何事も始まり方が大切
モンハン3流です。宜しくお願いします。
何か感想などがあったらどしどし来て下さい。
・・・・・・ジリリリリリリリ!!
いつもどうり7時に目覚ましが鳴る。もう朝か・・・・・。僕は二度寝をしたいという欲望に包まれる。
しかしこれから学校だ、起きなければならない。
また学校で勉強をして部活してご飯を食べてまた寝る。この繰り返しであろう。なんともつまらない。
何か起きてくれやしないだろうか。机の引き出しからネコのロボットでも出てはくれないだろうか。
僕は机を見るが机にはネコのロボットではなく、昨日の夜終えた社会の宿題が置かれていた。
僕はベットの中で軽く足を動かして朝の体操を終え、深呼吸をするとベットの中からのそりと出る。
・・・・・・ジリリリリリリリ!!
まだ目覚ましが鳴っている。起きてすぐ目覚ましを切れないように遠くの本棚の上に置いたのだった。
しかも一番上・・・・。僕は深くため息をつくと本棚の前に机のいすを持ってくる。
「・・・・よっと」目覚まし時計は少し遠くへ置いているのでつつきながら取ろうとすると更に遠くへいってしまう。
「くっ、この・・・・・もう、ちょい・・・・」僕の手に腕時計が触れた瞬間、僕の足元のイスがずれた。タイヤ式のイスだったので前のめりになると後ろにずれてしまったのであった。
「あ・・・・・・」ズドン。床に倒れ、足が机のかどにあたってしまった。一瞬だけ痛くなく、立ち上がろうとしたが、次に恐ろしいほどの痛みが足を襲う。
「・・・・・・ふ、ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
怪物に食べられたのではないかと思うくらいの襲撃にしばしもだえ苦しんだ後、足をこする。痛みが少し収まった所で僕はその場で寝転んでしまった。少し自分の人生にあきれていた。
これくらいのことで人生がイヤになってしまった。何も変わらない人生、ロボットはただ自分の与えられた命令を実行するだけ。そして使えなくなったら捨てられる。よくよく考えてみれば人生と同じではないかと思ってしまう。
僕は窓を見る。寝転んでいるといつもとは違う景色が見える。青い空。そして・・・・ユーフォー。
今日も僕らの星地球の青い空にはユーフォーが飛び交っている・・・・・・・。
現在3000年の地球・・・。経済は半端なく成長し、今や携帯、ゲーム、パソコン、テレビに調理器具など多くの家電製品が飛躍的に進化していた。
これはある科学者が発見したすべての物質に変化する鉱石『リボーン』によるものである。
熱をくわえる、つぶす、冷やす、切る、くっつけるなどいろいろな加工をすることによって鉄になったり、銅になったり、ダイヤになったりする奇跡の鉱石は発掘されたのではなく、科学的に多くの石や薬をぶち込んで完成した物だという。
更にこの石のすごい所は、名前の通り『再生する』ことである。一つのリボーンから少しずつかけらを削っていくと見る見るうちに元の状態に再生してしまう。
どっかのテレビ企画ではリボーンの研究をしてみた所「ぶち込んだ薬と石が偶然なにかの化学変化で再生能力を得た」というえらく中途半端な結果を出したこともあった。
今も研究は続けられているが、今のところ不思議な石とされている。
しかしこのなぞの石によって私達の生活はかなり良いものとなった。車はすべて電気自動車、空には電気飛行機がビュンビュン飛びまくっている。そしてユーフォーも・・・・
実はこの地球の経済成長期に星外からありえない者達がやってきたのであった。宇宙人たちである。
2年前、宇宙人たちは地球へ監視船を出していた時にリボーンの存在に気づき、自分達の星にも欲しいといってきて地球へ来たのだった。
当時はギャーギャー宇宙人が来たなどと騒いではいたが、侵略ではなく貿易なので1週間程度で世界の混乱は収まった。
今では少ない宇宙人たちが地球へ移り住み、地球人と仲良く暮らしている。それぞれの星の文化の交流がさかんとなり、世界はとてもにぎわっていた・・・・。
しかしそんなこと僕には関係ない。宇宙人が来た?最初はびっくりしたが今となっては当然の事である。「おーーい、飯だぞ旭」下から声がする。一緒にアパートに住んでいる翼だ。今日の飯当番はかれであった。
「あー、今行く。」僕は急いで立ち上がる。痛みももうひいた。階段を下りて1階へいく。カレーのにおいがする。
「えーーー皆さん今日のニュースをお伝えします・・・・」ニュースを見ている翼は僕に気づくとカレーの入った皿を出す。夕べもカレーだった。
「・・・・また残り物ですか・・・・。」憎しみたっぷりの台詞を言う。
「んだよ、なら食うな2日目のカレー。」翼は、皿を取ろうとするが僕はあわててよける。
「たべるよ・・・食べりゃいいんでしょ。」僕はしぶしぶ食べ進める。レンジの暖めが少なかったのか中央がまだ冷たい。
「おい、旭。今日俺達の高校にな、転校生が来るらしいぜ。」早耳である翼は早速手に入れた情報を僕に言ってくる。正直めんどい。
「へぇ、女?男?」
「女だとよ、しかも宇宙人らしいぜ。」
「ほう、また3本足のやつか?」少し前にも留学と言って3本足の宇宙人が転校してきた。
「いや、俺達と同じ人間みたいな奴らしいぜ。楽しみだな」翼がにやける。
まぁ、美人だったら俺もうれしいけどな・・・・。ブスだったら用はない。高校生なんだから恋の一つや二つはしておきたいところだ。
「そういえば昨日やけにうるさくなかったか。隣の家」翼が急に話題を変える。
「引越しのためにリフォームしてたんだとさ。僕もうるさくてなかなか寝られなかった。」僕も不満を言う。全く誰だこんな気分の悪いときに引越しなんかするやつは。
ピンポーーン
急にチャイムが鳴る。
「・・・おい、出れば・・・?」翼がつぶやく。
「・・・・・いやだ・・・・。」当然のことだ。出るもんか。めんどくさい。
「・・・・・すみませんがいらっしゃいますかーーーーー」女の声が聞こえる。何だというんだ・・・。
「ジャーンケーンポン」翼が急にじゃんけんをしたのであわててグーを出す。翼はパーを出していたので負けた。
「行って来い。」翼がテレビを見るのにもどる。
「ふぅーーーーー」ため息をつくと僕は玄関のほうへ行き、扉を開ける。
そこには僕らと同じくらいの年齢の女の子が立っていた。けっこうかわいい。僕が何事かとあせっていると女の子はとても透き通った声で自己紹介を始めた。
「どうもー、これよりとなりに住むことになった美麗武蔵といいます。宜しく。」
ぺこりとお辞儀をした彼女に僕はただならぬオーラーを感じていた・・・・・。
2話目もお楽しみにーーーー