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異世界転生者採用面接試験  作者: ハデス
6/10

アフロディテとの休日


「うーーん!」


 目覚めて一番に両腕を空高く上げて伸びをする。


「んんーーーーいい天気!!」


 今日は休日だ!

 休日、それは仕事のない素敵な一日。

 日々のクソ忙しい業務に身をにすることがない一日。

 私に生きているという実感を与えてくれる素敵な一日。

 ……そういえば、アフロディテと遊びに行く予定があったんだ。

 私は朝食をとったあと、アフロディテの家に行く準備をした。

  

  ※

 

「おーい、アフロディテーーー!」

 

「空いてるわよ~!」


 家の奥からおっとりした声が聞こえる。

 玄関までこいや。

 

 私はアフロディテの家に入り、靴を脱いでそのまま廊下を歩く。


「ハデス! 久しぶり!」

 

「また、裸でゴロゴロしてんのかよ。そんなんだから人間によく裸体らたいでかかれるんだよ」

 

「あら、男に書かれているあなたよりはマシじゃない?」

 

 うっと言葉に詰まる。

 確かに……。

 

  ※


 とりあえず家に上がり、アフロディテの遊び部屋へ向かった。

 すると服を着てきたアフロディテが飲み物を持ってきて言う。

 

「まぁ、いいわ。今日はなにしましょうか?」

 

「え、予定決めてないの?」

 

「うん」

 

「アフロディテが誘ったんじゃん!!」


 アフロディテ。

 こいつもゼウス姉さんやポセイドン姉さんと同様、十二神のメンバー。

 超絶マイペースだが、酒が飲めるしなんだかんだで仲が良い。

 ゼウス姉さんのようにめちゃめちゃに酔わない、というかめちゃくちゃ強い。

 もしかしたら神の中で一番強いのではないだろうか?

 ただ、神のなかで一番の女神と言われているのはいただけない。

 この私ではないのか? と常々思っている。

 ちなみに、喧嘩も強いが部下を使っての大規模戦闘に非常に長けていることから、戦の女神として君臨くんりん

 そのこともあってか、私より先に十二神入りしている。

 でもそういうところを鼻にかけたり自慢したりしないところが気に入ってる。

 

「そういえばハデス、転生者面接の方はどう?」

 

「え? あぁ、問題なし。絶好調だよ」 

 

 ガッツポーズした。

 本当はフルスロットルで冥界送りにしているけどね。

 

「それならよかったわ。あなた、抜けてるとこあるし、間違えて冥界の契約書にサインさせちゃったりしてないか心配だったのよ」

 

 す、鋭い……。

 さすがアフロディテ、伊達に長く付き合ってない。

 

「そ、それよりも! アフロディテは、どんな面接をしているの?」

 

「そうねー、私は戦に関することを質問しているわ。人間は力がない分知恵があるもの。だからケースを出し、この時どうするかとか、部下の扱い方、それに戦を仕掛けるときの準備等を聞いているわね」

 

 へぇー勉強になるな、今度覗かしてもらおうかな。

 

「今の話で思い出したけど、ハデスってまだ誰も異世界送りしてないのね」

 

「うー……ん、あんまり良い人材いないからね」

 

「そうなんだ。でも、私達の知らない可能性があるかもしれないからね。相手の良さを引き出し、異世界へ行くときにアドバイスをするのも私達の大事な役目よ」


 なるほど、メモっておこう。

 

「あ、ごめんね。仕事の話はもうやめましょう。今日は楽しもう、ね?」

 

「そうだな」

 

 その後、アフロディテの提案により普通にゲームすることになった。

 アフロディテはゲームをするのも趣味だが、ゲームを作るのも趣味だったりする。

 今日はアフロディテが作った自作ゲームをすることになった。

 

「その名も『神々の武闘大会VX』よ!」

 

「へぇー、VXってことは、前作とかあるの?」

 

「いや、ないわよ? 初めての2D格闘ゲーム」

 

「は!? いきなりVXなんてつけちゃったの!?」

 

「だって、そっちのほうが盛り上がると思わない?」


 アフロディテは満面の笑みをする。

 そういやこの女神、神のくせして頭ぶっ飛んでるんだったわ。

 いちいち突っかかってたら面倒だ。

 

「いわゆる格ゲーっていうやつね。私、あんまり得意じゃないんだよな、格ゲーって」

 

「大丈夫よ。練習モードだってあるんだし、何とかなるわ」


 アフロディテはおっとりした笑顔を見せ、ゲームの準備に取り掛かる。

 

「うんと、こうやって……こうして、と」


 ケツをフリフリさせながらテレビに、ゲーム機をセットしている。

 そういえば、こいつ女神のなかで一番人気だったな。

 確かにいいケツしている。

 アフロディテは多趣味で博識だ。

 料理はプロ顔負けレベルだし、裁縫さいほうは得意と、人間界でいう家庭科という教科に関してはパーフェクト。

 頭は非常に残念だが。


「さ、接続できたわよ」


 アフロディテが私にコントローラーを渡す。

 

「あれ? アフロディテ、あなたのコントローラーは?」

 

「私はアケコン派だから」


 ア、アケコンだと!?

 アフロディテめ、ガチ勢か。

 私が極度の負けず嫌いだと知って、このゲームをやらすのか!

 ぐぬぬぬぬぬ。

 休日までストレス溜めてたまるか。

 今回は必ずアフロディテをボコボコにしてやる。

 最悪、ゲーム機ごと破壊してやるわ!

 ゲームが起動する。


”神々の武闘大会VX!!!”


