特撮の日
一応ユリエル達が二年生頃の話ですが、特に気にしなくて大丈夫です。
「………なんだかそのまま特撮が撮れそうね」
その日の生徒会室は大賑わいで、カラフルな頭が右へ左へと動いている。
「ユーリどうした?」
「ロイさん、構わないで下さい。多分くだらない事に巻き込まれそうな雰囲気ですから」
優しく声をかけてくれたロイさんに、シルクが辛辣なことをいう。
「そんな事ないわよ! 大丈夫ですわ! 金と銀は基本的に仲間じゃありませんから」
「!!?」
なんだかショックを受けた様なロイさんの肩をポンとシルクが叩いて、「謎の妄想中です。ほっておきましょう」そう席へ戻して仕事の続きを始める。
「やはり……定番の赤はグラヴァルドさん。熱い男だし、主役にピッタリね!!」
「お? なんじゃぁお嬢ぉ〜呼んだかぁ??」
騎士として授業に来てるはずなのに、カフィの荷物持ちで使われているグラヴァルドさんのその優しくて力持ちで大食いな感じも………
「なんとなくイエロー感のあるレッドですわね」
「おぉ!?」
不思議そうな返事のグラヴァルドさんは置いておいて、ちょっと記憶を必死で手繰りながら戦隊ものを思い出す。
やはり戦隊モノカラーの基本の5色と言えば……
*****
赤「おぬしらぁ、なんじゃぁ!! おぉ、ワシに挑むのかぁ!! 掛かってこい!!」
青「ま・待って下さい。えっと、理由とか……、話し合いとかまずその……したらどうでしょうか??」
黄色「まどろっこしいわねぇ、見るからに悪いヤツじゃない? 遠慮なくやっちゃえばいいのよ♡」
桃「え!いいのぉ〜? なら実験台にさせてねぇ☆丁度爆発させても許可出そうな広い場所だし、いいよねぇ〜⭐︎」
緑「ちょ、待ちぃな!! ほら、あとからなんや請求ときても困るしな! オレは悪の組織の為にビタ一文出しとぉないで!? ちなみに戦闘服は特殊繊維で出来とるから傷つけん様にしとってや〜」
*****
………カラーの変更を求めた方が良さそうね。
「さ!! 仕事はじめますわ!雑用でもなんでも渡して頂戴!!」
現実にかえりダンっと机に手を着いて言えば、あっという間に目の前に仕事を積まれた。忙しい。生徒会忙しい……。
しかし切り替えたはずの脳内で、明らかに悪の女幹部のユリエル(黒)と、その横に従うベレト先生(紫)が、妙にしっくりきてしまって、とりあえず目の前の仕事を放っておいて、クロモリの頭を撫でて忘れる事にした。
7月7日は「特撮の日」です。
カラーリング豊かなメンバーですが、戦隊モノと合わせた時の面子…ww
黒が仲間のことも、金銀も仲間になることもありますが、ユリエルさんは多分初代のイメージが強いんじゃなんじゃないかな……と。
近年の戦隊モノは時折数がめっちゃ多い時もありますね!(10人超える時もある)
評価、ブクマ、いいね、ありがとうございます!!!♪( ´▽`)嬉♡
今回の戦隊ファンアート募集中です(笑)