表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/117

マフィアの日



濃紫の少しくるくるした長い髪にフェドラハットとスーツを着こなし、ふっくらとした唇に葉巻を咥えて紫の瞳を少し細めてニヒルに笑う。




「似合ってしまうのが腹立たしいですわ」

「えっと?ユリエル様?何をおっしゃっているのかワタクシめでは理解が…」


授業後にたまたま先生と二人になった時に、過去に少し裏社会に居たらしい目の前のベレト先生でマフィア的なものを想像して、思わず深いため息を吐いて首を左右に振れば、困った顔を向けられる。



マフィアと言えばあれよね。金と女の人をはべらして…


そこまで考えて、思わずその女の子達がこの学園に通う年頃の若い娘さんで想像してしまい「駄目よ!」と思わず声に出る。


「な、何がでございましょうか?」


「なんでもありませんわ、約束してその後はキチンとして下さってるみたいだし…ごめんなさいね。わたくしの想像が足りず…」


「は、はい…?」


もう一度、こ〜胸がボインのウエストがキュッと締まった、安産型の成人女性…あの峰さん的な人を並べて……なんか高級そうなソファに座るベレト先生の膝にその人を乗せて…うん、似合ってしまうわ!!!


前世で見た朧げな映画か何かのマフィアを想像すれば、性格はともかく似合ってしまうことに気がつき、考えれば考える程見た目的にはとっても似合うとしか考えられなくなってきた。



顎に手を当て考えて…、結局のところ…


「美形は何しても似合うんですわね」


うんうんと頷いて歩き出せば、急激な褒めからの立ち去りに後ろでは、


「視姦された…!!」


そう悶えるベレト先生に触れずに帰った。



問題はそーゆーとこよベレト先生!!!


3月30日はマフィアの日だそうです。


ベレト先生はきっと幸せなので良しとしてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 角刈りでさらしにドス差して着流しなヤクザとのこのイメージの違いはなんだろう 社会的にはどっちも同じようなアウトローなのに
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