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となりの宇宙剣士さん  作者: モンハン3琉
プロローグ 5話もあるけど気にするな
5/6

たよえる奴ほどいざという時使えない

5話目です。アニメとかはここら辺で1話の領域です。長い!

やはりもうちょっとほかの皆さんみたいに長くしたほうがいいんですかね?

まぁ、適当にがんばっては見ますけど・・・・。

むかーしむかし。宇宙のある小さな名も無き星の表面に3本の剣が刺さっていました。

その剣はとても不思議な力がこめられており、手に入れたものはこの世界を支配することができると言われたほどでした。

そしてまだ地球人がリボーンを発見したばかりのころ、3人の宇宙人がその剣を手にいれたという情報が流れ、宇宙全体は緊張が走りました。自分の星がいつその宇宙人に侵略されるかわかったもんじゃないからです。

しかし、いく日たっても宇宙人による侵略はありませんでした。それどころかその宇宙人は各星をわたり、住民の手助けを行ったり、悪い宇宙人たちを倒したり、まるで正義のヒーローのようなことをしていたのです。

そして宇宙に住んでいる人々はいつしか彼らの強さと優しさを褒め称え「三剣士」という呼び名をつけたそうなのです。

現在彼らの居場所は不明。情報によると彼らの一人はあるグループを追っているらしいが詳細は不明だという・・・・・。




「ぎゅるぼぁーーー!」巨大なエイリアンが住宅街を徘徊する。般若のお面のような恐ろしい形相で足が何十本も生えている。にゅるにゅると這いずり回るその姿はまるでたこの様である。建物などを壊すつもりではないようで巨大な体をくねらせながらそこらじゅうを這いずり回る。

ふと、たこ型エイリアンは駐車場にとめてあった無数の車を見つけると、触手を伸ばす。車を何台かベコベコに潰してしまい、中からエネルギータンクのようなものを取り出しふたを開ける。ふたは小さく巨大なエイリアンが触手で開けるとなるとかなりのテクが必要である。それほど賢いのだろう。

エネルギータンクからにごった赤色の液体が流れ出し、エイリアンは大きな牙の生えそろった口を開ける。液体を見る見るうちに流し込むとエイリアンは満足そうにげっぷをする。そしてまた次の車へと移動するのであった・・・・・・・。



ニコニコ公民館・・・・・。ここでは三色と無双が民間人の避難を指示している真っ最中であった。ちょうど700メートルくらい先に例のエイリアンがいる。

「隊長。あのエイリアンどう見てもC以上はあるようなきがするんですけど・・・・。」

「あぁーーん?何いってやがる。エイリアンだろうが人だろうが見た目じゃねぇ、心が大切なんだ」タバコをふかしている三色はおばさんたちから煙たがられている。

「なんですかそれ?アニメからの拾い物の言葉ですか?」だるそうに公民館にの扉の前に立っている無双は三色のほうを向く。

「ちげぇ、俺が作った。世の中のいい言葉は大体俺が作ってんだ、わかったか。」

「なるほど。だから隊長はみんなから頼られているんすね。ある意味。」

「ある意味って何だ。」

「ドラクエでいったらメガンテ使えるやつですよ。」

「捨て駒じゃねぇか!まず最初に使わされて効くかどうか確かめられる奴だろ!」

二人が話をしている間婦人方は世間話をしている。のんきなものだ。

「隊長、エイリアンが学校のほうへ行きますけど大丈夫なんでしょうか?」

「大丈夫だろ、一応警報はやってあるんだ。まぁ、中にはふざけて避難場所へいかない奴もいるけどな・・・。」三色はタバコを足でつぶすとしばし考えているような顔をする。

「だが、あのエイリアン、Cランクにしては凶暴に見えたな・・・・。少し学校もみとくか。」

「見ためより心じゃないんですか?」

「見ためが悪い奴は心も汚い。覚えておけ。」そういうと三色はバイクへ乗り込む。

「ちょっ、待ってくださいよ!」おばさんの愚痴に付き合うのは大変だと無双もバイクへ乗り込む。



摩天楼高校・・・・・。武蔵は体育館のかべに近寄る。先生たちはちらと武蔵を見たが別になんら問題は無いのですぐに居眠りに移る。

「おい、武蔵。お前まさかエイリアンを倒すってお前・・・・。」旭が必死に止めようとするが言葉が見つからない。

「当然。私のリボーンを奪おうなんていい度胸しているじゃない。少しお仕置きしとかないとね。」武蔵が腰につけていた刀を抜く。橙色をしたさびた鞘から出てきたのは普通の日本刀とは違う、不思議な形をした剣であった。真っ黒な柄からはえている真っ白な刀身はくねくねしていて蛇を思わせる。

