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第51話 魔法国家セルフィア王国

「ミハエル。」

「ヴェイグ・クレイン。」

「アスラン・ローランド。」

「ネバル・カーバンス。」

「フェリス・ウィンザード。」

「メリル・ウィンザード。」

「ルミナ・ウィンザード。」


クラインド王の前にSクラスの面々が跪いている。


「この度の魔族襲撃からクラインド王国を守った事!!大義であった!!!ここに褒賞を贈る!!

今日この日を忘れる事なく精進するように!!」


「「「「「「「はい!!」」」」」」」



今回の報告を聞き王様が礼をしたいとSクラスの子供達を召集したのだった。


クラインド王は子供達の顔を見渡し気力の乗った良い顔になったと満足するのだった。


「楽にするが良い。強大な力を持つフェンリルから皆を守り立ち向かったお前達の勇気は称賛に値する。改めて礼を言うぞ。」


「「「はっ!ありがたきお言葉!!」」」


王様は優しく微笑み語りかける。


「ふぉっふぉっ。そんなに固くならなくても良い。これからも仲間を大切にして切磋琢磨していくがよい。

さあ!!学園に戻り勉学に励むのだ!!」


「「「「「「「はい!!」」」」」」」


子供達が後ろに控えていた父親と共に出口にに向かう中クラインド王がミハエルに声を掛ける。


「ミハエルよ。少し話があるのじゃ。」


「は、はい。分かりました。」


ミハエルは何事かと思いを馳せながら頷く。


「ふむ。少し前にメーランド邸から助け出したサーシャと言う娘を覚えておるか?」


あ・・あの子か・・そう言えば・・また来ると言っていたような・・・


「はい。覚えています。」


クラインド王は顎髭を撫で下ろす。


「ふむ。そのサーシャはの魔法国家セルフィア王国の伯爵家の長女なのじゃ。

そこでミハエルの魔法は見た事も聞いた事も無いと話をしたらセルフィア王の耳に入っての、先日セルフィア王国へ招待したいと打診があったのじゃ。

わしとしてはセルフィア王国とは行き来があっての貿易や親交もあるのを考えると・・ミハエル。行ってはくれぬかの?」


魔法国家か・・・魔法の勉強にはもってこいだね・・・決めた!


「王様!喜んで行きます!!」


ミハエルが嬉しそうに答えるとクラインド王が満面の笑みを見せる。


「そうか!そうか!そう言ってくれると思っておったぞ!!早速連絡しておくとしよう。

それまで楽しみにしておくのじゃ!」


「はい!!楽しみにしています!!」


ミハエルは笑顔で出て行くのであった。



王宮を出るとアンリルが馬車で待っていた。


「皆んなもう行ったわよー!何かあったの?」


「うん!移動しながら話すよ!!」


ミハエルが馬車へと乗り込むとそのまま走り出した。



すると走り去る馬車を離れた場所から眺める者達がいた。


「あれが例のガキか・・・」

「そうね。賢者アンリルが一緒にいるから間違いないわ。

「ふーん。あんな子供がねぇ・・・」


「取り敢えず行くぞ!!気付かれるなよ!」

「はいはい。行きますよ・・」

「はあ、さっさと終わらして帰りたいわ。」




「セルフィア王国かぁ・・・確かに魔法の知識を深めるにはいい所だけどね・・・私も古代魔法の研究で何度か足を運んだのよ。」


アンリルが話を聞いて渋い顔をするとミハエルが不安な顔をする。


「えっ・・何か問題でもあるの?」


「まぁね・・・あそこの人達は他の国より自分達が優れていると思い込んでいるのよ。自分達より優れたものを許さない風潮があるの。だから気を付けないと・・・面倒事に巻き込まれるわよ・・・」


アンリルは恐らくセルフィア王国で嫌な事があったのだろう・・・段々と眉間に皺が刻まれていく。


そうか・・・魔法国家と言うだけあって意識が高いんだね・・・楽しみにしていますって言っちゃったよ・・・目立つ事はしない方がいいね・・・


「ん?・・・」


3人・・・離れているけど・・・


「ミハエル君。どうしたの?」


「うん・・多分・・尾行されてる・・・もしかして・・これって・・」


ミハエルがアンリルの顔をチラリと見るとアンリルは静かに頷く。


「ほぼ間違いないわ・・。ミハエル君が古代魔法を使うと気付いたのよ。セルフィア王国で古代魔法を使える人間は未だ居ないわ。恐らく偵察と確認ね。

だから目立つ行動はしないようにしましょう。」


・・相手が大人しくしてくれてたらいいけどね・・

皆様の評価、感想をお待ちしております。

よろしくお願いします。

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