いいおっぱいの日
「……いいおっぱいの日か…」
「ん?レイさん何か言いましたか?」
「いいや何も?」
カレンダーを見ながら無意識に口の中で呟いた言葉が、いつの間にか近くに居たユリエルくんに聞かれたのかと思ったが、その笑顔を見る限り聞こえなかったようだ。
「いいなんとかの日ですね」
………聞かれてたようだ。
「わたくし知っておりますのよ」
「そうなのかい?私にも教えてくれるかな?」
聞けば自信満々にその豊満な胸に手を当てて、
「わたくしの事でございましょう」
ホホホと自信満々に反り返ればたゆんとする姿に思わず「そうだね」と返す。
「でも…わたくしより良いものを持ってる人が居るのですわ…」
「それは…気になるね。誰だい?」
「ホント、すべすべツヤツヤで…触るとぷにぷにして堪らないのです…」
「…………誰だい?」
無意識に身を乗り出しそうになるのをなんとか堪えて笑顔で聞けば、悔しそうに少し眉を上げ…
「シルクですわ!」
「…………」
返事に困って固まれば返事が無いのが不安になったのか、少し困った様に此方を見上げ、
「いいお肌の日でございましょう?」
「…そうだよ!」
思わず笑みを浮かべ答えれば、なんだか少し驚いた顔をされた。
「なんだかわたくし勘違いしてましたか?」
「なんのことかな?」
「レイさんの様子が少し…ごめんなさい?違うのなら教えて頂けるかしら」
鈍いのか鋭いのか、その言葉に微笑み、
「いい歯の日らしいよ」
「成る程そちらでしたか」
その少し目尻の上がった瞳を細めて笑うと、うっすらと綺麗な歯が見えて、
「ユリエルくんは綺麗な歯だからね」と言えば、微笑み御礼を言われた。
11月8日は「いいおっぱいの日」と「いいお肌の日」そして「いい歯の日」だそうです。
こんな日は間違いなくレイの日ですね。
カムバック麗しの生徒会長!!!
そしてロットと共にツッコミましょう。
「お前何言うとんねん!!」