入学式
4月といえば入学式、後輩ができるしクラス替えがあるし楽しいワクワクの季節。とか思ってるやつら、勘違いしないでよね♡
才浄学園において入学は同時に留年の危機なのだ。意味がわからないって?まぁ待て今から説明しよう!!
才浄学園は入学式を午前で終え、午後から新入生と新2年生で6人1組のチーム戦を行う。これで新2年生が負けてしまうと前年度の個人戦チーム戦の成績が半減、最終的に2年生で成績下位30名が留年だ。
俺たちのチームは専門分野では学年上位の集まりだが1名ほど素手の戦闘が学年最弱で留年ギリギリ、新入生とのチーム戦で負けると留年確定の方がいるわけだ。
「がんばろうな・・・・彩花!(笑)」
「うっさいわね!!撃つわよ?別に勝てばいいのよ勝てば♪」
「でも才浄の中等部のやつらとあたったら負け確定だな。中学から才浄に来るやつなんて化け物だけだからな」
「噂では海外で神獣と戦ってた子もいるらしいわよ。たしか…エンギョウバ?とかいう名前!!」
誰それ?中国人?まぁ彩花は漢字は小学生レベルだから読み間違いか何かだろう・・・・
入学式が始まり俺たちは綺麗に並べられた椅子に座った
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「続いて新入生代表挨拶、新入生代表、炎業馬くん」
「はい!」
エンギョウバきました~!!炎 業馬かよ、彼は才浄学園中等部で首席だったので高等部でも名前はよく耳にした。
「あいつとはあたりたくないもんだな」(フラグ)
「そうね、あんなのとあたったら負け確定どころか命が危険よ!あいつのチームとあたる気の毒なチームはどこかしらね(笑)」(フラグ2個目)
結局俺たちはフラグを回収し炎 業馬の率いる才浄学園中等部チームと戦うことになった。
「はぁ~何でこうなるかねぇ~負けたらあたしが留年してCROWは解散ね・・・勝つしかないわよねぇ・・・でも相手は中等部のエリート達だし・・・」
「お前がいなくなってもCROWは不滅だ!」
「その通りだ!CROWは不滅だ!ナイトだけに」
「まぁテメーがいなくてもCROWはやっていけるってこった」
「うぇーん、亜里咲~、雫~、男子がいじめるよぉ~」
男子3人の総口撃に大ダメージを受ける彩花。
「これ、男子共!世の中には口にしてはならん本音というものがあるのじゃ!」
「そうですよぉ、彩花がいくらドMでも限度というものがありますよぉ」
「もうこんなチーム嫌いだぁ~」
おいおい、さすがに一人くらいかばってやれよ。これじゃあ本当のいじめじゃねぇか!
「まぁ、みんな全力で頑張るからよ。負けたときのことなんて考えるのやめよーぜ!」
「おい!目線そらすな!ちゃんと顔見て言ってよ!来須ぅ!・・・・はぁ~なんかあれこれ考えてたのが馬鹿らしくなっちゃったじゃない!」
「次、CROW 対 才浄ルーキーズ、両チーム戦闘準備を。」
彩花をかまっているうちにもう俺たちの試合の時間になった。
「先輩がリーダーですよね?」
「ん?あぁそうだが」
炎業馬が話かけてきた。
「僕たちは中等部のころからチームを組んでいるのでチーム力もありますし、個々の能力で負けるとは思っていません。なので申し訳ないのですが棄権してもらえないでしょうか?」
「は?」
「弱いものいじめはよくないですし、それに加減を失敗すると先輩達に大ケガさせてしまいますし・・・・」
「おい!お前ら、彩花の留年がどうとかもう関係ねぇ」
「「「「「「才浄ルーキーズ!てめーらただじゃ殺さねーからな!!」」」」」」
そして俺たちの対戦は始まった。