ブラジャーの日
「そうだわユーリちゃん困ったことになったのよぉ〜」
「どうしたんですかお母様」
お母様と久々に一緒にお風呂に入ってそろそろでようかと話をしていれば、思い出したとばかりにその話を始める。
「お母様の下着ねぇ〜あわなくなっちゃったの」
「…………そうですか」
こんな美人で姉と言われても……いや、可愛らしい顔的にキリリとした顔立ちのユリエルが姉だと言われても仕方ないような顔だが、やはり来る年月と重力には敵わないのかと、そっとその立派なお胸に視線を送る。湯船で浮いててよくわからないけど、やっぱりこう……キタのだろうか……。
考えてみれば光の魔力を持つ人は見た目美しいままの人が多いと王族の皆様を思い出す。
……お祖父様は光の魔力とかよりもうムキムキと騎士で日に当たりまくりで紫外線の影響なのか年相応な気もしたが、それはとても魅力的な事だとうんうんと納得して頷くし、むしろ願うところぐらいだ。……てゆーかユリエルみたいに光と闇の魔力が両方ある場合どっちかしら?歳を召して重ねた美しさもあるけど、やっぱり乙女としてはいつまでも若いままっていうのは憧れがないとはいえないわ。
「そうなのよぉ〜…困るわよねぇ〜」
「気にしても仕方ありませんわ。お母様ももうご年れ…」
わたしが考えに耽ってる間にお母様か湯船から先に上がり侍女がバスローブをはおらせようとしているが、改めて見てもそのプロポーションは追随を許さないほど美しい。
「ん?」
「ん?どうしたのユーリちゃん?」
「どうしたのって、お母様こそどうしましたの?どの辺が困ってらっしゃるの?」
「下着がキツくなってきたのよぉ〜。また計り直して作り直すのって大変じゃないのぉ〜」
わたしはお風呂の淵に掴まりながら「はぁ……」と返事なのかため息なのかわからない声を返すが、
「……待ってお母様。合わないって、もしやまだ大きくなってらっしゃいますの」
「なるわよねぇ?」
「普通ならないと思いますわ!?」
成長期でもないこのお歳で成長されるというならば……まさか……、そう思いユリエルの胸を見る。
「わたくしはもう充分ですわ!!!」
「そうよねぇ〜。ユーリちゃんはアナが買い替えてくれてるらしいわね。自分でちゃんと選ぶのも嗜みよぉ〜?」
「なんとぉ!?」
知らなかった事実だと慌てて控えていたアナを見ればアナはシレッとした顔をして、
「嗜みですよ」
と告げられた。うん。たしかにめんどくさくてこれで良くない?とか前に何度か誤魔化してたけど最近言わないな〜とか思っていたら……。いや、気付かないわたしもわたしだわ。
思わず胸を掴み「どうりで肩が凝るわけだ……」と呟いて浴槽にもう一度肩まで浸かると、「お疲れ様です」そうアナが肩を揉んでくれた。
めでたし、めでたし。
久々のこぼれ話がおっπ。
以前感想で「ユリエルママのπが一番いいおっπっぽい」とのお話を頂き、いつか書きたかったロズママπ話でした。
ではでは、今回はこの辺で!! パイパ〜イ⭐︎