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早めの春か、長い冬か。

作者: 春野 こはね
掲載日:2025/12/09

最近ネットにて、共通の趣味がきっかけで知り合った子がいる。

その子と先日ご飯に行った。


ネット上で会話はしていたものの、

会うのは初めてだったため、意外と緊張していた。


しかし、会った瞬間に、この子と一緒に居たいと思った。


なんとなく小学生くらいから第一印象でこの人と

合うかどうかを判断する癖がついてしまっていた。

会った瞬間の雰囲気で自分と合いそう、ということがなんか分かっていた。

もちろん、それがすべてではないけれど。


趣味が同じということもあり、会話は盛り上がった。

たまにお互いスマホを見たり、無言になったりする瞬間もあったが、

気まずくならず心地よかった。


目的のお店の後、次のお店を迷っていた時も提案してくれたり、

夜ご飯ここ行きたいと言ったら、その場で予約をとってくれたりなど、

とても過ごしやすく優しい子だった。


その予約してくれた店に行き、その子が予約していた〇〇です、と言った。

私は一瞬聞き間違いかと思った。

それは自分の名字だったからだ。


席についてから、改めて名字を聞くと本当に同じだった。

読み方も漢字も全く一緒。

そこまで珍しい名字ではないが、家族や親戚以外で会ったことがなかったため驚いた。

ChatGPTに聞くと、100人に1人〜2人くらいの確率らしい。


同じ趣味を持ち、こんなに居心地の良い子がまさかの同じ名字。

もう運命でしかないと思った。

生き別れの姉妹だよ!と興奮してしまった。


そこからまた話は盛り上がったが、

暗くなってきたので解散することになった。

別れるのを向こうも惜しんでくれて嬉しかった。

ぎこちないハイタッチをして、その場を後にした。


帰宅してからというもの、別れ際に感じた手の感触が忘れられない。

寒かったからか手が冷たかったな、

ほんとはあのままハグしたかったな、

なんて考えていた。


あぁ、これは好きになっちゃったかも。

まだ1回しか会ってないのに。


先ほど姉妹のようだ、と言ったように

私も相手も女の子である。

(相手の性自認を聞いてはいないが)


女の子を好きになるのは初めてではないが

久しぶりのため少し動揺した。


話の中で彼氏の愚痴をこぼしていて、

彼氏いるんだ、というショックを受けた時点でもう始まっていたのかもしれない。

愚痴を言っているということはチャンスなのでは?とも考えている自分もいた。


これはもう十分、恋に落ちている。

向こうは私がこんなことをぐるぐる考えているなんて夢にも思っていないだろう。


せっかく構築した関係性を壊したくないため、今は良き友達で行こうと思うが、

どこまで我慢できるかは分からない。


次に会う時は抑えきれずに、会った瞬間に抱きしめにいきそうで怖い。

普段は人と距離をあけるタイプの人間なのに。

体温と匂いを感じたくてしょうがない。

冬だし、あっためるよっていうことでいいよね?


こんなこと言っといて、結局なにもできなくて後悔するのがオチです。


あなたの彼氏を悪く言うのはよくないと思うけど、

私だったらそんな思いさせないのに。

私じゃ、だめ?

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