愛すべき塾生達
愛と光と忍耐
偉い人の言葉に愛と光と忍耐という言霊がある!
愛と光と忍耐で生きる!
神とは、「愛と光」である!
「愛と光」というのは、簡単にいうと、優しさや
明るさ!
優しくて明るいこと!
「愛と光」というものに、いつも心を忍耐強く置く!
忍耐とは、苦しいこと、悲しいことに耐えろと言っているんじゃなくて、楽しいこと、嬉しいことを忍耐強くやり続けること!
男が30年以上携わっている格闘塾!
今は3代目塾長として塾を繁栄させている!
塾の師範代も4人!
指導員が1人!
塾長として着々と人材育成にも着手していた!
この4人の師範代たちとの関係が男をいろんな形で成長させてくれた!
格闘塾に入った時期もそんなに変わらず兄弟弟子として一緒に練習していた!
男と一つ年上の先輩が、この4人の後輩を毎日ボコボコにしていた!
格闘塾での関係でも30年近くある4人たち!
学生の頃から入れると30年以上になる!
20代30代の頃は、この4人に対してダメ出しはしても誉めることなど一度もなかった!
男はその間、病気になったことで指導の方にまわり一つ年上の先輩が2代目塾長に代わり、この4人に対してはますます上目線で心と身体を折る指導をしていた!
そんな指導をしていると当然いつの間にか後輩たちは足が遠退いていく!
結婚したり違う趣味を持ったり離婚したり仕事が忙しくなったり、いろんな理由で来れたり来れなくなったりしていた!
正直、男はこの四人が全く信用できなかった!
一人は見事に三度も離婚を達成していた!
一人は違う趣味の方が忙しく期間限定でしか来れなかった!
一人は結婚して家庭に縛られ終わってしまった!
最後の一人は仕事が忙しくなり来れなくなった!
みんな一生懸命に練習して試合に出ていた頃もあった!
その練習に病気後の身体を無理して付き合ったりもしていた!
そして試合前に2代目塾長にボコボコにされ試合当日は怪我人で出場し良い結果も出ず終わっていた!
終わった後に男は試合に対するダメ出しを延々言い続けていた!
この頃の事を思い出すと穴があったら入りたいどころか穴を掘ってでも入りたい男であった!
後に身体に起きた2回目のお知らせで生かされたチャンスを活かすため男は生まれ変わった!
男は愛と光と忍耐で生きるように努力をした!
そうこうしている内に2代目塾長は問題を起こし破門になった!
男は3代目塾長として顔晴った!
拓也という日本チャンピオンも輩出した!
だが、大手術を2度も経験した身体は悲鳴をあげていた!
いつも何事も1人で戦ってきた男も一ランク上にレベルアップするときが来た!
男は思った!
人に頼ろう!
助けてもらおう!
人は一人では生きて行けない!
1人で戦ってきたと思っていても何かしら、その時に関わった人や物や環境に助けられていると気づき始めた!
その頃、後輩四人の中で期間限定で来ていた塾生にエクササイズを頼んだ!
エクササイズのDVDを渡し基本的な体幹トレーニングだけ教えて、一言!
「後は好きにして良いから!自分の良いようにアレンジしてやり易いように〰よろしく!」
その塾生はエクササイズも上手くなり塾長よりもエクササイズの人気は上になった!
仕事が忙しくて来れなかった塾生にも来れるときで良いからエクササイズをやってくれるように頼んだ!
その塾生もDVDを見て独自のエクササイズを作ってやってくれるようになった!
結婚して来れなくなっていた塾生も町でバッタリ会ったときに練習に来るように誘った!
結婚した後は何もしていなかったと言うように体つきは太めに変身していた!
太めに変身していたが、今ではこの塾生が1番!選手育成に力を発揮している!
残りの 1人は見事にバツ3を経験して波瀾万丈な人生を送り時々行方不明になったりして男の期待感をことごとく裏切ってきた塾生がいた!
この塾生は戻ってくるとき素直に戻ってこれずに男の師匠の元に相談に言った!
そして男は師匠に呼ばれ、かなり反省しているから復帰させてやれ!と言われた!
男はちょっと来たらまた来なくなるだろうと浅く考え師匠の言うとおりに復帰させた!
今ではその塾生が選手たちが試合に出るときの段取りから塾長がやっていためんどくさいことをやってくれるようになっていた!
あれだけ思い通りのならない!
期待を裏切る!
来なくなる!
ダメ出しを続けて心を折ってきた!
そして諦めていた、あの後輩の塾生たちが見事に変身していた!
変身する前に四人の塾生たちにやったことがあった!
戻ってきてすぐに塾生から師範代に格上げした!
そして四人の師範代に「好きなように指導して良いから、上手くいかなかったら俺がわからないように微調整するから(笑)」と笑顔で伝えた!
今までは、しかめっ面で話をしていた!
師範代に格上げした後も問題が起こらないわけではなかった!
回りからいろんな意見、苦情が来ることもあった!
しかし、塾長として対処をして師範代たちには何も言わなかった!
かける言葉は
「良く顔晴ってくれてる!」
「ありがとう!」
「感謝してるよ!」
小言を言いたくなるときもあるがグッと堪えて笑顔で「ありがとう」
そうしていると必ずいろんなことがスムーズに進んでいった!
愛と光と忍耐を貫く努力をすると、いつの間にか四人の後輩塾生たちは立派な師範代に成長していた!
師範代たちは男に良く言うことがある!
「塾長(男のこと)!昔は声かけれないほど恐かったけど円くなりましたね!」
男は苦笑いをしながら
「あなたたちが、とんがっていた角を取ってくれたんやろ!
感謝してるよ!」
師範代たち
「人って変われるんですね!」
男
「目の前に来ることを笑顔と明るい言葉でやっていけばこうなるんやないの(笑)!」
どうにもならないと思っていた塾生達が、いつの間にか師範代となって助けてくれている!
今まで1人で突っ走ってきた人生が気がつけば後ろにかなりの仲間が付いてきていた!
30年という歴史を乗り越えて、まだまだたくさんの物語はあるだろうが、この仲間たちと最高の人生を創っていくのであろうと思う男であった!
つづく!