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あとがき(別視点)

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 俺の名前は大野隼仁。

 この春に日本から某国に留学生として、海を渡って来た。

 初めての海外で不安もあるけど、それ以上に期待もしている。


「それでは自己紹介をお願いします」


「大野です......」


 多くの外国人が目の前にいる状況に、緊張のあまり中々声が出ない。

 続けて自己紹介をしようとしたが、周囲の生徒たちは驚いているように見える。

 先生は何やら笑っている様子だけど、どう言うことなのだろう。


 ◇


 どうやら俺は、自己紹介で失敗をしてしまったらしい。

 あの後続けて自己紹介をすることはなく、途中で終わってしまった。

 初めての海外、初めてのクラスでこの始まり方は、これからが不安になる。


「あ、あの」


 そんな事を考えながらホームステイ先へと戻る道中、後ろから話かけられた。

 後ろを振り返ると、今までの人生で出会ったことがないような美人がそこに立っている。

 金色に輝く髪に大きく綺麗な青色の目をした、日本では到底出会えないような海外の美人だ。


「あ、あの私はサーシャです。いきなりこんなことを言うのは悪いとは思ったのだけど、貴方のことが好きなの。一目惚れしちゃったみたい。名前だけでも教えて貰えないかな?」


 俺は、目の前にいる美人が発した言葉に驚いた。

 まさか俺みたいに、平凡で青春時代に告白されたことの無いような奴が、こんな美人に告白されるとは思ってもいなかった。

 名前だけでも言わなければと思い、口を開く。


「大野......」


 急に告白されたので、驚きのあまりそれ以上を口にすることは出来なかった。

 目の前にいる美人に目を奪われたことと、告白されたことから頭が回らなかったのだ。


 すると彼女は、目に涙を浮かべてその場を立ち去ってしまった。

 何をしたわけでもないが、立ち去ってしまった理由は分からない。


「あ、ちょっと待って」


 とっさの出来事から俺は、日本語でそう言ってしまった。

 彼女は立ち止まることはなく、そのまま走り去ってしまう。


 何が起きたのかは分からないけど、一つだけ分かることもある。

 俺の青春は、始まりと同時に終わりを告げたようだった。

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