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Infinity called ZERO〜名の無き者達の物語〜  作者: Mark.Ⅵ.
È LA PRIMA VOLTA CHE COMBATTO INSIEME!
6/7

EVERYTHING IS STUNNED.

任務後もDG-Ⅲ-zⅣのサポートとして、仕事を幾つか手伝っていたそんな時、ECO-COREから任務の通達が来た。

正直のところ、DG-Ⅲ-zⅣとこれからも仕事を共にしたいと思っていたのだが、と思いながら0816は任務内容を見た。

その内容は、最初はこんな任務があるのかと凝視してしまうようなものであった。


《Dig Craft主力と基地制圧》


ECO-COREは友好関係を真っ向から裏切るつもりである。

つまり、この作戦を行えばDG-Ⅲ-zⅣとは敵となり、もう一緒に仕事が出来ないということだ。


『初めての共闘は楽しかった…だがECO-COREは裏切れ、と…壊せ、と…。』


壊したものはもう元に戻らないのに?

zⅣとのたわいのない会話は楽しかった。

知らないことを沢山教えてくれた。

だから今の俺には分かる。


『zⅣ、少し話がある。』


通信でDG-Ⅲ-zⅣに呼びかけた。

組織より友人の方が大切だ、不思議とその言葉が脳裏に浮かんだ。



『うちの基地を制圧するってのは本当か?』


一通り説明した内容を整理しながらDG-Ⅲ-zⅣは似合わぬ真剣な声音で言った。


『間違いなく制圧しに来る。新型も一緒に。』


詳しいことは知らないが、ZERO(ゼロ)-THREE(スリー)と同調出来た強化人間が現れたと通信にも入っていた。

恐らく、試行がてら初任務として投入してくるだろう。


『武装等は分かっているか?』

『詳しくは知らされてはいない。だが唯一分かることは、この機体と同型機であること。』


ZERO SERIESは、全機同じフレームが使われている。だから基本同じようなものなのだが、装甲や武装で高機動型だったり面制圧型だったり近接型だったりする。

ちなみに、ZERO-TENは万能型である。

いずれにせよ、ZERO SERIESが相手なら、脅威になることは間違いない。

そういえば、ZERO-THREE同様に同調できたと通信が入っていたZERO(ゼロ)-EIGHT(エイト)の動向も気になるところだが。


『もしかしたら、もう一機新型が投入されるかもしれない。少々厳しい戦いになるだろう。』

ZERO-EIGHTも派遣されるとなれば、高確率でこちらが負ける。

『分かった。肝に銘じておこう。』



あれから数日経った。

ECO-COREのDig Craft制圧作戦まであと少し。

あれから迎撃するために、Dig Craft所属の戦闘機械が次々とやってきた。

と言っても、Dig Craft所属の戦闘機械のトップ…主力達が。

DG-Ⅲ-zⅣもどうやらその主力に入るみたいで、来た仲間達に仲良く接していた。

ZERO-TENはDG-Ⅲ-zⅣに付き添っていたのだが、ふと思い出したように言った。


『そういえば、名前言っていなかったな。

改めて、俺はライズスディだ。ライズとでも呼んでくれ。よろしくな。』


名前、か。


『ライズ…良い名だな…。よろしく。』


何故か、名前が無いことが、妙に虚しかった。

“この人”は、幸せ者なんだな。

そう思った。


『もうそろそろだ、準備は出来ているか?TEN。』

『あぁ、いつでも。』


空を見上げる。

星空が今日も綺麗だった。

でもそれを遮る影が、一つ現れた。

ZERO-TENと同じ漆黒の装甲をその身に纏い、緑のツインアイを静かに光らせて、こちらを見つめていた。

まるで、貴様はそちら側か?とでも言うように。


『あぁ、そうだ、俺は自己中のような貴様らと戦いたくはない。』


そうか、と言うようにZERO-THREEは見下した。

ZERO-THREEの背部がチカチカと光る。


『レールガンか。』


基地の地面を蹴って、ZERO-THREEに目掛けて跳ぶ。

同時にZERO-THREEのレールガンがチカチカと光を帯びて、咆哮する。

弾丸が左脚部を少し掠ったが、お構い無しに右腕のガトリングガンをZERO-THREEに向けて撃ち込む。

左に向かって回避するのを予測し、背部重砲を撃つ。

驚くほど見事に命中し、爆散した。


『ZERO-THREEとの戦いが、これほど呆気ない戦いなわけがない…。』


先程の機体は”レールガンしか“搭載されていなかった。

漆黒の装甲をする戦闘機械はECO-COREの中ではZERO SERIESのみ、とすると…。

ZERO-THREEの子機か、あるいは他組織の戦闘機械。

後者の可能性は少ない。

まるで、この子機達は囮のようではないか。

狙いはなんだ?何を狙っている?


《遥か上空に高エネルギー収縮検知、推測から衛星砲と思われます。離脱は間に合いません。》


唐突に無機質な声音のAIが、そう告げた。


『狙いはそれか…。』


ZERO-THREEの子機達は恐らく時間稼ぎで。

衛星砲なんか繰り出す訳がないと思っていた。


『この終わり方も、呆気ない。』


そう思った、瞬間。

赤い流れ星が、衛星砲に向かっていくのが見えた。

正確には流れ星ではない。

地上から流れ星が重力に逆らって、向かっていく訳がないから。

じゃあ、あれは一体なんだ?

流れ星のような光は、とても遥か上空で止まって、代わりに白い流れ星が、衛星砲を貫いた。

そして今度は本物の流れ星のように、赤い光が地上に向かって流れ落ちて行った。


《衛星砲が破壊されました。先程の高熱原体の解析結果、解析不能です。どう致しますか?》


解析不能、か…。


『何もしなくて良い。神のささやかなる救いだと思えば良いだろう、過言だが。』

《承知致しました。》


正体が気になるところではあったが、深追いしない方がいいと思った。

何もかも呆気ない戦いではあったが、結果が悪いものでないだけありがたいと思おう。

0816は、少し笑えた気がした。

0816のちょっと謎な記録帳 -ZERO-THREEについて-

武装/不明

色/緑

恥ずかしがり屋か、めんどくさがり屋。

部下を捨て駒扱い可哀想。

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