「ちょっ!お前!ここで抜くな!みんな驚くだろうが!」旭は大声を上げて止めるが逆にみんなの注目を集めることになってしまった。

「キャーーーーー!」女性とが叫ぶ。武蔵の刀に驚いたのだろう。男子生徒は小声で驚くと先生に報告をし始めた。

「せ、先生!か、刀持ってる奴がいるんだけど!」先生たちは全員居眠りしていたのでゆっくり起き上がる。

「なに言ってんだお前ら、不審者が現れたわけじゃあるまいし・・・。」先生はそんなことを言っていたが、武蔵の刀を見てびっくり仰天する。

「なっ!武、武蔵?!何もっているんだお前!」すぐに武蔵の前に担任の先生が来る。

「先生、ちょっと私は便所へ・・・・。」さすがに場が悪いと思ったのか武蔵はそそくさ便所のほうへ行く。

「待て待て!何で刀持ってんだってきいてんの!何、お前の星には銃刀法違反の法律はねぇのか!」

「ホウリツ?何ですかそれ?」武蔵が首をかしげる。どうやらないようだ。

「まぁ、私トイレの花子さん怖いんでちょっとしたお守りですよ。」どこで花子さんの情報を仕入れたのかは知らんが武蔵が便所へそそくさ入る。

「はぁーーー、お守りにしちゃぁ恐ろしいもん持ってんだな。しょうがねぇか。あいつはまだ地球の常識にはなれてねぇんだ。旭、彼氏なら彼女を育ててあげなさいよ。」先生が背伸びをしながらほかの先生たちに事情を説明しに行く。

せ、先生まで・・・・。俺はまだあいつの彼氏になんかなるとはいってないのに・・・・。これはなんとしてでもみんなの誤解を解かねば・・・。

ていうか、武蔵!あいつ何しに行くつもりだ!旭は女子便所に駆け込む。誰もいなかったのが幸いだった。奥では武蔵が刀を抜いて壁の前に立っている。

「おい、むさ・・・・」旭が言葉をかけようとしたが旭は言葉を飲み込んだ。武蔵の目がいつもとは違うように見えたからだ。紫色のきれいな瞳にはなにか獲物を狙うような鋭さが加わっていた。

すぅーーーーー。刀は壁を切る。豆腐のように切れた壁。武蔵は目の前の壁を軽くけると壁はドスンと後ろに倒れる。武蔵はそのまま校庭に出ようとする。そこで旭はやっと言葉が出た。

「武蔵!」「あら、旭。どしたの?」「本当にいくのか?死んだりなんかしたらしゃれならんぞ・・。」

「大丈夫だって。私こう見えても少しは刀が使えるの。」武蔵は校庭に出ようとしたので旭もついていく。さっきの壁の切れ具合からしてかなりの名刀ではあるみたいだが地球にもそれぐらいの刀は沢山あるためそこまですごいとは思わなかった。正直武蔵の腕ではなく刀のおかげであろう。それを武蔵は自分の腕だと勘違いしているのだ。旭はこの壁どうするのだろう、と思うばかりであった。

「旭、危ないから戻ったほうがいいと思うけど。」「お前があほみたいに暴れたら困るだろ。見張りだ見張り。下らんこと考えんうちにさっさと戻ったほうがいいぞ。エイリアンでも一応は強いんだ。お前のちゃんばらごっこレベルで倒せるわきゃ無いだろう。」「ふん。失礼ね。」武蔵はむくれて校庭に出る。みんなは体育館にいるので誰もいない。休日でさえ部活でがやがやしているというのに。

「いないわね。」武蔵がつぶやく。校庭には何も音がしない。風の音ばかり。しかしその静かな音がだんだんと大きくなっていく。ヘリコプターの音が近づいていっている。政府の人が見回りに来たのだろうと旭は思った。ヘリコプターが雲の間から現れると学校の校庭へと降りる。二人の男が出てきて、武蔵のほうへ近づく。

