一生のルーティン
新たな挑戦
YouTube配信。
現代の最先端の情報手段。
男は自分の自叙伝をYouTube配信し始めてから様々な閃きや気付きがやって来ていた。
そして自分を取り巻く環境もいろんな変化が起きていた。
100回を目指していた講演会は年明けからハイペースで達成しようと営業やチラシ、SNSでの拡散など準備万端で待ち構えていた。
すると年明けから講演会の仕事はパタッと鳴りを潜めた。
よくあるパターン。
男が計画を立てて事を企てると神様からこっちやんなさい!という軌道修正が入る。
以前だと物事が停滞すると自分から行動を起こして流れを創っていた。
今は流れ(神様)に任せてアンテナを張っておく。
するとSNSからあるイベントが目に飛び込んできた。
スーパープレゼンテーションアワードという今YouTube講演家として日本で一番名前が出ている方が企画しているスピーチの大会だった。
講演会の仕事が停滞しているときに何か起爆剤がないかと思ってたタイミングで視界に飛び込んできた。
この時にいつも人のサポートをしてきて思う衝動が脳裏に浮かんだ。
俺も戦いたい!
数十年前、肺の病気と共に現役引退と命の危機が来た。
あの時から男は心のどこかでまだやれるんじゃないかと格闘技に対する淡い気持ちが残っていた。
しかし現実は何をやっても壊れていく身体に絶望してきた。
脊髄の病気から心だけは立ち直ったが身体は以前より弱くなった現実を受け入れるしかなかった。
それでも格闘技のサポートにつくと血が騒いだ!
負けて帰ってくる選手たちを見て自分で戦ったほうがどれだけ楽かと心の中で葛藤していた。
だが戦えない身体。
最近ではトレーニング指導でも動かない身体は以前にも増して壊れることが多くなった。
トレーニング指導は卒業して講演家として生きていこう、と思っても食べていくためにはトレーニング指導としてやってくる仕事はやらないといけない。
講演家として有名になるためには名前を売るしかない。
アンテナを張っていたら視界に飛び込んできたスーパープレゼンテーションアワード。
身体は戦えないがスピーチで競いあうというのは久しぶりに心がワクワクと不安で心地好い選択を数日間味わった。
そして競技と環境が違えど競いあう心地よさを選択していた。
スーパープレゼンテーションアワードに応募して最初にやって来たことは第一審査の内容。
テーマのスピーチをYouTubeで提出。
この日からテーマに沿った話作りが始まった。
テーマは「世界を変える」
世界を変えてきた男にとってはもってこいのテーマであった。
もってこいのテーマであったがスピーチの時間は10分。
男の人生を10分でまとめる。
自分の人生を歩み出して30年の歴史を10分で伝えることはいろんな気づきが出てきた。
スピーチの原稿を作るたびに内容が変わっていった。
作った原稿を読むと棒読みになったり咬んだり感情が入らなかったり1ヶ月間頭の中がグルグル回り久しぶりに物事を追及するストレスを楽しんでいた。
その日本一のYouTube講演家の投稿にはスピーチのヒントが惜しみなく流れていた。
それをヒントに原稿を作り練習した。
その中で気づいたことは今まで一方通行で話していたこと!
自分の経験値をなんの略脈もなく、ただ話していた。
いつも講演会では年齢層に合わせてその時その時で内容が変わっていた。
変わらないものは講演の〆に笑顔と感謝と言霊を人生の中で貫くということを伝える。
この最後の〆だけはどこに行っても変わらなかった。
だが練習すればするほど内容が変わり10分で話がおさまることもなかった。
そんなある日の我が家!
娘たちと雑談を交わしているときに「俺、今度スピーチの大会に出るんよね。」
娘たち
「へえ~スゴいやん!賞金とか出るん?」
男
「うん!100万円!」
娘たち
目をキラキラさせて「まじで~顔晴れ~」
男
「顔晴るけど原稿作っても課題の動画を撮るとき内容がコロコロ変わるんよね。伝えたいことは笑いと笑顔で世界を変えるってことなんやけど、世界を変えてきた30年の歴史は10分では足りんのよね。」
娘たち
「それなら何回も動画に撮って一番良いの送れば!」
男は視界が狭くなっていた!
原稿を作ってキチンと上手く読み上げる。
主催者側のマニュアルみたいなものしか目に入っていなかった。
娘たちに「ありがとう!なんか吹っ切れた。決まり事が苦手なのに無理してやる必要ないよな。何回も撮って一番良い動画を送ろう!」
男が最近よく使うルーティン。
迷ったときやわからないことが起きたときは若者に意見を聞く。
これからの時代を築く若者の思考が未来を創る。
若者の答えに未来の世界がある。
そんな大それた答えを娘に期待したわけではないが素晴らしいアドバイスに感謝した。
それから毎晩動画を撮っては見直して今現時点で最幸のものを作ろうとした。
そしてある晩、動画を撮って見直そうと思ったときに動画時間を見て「よっしゃー!」と声を上げた。
9分43秒!943!
39(サンキュー)
49なる(よくなる)
縁起の良い数字で止まっていた。
もうこの頃になると何回練習しても上手くなる感じがしなかった。
今現時点これがベスト!
