんだ…まあ勇者がいるんだしね
「じゃあそいつに会わせてくれ」
「了解致しました。こちらへ」
その後俺たちは村の中で3番目ぐらいに大きい家に案内された。ちなみに目立たないよう村には俺、ベリアル、キバハリ、サタ、クラジア、ノーマソン、カース、ソドファラク、ヘルアントロード、ゴーレムのみで来てる。
「ジェルガ!いるか?」
「…何の用だアルベルト…武器の整備が終わってからにしてくれと言っただろう…」
ステータスは…
ーーーーーーーーーー
人間
レベル 43
年齢 32
名前 ジェルガ
職業 バーサーカー
称号 フラルムル村の戦士
HP 129/129
MP 43/43
筋力 129
防御 204
俊敏 1080
幸運 48
スキル
『剣術』
『特攻』
『狂化』
『火炎耐性』
『打撃耐性』
『闇爪』
『武器喰らい』
スキルポイント 3
ーーーーーーーーーー
まあまあ強い奴がいたな
「久しぶりだな!ジェルガ!」
「おお!勇者!来たのか!事情はアルベルトから聞いてると思うが、手伝ってくれるとありがたい…」
「ああもちろんだ…その件で話がある…サード頼んだ」
こういうの苦手なんだよね
「マンドラゴラのサードと申します。よろしくお願いします。早速ですが作戦を発表します。戦える人を全員集めてください。」
早め早めの行動が大事!
「そうだな。戦える奴らを全員集める。」
少し経つと12人全員が揃った
「では作戦を私ベリアルから発表させていただきます。まず広範囲殲滅が出来るメンバーで奇襲、および足止めを行います。確認されている魔物の種類はオーガ、ジェルミスト、ドレイク、グランドホーン、エルミネ・バード、ウォルタ・アントとなっております。私たち魔物からは我が主と私、それからキバハリ、サタ、クラジア、ノーマソン、カース、ヴァニアー・キャット、ヘルアントロード、ゴーレム及びゴブリンの魔法部隊を出します。人間の方々からは出来れば魔法が使える方もしくは特攻できる盾役、それから職業がバーサーカーである人などを奇襲メンバーに入れようと思います。」
うん、すごくわかりやすい説明だね。にしてもオーガにドレイクか…こっちの世界で見たことないな…まあ今言われたの全部見てないけど。
「じゃあ我々人族からはジェルガ、ロルク、アーク、ノルマの4人を出させていただきます。ジェルガはバーサーカーでロルクが魔導士、アークとノルマが聖騎士という構成になっております。」
村長っぽい爺さんが言う。というかなぜ非戦闘職がここに?まあいっか
「ではそれぞれの持ち場を発表します。人間の方々とゴーレムにはウォルタ・アントと戦っていただきます。」
「了解しました。」
「ガン…バル」
ヘルアントより弱いんだろうな。
「サタ、クラジア、ヴァニアーキャットにはオーガを」
「ぴい!」
「ワカッタ!」
「余裕だニャ〜!」
えーもふもふ!行かないでくれええええ!
「ノーマソンとゴブリンの魔法部隊はジェルミストを」
「…霧を使う者の同士討ちか…運命とは時に残酷であるな…」
「「「「「ゴッブ!」」」」」
中二病おだまり!
「キバハリとヘルアントロードはドレイクを」
「そんな簡単な相手でいいのか?」
「雑魚スギンダロ」
いやドレイクって雑魚なんですか?
「カースと我が主がエルミネ・バードを」
「任せろ!」
「了解!」
鳥かあ…まあ頑張ればいけるか…
「そしてグランドホーンには私が奇襲をします。残ったメンバーはこの村の防衛に徹してください。また今回の攻撃はあくまでも奇襲です。絶対に犠牲者を出さないようにしてください。また、オーガとドレイク、エルミネ・バードにはそれぞれ上位種が見つかっております。他の種族にもいる可能性があるので気をつけてください。」
まじかよ!?危なすぎない!?
「1つ質問してもよろしいでしょうか?」
村長からだ。
「なんでしょう?」
「そのー…こんなことを申し上げるのもなんですが…魔物の方々の戦力は十分なんでしょうか…村の守りが薄くならいか心配で…」
「その点に関しては問題ありません、残り150匹ほどの魔物が防衛に回りますので」
てかそんなに居たんだね
「では皆さん…出撃してください!」
がんばるぞい!