「おい、ガキども。警報が聞こえんかったのか?。エイリアンがこの近くにいるんだ。さっさと体育館へはいれ。」三色は武蔵を上目使いで見ながらしかる。

「そうだよーーあぶないよーーー」無双は気の抜けた注意をする。

「すみません。政府の人ですよね。これから私がそのエイリアンを倒したいと思いますのでどいてくれませんか?」武蔵が丁寧語でお願いするが、三色は鼻で笑う。

「なんだ、お嬢さん。あんたがエイリアンを倒すってか?冗談よせ。中二病かってんだ。おい、そこの男子。さっさとこのお嬢さんを連れて行ってくれよ。こっちだって忙しいんだ。」三色はタバコをふかす。

いや、してくれって言われてもこいつに言ってくださいよ!だが、政府の人が来たとなるとめんどうだな。さっさとこいつを体育館に戻らせないと・・・。

「おい、武蔵わかったろ?政府の人たちの誘導は聞かないと。」僕は武蔵の肩をつかむ。いや、つかんだはずだった。僕が触ったものはぬめりがあった。

ぬる。  「・・・・ぬる?」僕はその方向を見る。武蔵が僕の腕を見ている。「・・・・・なにそれ旭?」武蔵は腕を見て、後ろに下がる。

僕も腕に目を向けると触手のような薄紫の物体があった。・・・・・・?綱のようになっており体育館の屋根につながっている。

僕たち4人はその方向を振り向く。そこにはやつがいた。

「ぎゅるぼあーーーーー!」たこ星人が体育館の屋根で大声を上げている。

「隊長、どうしやしょ。」無双が三色のほうを向く。

「どうしましょう。まぁ、とりあえずにげるか。」三色がそういった瞬間、二人は校門のほうへ逃げる。

「うぉぉぉぉぉぉい!なに逃げてんのあんたらーーー!」僕は叫ぶと触手が絡み付いてくる。あっという間に体中に絡み付いてくると僕の体は宙に浮く。どんどんエイリアンのほうへ引っ張られていく。

「うをを!う、ういてるういてる!ちょっ武蔵!気をつけろ!」僕が注意をするが武蔵はエイリアンに見とれていた。

「うひょーーーでっかーーーい。」「お前なに見とれてんノーーーー!」「ゲッ!旭いつの間につかまってんの。大丈夫か?」「大丈夫なわけねぇーーだろ!」僕の体はエイリアンの口へ運ばれていく。

「ギャーーー!武蔵!どうにかしろ!」武蔵はため息をつく。

「リボーンを盗むくらいだったら重傷で済ましてあげたのに。まさか私の旦那まで取るとは・・・。死刑にしてやるわよ。」武蔵はエイリアンをにらむ。エイリアンは武蔵の目を見てたじろぐ。それほど武蔵の目は鋭かった。

「ぎゅるあーーーー!」エイリアンは目標を武蔵に変える。触手が何本も武蔵に襲い掛かる。

「おい!武蔵!逃げろ!」僕は武蔵に大声で叫んだが、武蔵はまるで聞こえないかのように刀を静かに抜く。触手がその瞬間武蔵に覆いかぶさる。

「ぎゅる?」エイリアンがなぞの声を上げる。武蔵に当たった感触がしなかったのだ。

・・・・・・・・・・スパ。静かにエイリアンの触手が切れる。まるで切られたことなどわからないくらい見事な太刀筋だった。

「武蔵?」僕はいつの間にか地面に降りていた。触手がいつの間にか切れていたのだ。エイリアンがおびえる。まるで自分の命日がわかったような人の顔。エイリアンがおびえを見せるその先には一人の少女がたっていた。

「いい度胸ね。私に攻撃するなんて。この過ちを地獄でも後悔していなさい!」武蔵が剣を構える。

「ぎゅるあーーーーー!」エイリアンが叫び声をあげる。そのとたん触手が見る見るうちに再生する。

「な!何じゃありゃ!」僕は足がすくむ。そのとき政府の二人が戻ってきた。

「あぁーーーあ。やっぱり『リボーンの再生力』を取り込んでいやがったか。」三色がため息をつく。方にバズーカーをいくつかせおっている。

「車のガソリンの中にリボーン液がいくらか入ってたんでしょうね。どうしましょう隊長。これじゃぁ、いくらやってもけりがつきませんよ。」無双も拳銃をいくらか持っている。三色は僕のほうを向く。

「おい小僧。なにもんだあの娘は?」「え?えぇーーーとーーー」僕は答えに詰まる。地球征服しに来た宇宙人なんていったら信じてくれるだろうか?