そして縁起の良い数字が出たことでこれで投稿しようと思えた。
きっとエントリー者の中でも一番最初に動画を送ってるだろう、と自画自賛した。
それから1ヶ月、審査結果待ちだがYouTube投稿は日課になっていてYouTubeで自分の人生を語るのが楽しみになっていた。
目標は書き上げてきた自叙伝を100話読みきること!
そして100話読みきる頃に審査発表の日がやって来た。
審査発表はYouTube講演家というだけあってYouTube配信で行われた。
この世に引き寄せの法則や思考は現実化するといったものがある。
男もそういう考えの頃もあった。
だが現実は引き寄せているというより目の前の出来事を良きものに変えている。
思考が現実化しているというより言葉に出していることがいつの間にか現実化している。
そして現実化した頃に思えるようになっている。
世に出ているものと順番が違う男の生き方。
しかし今回は鮮明に大勢の前でスピーチをしている姿が想像できた。
俺が選らばれなくて誰が選らばれる!くらいの思考が出来上がっていた。
これが思考が現実化する!ということか!
と、ワクワクとドキドキの中YouTube配信を見ていた。
男の名前は呼ばれなかった。
いろんな事が頭の中をグルグル回る一日で終えた。
久しぶりに一週間ほど悔しい気持ちで過ごした。
反省3秒!改良1000回!
頭の中はグルグル回り悔しい気持ちで心は重かったが自分の事である。
悔しくて気持ちが落ちるときほど笑顔でいた。
笑い体操も意識してオーバーにやった。
契約選手やチームではいくら男が声がけや笑顔で接しても拒否られたりするが自分のことなら悔しくて落ちた時いくらでも誉めて上げることができた。
全国の10人に選ばれなかったが自分で自分をコントロールすることの楽しさを感じれた。
そう思えるようになった頃主催者側から10人には選ばれなかったが審査員の枠で全国大会に来ないかと通達があった。
ここでまた頭の中をグルグルと駆け巡り心を何度も持ち上げてでた答えはとにかく全国大会に行こう。
行って気がノラなかったら会場には行かず全国の地で遊んで帰ろう。
そんなノリで全国の地、東京に行く決心をした。
東京は年に一回は行って日本のパワーを感じたい場所である。
当日まで心のモヤモヤと付き合いながら今回の応募と落選した反省といろいろ自分の思考や行動を見つめ直す良い機会になった。
そして当日、東京の地におりて思うことは一年に一回くらいでも町並みの変化に毎度驚かされる!
東京オリンピックも間近になり駅や電車内、ショッピングモールなど町はキレイに清掃などが行き届きどこに行ってもゴミが落ちていないことに心地よさを感じていた。
スピーチ会場に行くと300人のスピーチ大会の応募者から50名の審査員がいた。
この50名は落選した方々である。
そしてみんな男と同じこの日までモヤモヤと悔しさで過ごしたこと!
会場の入り口まで入ろうか帰ろうか迷っていたこと!
何で私が!俺が!選ばれなかったのか~の声にならない叫び!
それを聞いて思わず笑ってしまった。
似た者同士が集まるもんだと。
大会はスゴい盛り上がりで10人に選らばれたスピーチは素晴らしかった。
が、自分のスピーチも負けていないという思いもあった。
思い上がっている訳でもなく素直にそう思った。
スピーチだけでなくいろんな方の話が聞けて大変有意義な時間を過ごせた。
男が一番思ったことは「俺はこっち側の人間ではない!やっぱり聞く方ではなく話す方だと!」
それと長く座っていられない!じ~っとしとけない!
きっと小さい頃だと他動とか発達障害とか言われているだろう。
そんないろんな気づきをいただいて自分のこれからの生き方を見直すことができた二日間であった!
そして今の世、スゴい人が一杯いることに感動した。
ひとつのイベントが終わり通常の生活に戻っていった。
だが通常の生活に戻れないのが男の人生。
今度やって来た試され事は社長や会長職などに就いている方々が集まる奉仕団体へ入って今行っている体操教室を理解と支援をしてもらえるように広めてください!と試され事は常にやってくる。
体操教室の理事長になり経営の勉強をしないといけないと思っていたら社長や会長職の集まりに行って学ぶ機会がやって来た。
望もうが望むまいが引き寄せようが引き寄せまいが自分が描いてきた人生か神様からの試され事は絶妙なタイミングでやってくる!
この物語、おもしろきことの無き世をおもしろく!
若かりし頃の若気の至り!人間関係!闘病!起業!経営!いろんな経験にただ流されて生きていた!
しかし自分は生かされていると気づき流されて生きていた人生から流れをキレイにして自分で舵をとり突き進んでいく人生に変わっていった!
この後50年、健康長寿100歳で生きていくために何が起きても笑いと感謝と言霊でいこう!
そして365日かかすことのないルーティン!
一日の終わりに空を見上げて笑顔になる!
一生できる最幸のルーティンに感謝する男であった!
完!
絶好調~です( ̄ー ̄ゞ-☆
おもしろきことの無き世をおもしろく一部二部合わせて104話も続けられた自叙伝!
良く続いたと感無量です。
これからも男の人生は続いて行きますけど今から100歳までの50年でまた沢山の経験が貯まってから書こうかと思います(⌒‐⌒)>
いつの間にか沢山の方に読んでいただいていたことに心から感謝してま~す(〃⌒ー⌒〃)ゞ
またいつの日か~( ̄ー ̄ゞ-☆




