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Infinity called ZERO〜名の無き者達の物語〜  作者: Mark.Ⅵ.
MERCENARIO PER LA FIDUCIA
7/7

WHAT TO DO TO BE RECOGNIZED

ECO-COREを裏切ったので、今更通信する事は考えずとも不可能。

これからどうしようかと思った矢先、ライズからとある提案をされた。

『俺達の組織、Dig Craftの一員にならないか』と。

悪くは無い話だとは思ったのだが、今や敵組織となったECO-COREの元所属である自分が到底受け入れられると思えなかった。

ECO-COREを返り討ちする作戦を助力はしたが、それだけでは信用に足らないだろう。

ライズが良くても、他の方々が認めない。

返り討ち作戦を助力するにあたり、他のDig Craft所属の主力達にコイツは信用出来ないだのと、とても疑われたものだ。

補給出来る場所は極力あった方がいいのは確か。


『あの提案、まだ迷っているようだな。

困っているようなら相談に乗るぞ。』


本人に聞くのも少々癪だったが、相談した。

自分は是非その提案に乗りたいと思っているが、ライズが良くても、他の人達がそれを認めないのでは無いか、と。


『なるほどな、それもそうか。

…では、所属を前提にこれから傭兵として俺の任務を手伝うというのはどうだ?

続けていれば多少の信頼は獲得出来だろうし、金儲けもできるから俺的には悪くないと思うが。

ただ、何事も自己責任で後ろ盾がないのがデメリットではあるが。』


ヨウヘイというものをすれば、金儲けができる。

悪くない話だと0816は思う。

それより。


『ヨウヘイ?デメリット?とはなんだ?』


やはり知識不足なのは否めない。

この類の難しい言葉は、覚えるのが大変だ。

よく思う、なぜ人は難しい言葉を使うのか、と。

それが普通なのかもしれない、でも0816は普通というものがどういうものなのか、記憶や感情をほとんど失っている自分には到底分からなかった。

そんな0816の謎に、AIは即座に応答した。


《「傭兵とは金銭等の報酬を条件に契約に基づいて軍務に服従すること」というデータがありますが、分かりやすくすると、「傭兵とは金を貰い、頼まれた任務を達成することを専門とする職業」ということになります。

「デメリット」とは、欠点や短所、つまり悪いところなどを表現する意味です。

傭兵としてこれから行動するのは、世界を知るためにも良いと思われます。》


つまりライズは、信頼が得られるまで金が稼げるヨウヘイの立場でDig Craftの任務をすることを勧めている。

でも、ヨウヘイでいる時は、死んでも機体が破壊されても自分の責任だという。

しっかり教えた知識を復唱して覚えようとする0816を見守るAIは思う。

「そのまま、ありのままでいてほしい」と。


『ライズが言ったようにヨウヘイ、とやらでDig Craftの仕事を受けようと思う。』


こちらからも多少の信頼を得てくれるよう努力しよう、とライズからも了承を得た。


『ところで傭兵名はどうするんだ?』


まるでポカンとしているようにこちらを見つめて機体が少し軋む音が聞こえた。

恐らくは『なんだそれ』とでも言いたげな感じなのだろう。


『傭兵で活動するのに傭兵登録をしなければならない。

その時に得意戦闘スタイルや呼び名を決めなければならないのだが…。』


ライズの言葉を聞いたAIが、先ほどから小音で《傭兵登録しますか?》《傭兵登録しますか?》と連投してくるのを放っておき、少しばかり0816は思考を巡らせた。


『(0816は論外…ZERO-TENとするのも気が引ける…なら?)』


一向に反応が無い0816に、ライズはとある提案をする。


『俺が考えるってのはどうだ?』


それに反応するように、ZERO-TENのツインアイが光を一向に強まらせ、視線を向ける。

聞かずとも『頼みます』と言っているのが分かったので、少し考えてライズは言った。


『レグルスグレイヴなんてどうだ?

意味はだな…自分で調べると良い。』


そうだ、自分で調べろ。考えろ。

中のAIに頼らずに調べるんだ。


『レグルスグレイヴ…。

傭兵名はそれにしようと思う。

ありがとう、ライズ。名付け親。』


ククッと笑ってライズは言う。


『馬鹿か、親じゃなくて友達だろ!』


どうやらライズとはお友達らしい。いや、


『名付け友達の“ラズベリィ”。』


オイ!と言って追いかけてきたライズを軽く挑発しながらその日は日が暮れるまで追いかけっこを楽しんだ。

RegulusGrave


レグルスグレイヴ(0816)のちょっと謎な記録帳

                 -ライズについて-

友達と称して兄

Dig Craftの人達からは「ラズベリィ」と呼ばれてたりする。

(極一部)

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