スーパー猫の日!
番外編のユリエル暴走本編には関係ありません回です(長い)
「スーパー猫の日特集!!誰得!?わたくし得!!似合いそうな人に猫耳をつけてみましょう!『猫耳王選手権』参加に要する物はあなたの想像力のみ!!」
「また姉さんが何か言い出した…」
呆れるシルクと共にバックの中へは猫耳を入れて、制服のままお出掛けに向かうのでありました。
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「ユリエル。我に会いに来たのか?」
「あっ!ちょっ、先に喋っちゃだめよ!?チャチャチャチャチャ!!5位!その耳はライオンなのか何なのか!!フード被ってるから初回にしか鬣と猫耳の説明なかったから忘れられてないか心配だけど、似合う似合わない以前の問題として、元々猫耳ついてるフードくん!!」
横に立つフードくんにむけて両手のひらをキラキラと振り栄光の煌めきを表現する。
「姉さん!!フードに会いに来たって…ここどこ?!」
「謎次元よ」
「待てユリエル。折角ならば我の…」
「あ・フードくん、ここではそーゆーの要らないので。猫の日なので」
そこまで言うと、フードくんとお別れした。
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「第4位ーーー!!!その威風堂々とした風体は猫というより百獣の王…だけど、それだと鬣キャワ耳がフードくんと被った為に惜しくも第4位!! ロイ・ファルコ・ガルディウス王太子!!はい強制猫耳着用!ロイさん可愛いですわ!!!」
「おいユーリ。城の俺の執務室に来たはいいが…どうやって現れた?!」
驚いた顔をしてこちらを見るロイさんは、付けられた髪色に合わせた金色の猫耳カチューシャに手を当てながらも外さない優しさ。
「謎の移動法ですわ!」
「ロイ様、すみません…」
シルクがめっちゃ丁寧に頭を下げてる。城だからね!ちゃんと王太子扱い!弟も偉い!!
「ロイさん、それにしてもすごくお似合いですわ!」
「そうか…?よくわからんが、それは良かった…?」
「では失礼いたしますわ!」
そういってその場から去りました。
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「第3位ーーーー!!その赤いちょっぴり吊り目はウサギのかわいさもあるがこっちも似合う万能性!!長いツインテールの茶毛からオレンジの髪色に合わせて、猫耳も同じ配分で作りました!!心の底から可愛いわ!!ミラ・オーギュスト!!!」
「………シルク様?」
「そんな責める目で僕を見ないでほしい…」
可愛らしいその頭に猫耳をつけて、思わずその前で両手を合わせて称えれば、当のミラはシルクにジトっとした瞳をむけている。
「ウサミミも似合うだろうしもうミラの可愛さは可愛いのよ?でも一度見たかった猫耳もやっぱり堪らなく可愛いわ」
「何言ってるのか理解が出来ないのだけれど…それより…アタシの部屋までどうやって来たのよ」
「ご都合主義で!!あらやだミラ、ベットに前にわたくしがあげたプレゼントのぬいぐるみ寝てるし!しかもあげた時は無かった寝巻きまで着てるじゃない。え!?ミラが作ったの?もしかしてミラとお揃いとかで作ってくれたとか!?」
「帰ってちょうりゃりっっっ!!!」
真っ赤なミラに押し出されてしまったので、次の場所へgo!!
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「第2位ーーーー!!!やっぱり吊り目こそ猫耳によく似合う!!」
「いや、準備の依頼書に緑と赤のを準備するよう書かれとった時点で巻き込まれる予想はしとったわ…」
話してる途中に遠い目したロットさんに割り込まれてしまった。
「ロットさん断りましょうよ」
「公爵様からな…『ユーリに頼まれたこと断る事はないだろう?』て笑顔の圧が来てな…」
「……親子でご迷惑をお掛けしてすみません……」
何故か誰もいないペンニーネ商会の真ん中でボソボソと話す二人を無視して「今はわたくしのターンですわ!!」と、勢いを持っていく。
「え〜改めまして第二位!!メンズの吊り目と言えばこの人!ロット・ペンニーネ!!緑に赤のメッシュの入った2色の髪は何となく三毛猫ちゃんをも想像させるキャットちゃん!」
「はいドーモー。みんなの可愛いロット・ペンニーネやで!!ほな帰りますわ!」
「そうは言わせない為のINペンニーネ商会!」
「ここは俺の家ちゃうからね!?」
言われてみたら確かにその通りだと気がついて、
「ならお家どこですの?そういえば寮生活しか知りませんわ。宜しければ今からお邪魔していいかしら?」
「あかんで姫さん。センセもそうやけど家に行くとか…」
「あ、姉さんとお話中にすみません。ロットさんこの箱の中のこれは?試作品ですか?黒の猫ミ…」
「帰ったって」
「え?試作品ですの?わたくしにも見せ…」
「帰ったって」
真顔で説教風だったロットさんにそのまま更に真顔のまま帰宅を言い渡された。どうしたのかしら?でも珍しく真顔で言われてるので素直に帰ることにした。
ちなみに、ロイその後。
ガチャ…、
「失礼いたします。ロイ王太子、先程の貿易についての話ですが……………」
「なんだ、何か問題でも……ハッ!いや、違うぞ。これは先程婚約者のだな……」
固まる相手に慌てて猫耳を外すロイ。
「ユリエル・セルリア嬢ですか?今日の城に来られる予定は聞いておりませんが…そうですか…幻覚まで…。やはりお休みになられた方が…」
「黙っていろ」
「えぇ墓まで。ですからお休みをされてはいかがでしょうか?」
「そうではないんだ!!」
「お休みとセルリア様にお約束取り付けて参ります!」
「いや待て!そうじゃなくてだな!!」
(幻覚まで見えてあんな巷で流行ってる(ペンニーネ発祥の猫耳帽子)俗なものまで付けるほどお疲れならば、寝る間も惜しんで働いて下さっているロイ様には少しでも休んで頂くべきだ!!!)
と、部屋を飛び出していったとかなんとか。
そして頭を抱えてるロイが残されてた。
後半へ続く!!!!