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第4話 私は知らない
私はなんてバカなことをしてしまったんだろう。
私は何度、彼に同じ気持ちを味わわせて来たんだろう。
何が「アホなことやってないで帰るよ」だ。
アホなのは私じゃないか、バカなのは私じゃないか。
明日なんてなかった。
私は何度彼の告白を断って、何度彼を傷つけてきたんだ。
だから、私が泣いていい理由なんてない。
なのに…
なんで止まってくれないんだろう。
胸が焼けるように熱い。
苦しい、痛い。
私は彼を何度泣かせたのだろう。
それからは無我夢中で走った。
家へ着くなり、自分の部屋に籠った。
「わぁぁああああぁああ」
私は、最低だ。
どうしようもないほどに。
彼から来た心配のメールも、今は痛くて仕方がない。
何もしたくない。
私にだけ向けられていた気持ちが、これからはあの子へと向けられるんだろう。
私は彼女が羨ましくてたまらない。
いつでも掴めた手は、もう届かない所へ言ってしまった。
また想いが、涙が溢れ出す。
-誰か、この涙の止め方を教えてください。




