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タア坊日記01  作者: 甲斐興梠
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タア坊の就職

タア坊の集団就職

タア坊日記01

                            甲斐興梠

タア坊の本名は御所達彦と言います。

私が去年12月延岡に帰った時タア坊が孤独死していた事を偶然区長さんから聞き

びっくりしました。

タア坊は延岡の商業高校を卒業し、ほとんどの人が東京、大阪に集団就職するのに

なぜか一人だけ広島で就職しました。

南延岡駅から寝台列車に乗り広島に行く時、父、先生、同級生に見送られました。

中には旗を振ってる人もいます。

いわゆる1960年代の集団就職風景がそこにありました。

タア坊の就職先は加藤文具店と言い住み込みで働く事になりました。

広島駅には社長の息子が迎えに来ているはずです。

「御所達彦 君」と書いた紙を持って2~3歳上のタア坊と同じくらいの背格好の

男の人が立っていました。

タア坊は近づいて「あのう!」「おうお前が御所君か」と男の人

「わしゃ一彦、加藤一彦じゃけん」と挨拶しました。

「こっちじゃ来んさい」と駐車場へ行きます。

マツダのライトバン乗り電車道に沿って走ります。

タア坊は「御所達彦ですよろしくお願いします。」と挨拶すると、

「挨拶は後回しじゃ、気楽にしんしゃい」と友達にでも話すようにします。

「ここが基町じゃ、ここが紙屋町じゃ」と一彦さんが説明しますが、タア坊は始めて

見るばかりで全く解りません。

電車通り沿いに45分くらい車を走らせて、広大前と書いてある電停の手前で止まります。

「ここじゃけん下りんさい」と一彦さんに促されて車を降ります。

加藤文具店と大きな看板が掛かったの下のカラス戸を開けて入ります。


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