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愛と希望と勇気の日





「ユリエルお嬢様……今日は珍しく朝のドレス選びから悩んでますが、何かあるのですか?」


珍しく数着のドレスを出し、ベットに並べて悩むお嬢様に声を掛けると、困ったように微笑みを向けられた。



「そうなのよ……今日は愛と希望と勇気の日…こんな日はわたくし…何というか昔は出来なかった事をやるべきなのかと…」


「そうですか。では御用がありましたらお呼び下さい」


そう言って扉を出て行こうとするれば真剣な顔のユリエル様に止められる。



「アナ!嘘でしょう!?なんで今出て行こうとしたの?話を聞く流れじゃなかった?そしてあなたも手伝ってくれるかしら!!?」


「お断りいたします」


「なんで!!?」


ハッキリとした断りの言葉に明らかにショックを受けた顔をされるが、こんな時は引き下がる訳にはいかない。



「お言葉ですがユリエル様のその謎の真剣な表情の時は大した事ないけどしょうもない事に巻き込もうとしてる感があります」


「本当にお言葉だわよ!?!?しかもアナはエスパーが何かなの!?」


「エスパーが何だかわかりませんが、嫌な予感しか致しません。辞退させて頂きます」


そう言って改めて扉を出て行こうとすれば、腕を掴み止められる。


「一回!!一回だけだから!!」


「お断りいたします!」


そう言ってちらっとユリエル様はわたしの胸のあたりを見ると

「そっか…厳しいか…いや、全て個性でそれが悪いとは思わないし、そこは好みだからね」


そう頷かれ「なんだかものすごい失礼な事言ってませんか?」と思わず冷たい目をすれば、「なんでもないわ…お母様…お母様ならいいけど、流石に巻き込む訳には…」などと訳の分からない事を呟いていらっしゃいます。


「……せっかくこんな育ったのに……ずっと…一度くらいやってみたい…夢だったんだけどな…」


窓の外を見上げ寂しそうな呟きに、声を掛けようとすれば、




「誰か一緒にやってくれないかな………だっちゅーの」




よくわからないけど嫌な予感しかしなかったので、侍女としてあるまじき勢いで部屋を出た私の勘は間違っていないと思います。








1月14日は「愛と希望と勇気の日」ですって。


初のアナ視点。


心からどうでもいいと思って頂けるお話が出来上がったと自負しております!!!


お時間ありがとうございました!!!

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