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第1話

「聖女かぁー...俺も癒されたいな...」


読み終わった異世界小説を閉じそう思った。


僕の浅はかな考えと行動がとんでもない実態を招くとは知る由もなかった。


***


長年苦労して自分が開発したゲーム完成し、今や誰もが知っている有名な超ヒット作。


日本だけでなく、全世界で発信されており日本語だけでなく色んな言語でプレーが可能。


発信後は目まぐるしい忙しさだったが、ゲーム内の話は完結しているから、季節毎のイベントを開催するだけで続編を作る必要はない。


会社を設立しゲームの管理は全て任せた。


僕は完全なるニートだ。




それを元にアニメや小説作りのオファーが耐えない日々。


一生使い切れない程お金を持っている今、それ以上増やすためにまた苦労するのが馬鹿馬鹿しいから断っている。


ゲームのために全てを捧げ、それが完成した今何もやる気がない。


次のゲームを作りたくないし、誰かの下で働くため就職する意味もない。



僕は小さい頃児童養護施設で育ち、家族の行方はわからない。


家族の悪い話しかずっときかされていなかったから探すのが怖かった。


里親はみつからなかったから大人になるまでずっと一人だった。


数少ない友人もお金持ちになった途端嫉妬や欲望で失った。




退屈な日々。


ラノベや漫画を読むのが今の唯一の楽しみ。


「勇者になってこんな優しくて可愛い聖女様に癒されたいな。。」



異世界転生や転換系が好きで呼ばれるのを待つ日々。


「ま、よばれるとかありえないよな...」


「.........やるか」



***



数ヶ月後


「これで実験第99回目。これも失敗したら次で最後か。上手くいってくれよ。。。」


「Sky above heed my wish, fill the dark of night with magic from the Moonlight.

We call upon this sacred power to summon what I desire most.」


「...恥ずっ!!!あああ!!今回は英語で言ってみたがくそ恥ずかしいすぎる。」


「...」


「はぁ...」


数分後、今回もあきらめようとした瞬間、地が鳴り、光るはずのない魔法陣が光った。


ドスッ!


。。。痛っ。


上から降ってきた人は僕の上に落ちた。重い。。。



え。。。嘘だろう。。


。。。成功した?


今僕の腕の中に聖女が。。。?



顔は見えないが彼女の髪の毛が僕の顔に触れた。


きっと不安だろうと僕は彼女をそっと抱きしめた。


ぎゅう。。。むきっ。


え。。。むきっ?むきっ?

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