異世界転移 その1
新年になったので新しいことを始めてみたくて書き連ねました。
飽きっぽいですが気ままに話を紡ぎます
私の世界は突然終わりを告げた。
未曾有の大災害。大地は揺れ、裂け、挙句の果てには海から水が大挙して襲いかかってきた。逃げる先などどこにもなかった。そんな中で私は大好きな人達と一緒に家屋に押しつぶされて、息ができなくなって、意識を喪った。
ーーハッ、と突然意識が覚醒した。
私は真っ白な部屋にいた。
誰かいないのかとキョロキョロあたりを見渡すと見知った顔がいた。幼馴染の男の子である。
声をかけようとして気づいてしまった。声が出ないし、体も動かせなくなっている。
そして聞き覚えのない声が聞こえてきた。
「やあ。こんにちは」
(だれ…?)
そんな疑問が聞こえたのか聞こえていないのか。
続いて自己紹介が聞こえてきた、
「ボクはリタク。君たちの世界で言うところのカミサマ、ってやつかな」
(カミサマ?)
「そうそう。カミサマ。信じられないって思ってるねー。まぁ、信じてもらえてももらえなくてもボクのやることは一緒だからー」
そう言うとふわふわと浮かびながら私の方に近づいてきた。かと思うと彼の方へと顔を向けた。多分リタクに問いかけをしたのだろう。しかし彼の口から出た言葉は私からしたら到底信じられないものだった。
「うん、君が知っている通り、君たちの生まれた世界は壊れてしまったよ。…うん、だからそうだね。同郷である君たちは本当の意味でふたりぼっちってことになるのかな」
(……え?)
コワレタ…?じゃあ、私の家族は、友達は…
「皆死んでしまったよ。惑星ごと、ね。今は次の輪廻のために魂を綺麗にしているところかな」
衝撃的な内容に放心していた私を置いていくようにリタクはまた話しだした。多分彼がまた問いかけたのだろう。
「え…?ならなんで俺たちはここにいるのかって?まぁ、端的に言えば君たちが一番ボクの与える力に馴染む魂を持っていたから。かな。これがボクが君たちをここに呼んだ理由に繋がるんだけどね」
リタクは一呼吸開けると真剣な声で二人に告げた。
「君たちにはこれまで生きた記憶、肉体、魂を持ったままある世界に行ってほしいんだ。」
と。
最後まで続けられたらいいなぁ…
本当に書きたいもののための練習でもあります。