ハーフタイム・デー
『 北風と太陽 』
「オイ、俺とお前であの道を歩く旅人のコートをどちらが脱がせられるか勝負だな」
太陽はいいました。
「旅人って…女の人じゃないですか。何考えてるてるんですか、エロ太陽ですか」
北風が答えました。
「まて、話の根底を覆すな」
「なんですかエロ太陽」
「物語を進めろムッツリ北風!!」
「なっ…!!しかしこうしてても仕方ないですね。 旅人のコートを脱がせるんでしたっけ?僕、どう考えても不利ですよね。北風で脱ぐわけないじゃないですか」
北風さんは冷静に言いますが、「自信が無いのか」と、太陽さんは煽ります。
「わかりましたよ。やればいいんでしょやれば。ハイ、ピューーーーー」
旅人は寒くてコートを必死に抑えました。
「……まぁそうなるよね」
北風さんが溜息とともに言えば、太陽さんはドヤ顔で「俺の番のようだな!」そう言うと前に出ました。
「北風ではそうだろうとも!さぁ旅人、脱いでもらおう」
「エロ太陽」
「話の腰を折るな!!」
そうして太陽さんは張り切ってサンサンと照らすと、旅人は慌てたようにコートのボタンを外すと、頭から被りました。
「……??」
太陽は不思議に思い、サンサンと更に照らせば、旅人は更に慌てたようにキョロキョロと見渡していると、馬車が通り掛かり……
「天気安定しないわね。旅人さん乗せてあげてもいいわよ」
と女の子が現れました。
「よろしいのですの!?では遠慮なく」
馬車に乗り込むと旅人はポケットからUVカットクリームを出し、
「寒いのも嫌ですけど、紫外線の方が怖いですわ。若い頃のケアこそ大切ですもの…、親切なお方も塗ります?日焼け止めですわ」
「え、何それ。助かるわ。アタシ日に焼けやすいのよね」
「それは大変。失礼ですけどここで塗っても?」
「アタシ達しか居ないしね。わたしも塗らせてもらうわ」
そうして2人はコートを脱ぎましたとさ。
おしまい。
「ちょっと待て!!」
太陽が言いましたが、おしまいです。
日頃のケアが大切だというお話でした。
6月30日はハーフタイム・デー だそうです。
北風と太陽の話しを思いついたけど、そんな日無いし、どのタイミングで載せようかと日付を見たらら6月30日。
1年のちょうど真ん中と言うことで、ハーフタイムの休憩で!超無理矢理良しとしてこの話を入れました(笑)
無理矢理過ぎるとか、その辺のツッコミは胸に秘めてそのまま秘めて下さいませ٩(๑ơ ڡơ๑)۶♡テヘペロ
……むしろこぼれ話なんだから、そんな〇〇の日縛り無理矢理要らなくね……?とか、ほら…いや、そんな根本から覆すような……ねぇ??