「まぁ、いい。後で聞こう。」三色は武蔵のほうへ行く。

「おーいそこのお嬢さん。なかなかつよいみたいだけれどね。そいつめんどい体しているからあとはおじさんにまかせなさい。」

「いやよ。私の星でこんなに暴れているのにこれけだけですませわしないわ。」武蔵が完全に復活したエイリアンの前に立つ。

「ぎゅぎゅルーーー!」エイリアンが僕をつかむと自分の頭に近づける。

「は?何何何何!?」「ちっ、あいつ、人質ってやつか。あそこまで頭脳が発達しているとは・・・・。これもリボーンを取り込んだ作用か?」三色がバズーカを構える。

「あなたたち!何するの!?」武蔵が三色たちに刀を向ける。

「何するってコアを破壊するんだよ。あの小僧には悪いけどな。こいつは放っておいたらみいながあぶねぇ。」

「でも!」武蔵が僕のほうを見る。「一人の犠牲でみんなが救えるなら俺たちはみんなの方を取る。堪忍してくだせぇ。」無双もエイリアンの頭めがけて構える。

「うそぉぉぉぉぉ!ちょっ武蔵!たすけてぇぇ!」情けなくも武蔵に助けを求める。

「なるほど。みんなのために一人を見殺しに・・・・。」武蔵がそうつぶやいた瞬間三色達は弾を発射する。そのとき、武蔵の姿がぼくの目の前から消えた。弾が迫ってくる。

「あぁぁぁぁぁ!」僕は叫び声をあげる。いままでのことが走馬灯の如し頭に浮かぶ。弾が僕の体に当たる。



・・・・・・・スパ・・・・・・弾が切れる。さっきのエイリアンの触手のように。

「へっ?」旭と三色たちがそう言ったとき、弾はエイリアンの後ろ側に落ちる。大きな爆発音が響く。

「調子のいいこと言うねぇーー地球人は」武蔵が僕の前に立つ。触手に乗っかり弾を切ったのだ。武蔵は三色たちの方を向く。


「人一人救えないやつがみんなを救えるわけないでしょうが!私はこの星の女王として・・・誰も死なせはしない!」武蔵が三色たちにそういうと、僕の方へ向く。

「旭。助けてあげるから私の彼氏になりなさい。」武蔵がにっこり笑う。

「はぁ、お前まだそんなこといって・・・・」僕はそういいながらエイリアンの口へ運ばれる。

「ぎゅるあーーー!」「ほら、たべられちゃうよ?」「わわわわかった!わかった!彼氏になるから!」僕がそういうと武蔵は笑って触手を切り落とす。僕はまた地面に落ちる。

「ぎゃるあーーーー!」エイリアンが武蔵のほうに怒りの突進を繰り出す。

「おい!あぶねぇぞ譲ちゃん!」三色たちが武蔵のほうへ走る。

「武蔵!」僕が力いっぱい叫ぶが武蔵は刀を構えて動かない。

「ふぅぅぅーーーー」武蔵が深呼吸をする。エイリアンの触手が武蔵を襲う。一回切られたときより倍近い触手を出している。その瞬間武蔵の刀が光ったような気がした・・・・。




我流(がりゅう) 鋸切(のこぎり)


ズパン!


気持ちのいい切れる音駕したと思うとエイリアンの体は真っ二つに切れていた。

「ぎょ・・・・・・ぎょげ・・・・」エイリアンはそれだけつぶやくと地面に倒れる。

その死体の上には武蔵が刀をおろし、静かに立っていた・・・・。

「さぁーーーー終わった終わった!旭!帰りましょうか。」返り血だらけの武蔵は不気味だった。

「あ、あぁ・・・・・。」僕は何も言えず、ただそういうことしかできなかった。武蔵は僕の手を取り、体育館へと行こうとする。

「待て!お、お前らなにもんだ!?」三色が僕たちに聞いてくる。何ってこういうしかないだろう。


「こいつは地球を征服しに来た優しい宇宙人です。」僕はそう答える。

「その彼氏です。」武蔵は僕を指差す。


まだ、物語は始まったばかりで何が起こるかはまったくわからない。だがこれだけはわかる。

たぶん暇な時間は無いだろう・・・・・・。





やっと5話目まできて物語の本質へと移せそうです。

これからは長くちまちまやっていくので1週間に一作が限度だと思いますがなにとぞおねがいします。

キャラクター投稿はいつでもどうぞ。


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