 酒の席でよく聞くおっさんの声が流れる。

 

「え、これ誰に言ってもらったの?」

 

「んー、誰だったっけな。忘れちゃった。ちなみにこのゲーム、フルボイスだよ」

 

「随分とってるな」

 

「まぁね~」


『モードを選んでね』 


 今度は甘ったるい声が聞こえた。

 この声はアフロディテだな。

 モードはストーリーモード、対戦モード、練習モード、ギャラリーモード、環境設定の5つある。

 

「おいおい、マジで手が込んでるな」

 

「ハデスに驚いて欲しいのと、もしかしたらこのゲーム、天界で売るかもしれないし」

 

「へー。じゃ私は、このゲームを発売前にやれるラッキーな神ってことでいいのかな?」

 

「そうね~」

 

 穏やかに言うが、腐っても戦の女神だ。油断はしない。

 手先は器用なうえに心を乱すことがないからな。

 まずプレイングミスはしてこないと考えていいだろう。

 

「対戦モードにする?」

 

 思索しさくしているなか、そんなこととは知らずにアフロディテが訊く。


「いや、待て待て。正直に言う。私はお前に勝ちたい。だから練習させろ」

 

「うーん、わかった。じゃあ練習モードね?」

 

「私は実践の中で成長するタイプ。ストーリーモードだ」

 

「そういえば、ハデスは説明書読まないタイプだったわね」


 アフロディテの呟きを受け流し、私はストーリーモードを選択した。


 バシュ!!


 剣で斬ったようなSE音が鳴る。

 本当に手が込んでいるなー。

 こんなん作る時間があったのか。

 まさか、仕事中作っていたりしてないだろうな?

 

”私はアフロディテ、世界を救う勇者!”

 

「えぇーーーー!!! お前が主人公なのかよ!!」


 思わず噴き出した。

 私はたまらず馬鹿にしたような目でアフロディテを見る。

 

「……そうよ、悪い?」


 アフロディテは、頬や耳を湯気が立つほど紅潮こうちょうさせながらプイッとそっぽを向いた。

 

「いやぁ~、悪くねーけどよ。ぷぷっ、で、でもよ……」


 こらえきれずに大笑いした。

 こいつ……こいつめっちゃ痛い奴だよ。

 完璧な美女っていないもんだな。

 これなら私の方が需要じゅようあるっしょ。


 しばらくの間アフロディテをからかったあと、ふてくされたアフロディテをほっといてそのままゲームを始めた。

 台詞はボタンで早送り出来るらしいし、台詞シーンはスキップ出来て戦闘だけを楽しめる親切設計ではあるが、あえて飛ばさない。

 こんなクソ面白いもの、飛ばせるものか。

 

「ちょ、ちょっと、笑うなら飛ばせばいいじゃん!」 


「飛ばさないよ。飛ばせるかこんなもん。……あ、こら、触んなよ!!」


 どうやらストーリーモードは1Pコントローラーのみ反応するらしく、私のコントローラーを奪おうとアフロディテが取り付き、巻きついてくるので、それを手や足で押しのけ、ストーリーに集中する。

 

”この天界が冥界の王ハデスによって侵略され、乗っ取られてしまった!”

 

「は?」


 なんだこいつ。

 今なんと言ったんだ、ゲームの中のアフロディテは。

 ハデスによって侵略、だと?

 

「おい、アフロディテ。テメーは親友を悪役にするのか!? あぁーーん!?」


 冥界の王のオーラを漂わせて、アフロディテの額に頭突きする。

 

「ちょ、ごめんごめん。だって冥界って題材が悪役にマッチしたんだもん」

 

「『だもん』だと!? 汚れ仕事を引き受けてやっているのに!!」


 まったく……私のことをそんな目で見ていたのか?

 このクソアマ、思った以上に腹黒だな。

 

 とりあえずストーリーモードを進めた。

 ストーリーは簡単。

 冥界の王ハデスが天界を乗っ取ったので、アフロディテが修行やらで強くなって、様々な敵と戦い、最後は冥界の王ハデスをけちょんけちょんにし、土下座させるという、悪意ある展開だった。

 ストーリーモードが終わると、アフロディテが上目遣いで感想を訊いてくる。


「……どうだった?」


 普段ならばアフロディテの可愛さにめんじて褒めつつも悪い所は指摘してきするところだが、今回は駄目だ。許さない。


「クソつまらない」


「はぅあ!?」


 アフロディテがうなだれる。

 しかし私は口撃の手を緩めない。

 

「まず、泣かせようとしているのが見え見え。なに次々と登場人物殺してんの? 出てくるキャラほとんど死んでるよね? しかも主人公をかばうために死ぬって展開がのべ10回。きるわこんなん。というか、主人公の学習能力の無さに吐き気がするわ」


 アフロディテは涙目になるが、知ったこっちゃない。


「次に、主人公が持ち上げられすぎ。能力を全て使うことが出来ることとか、教えられたことが修行二日くらいで得られるって何? 見てるこっちが腹立つわ!」

 

「も、もう……やめて……」

 

「わかった。なら、最後に一つ。なんで私がゲームで土下座しなきゃなんねんだよぉ、ゴルァァァ!!!」

 

「ひぇーーーー!!」


 結局、そこが一番むかついたところだった。


 ひとしきりキレたあと、少し休憩し、ついに運命の決戦がやってきた。 

 

「じゃあ、対戦モードでもやろうか」


 ゲーム画面は対戦モードへと切り替わる。


 バシュ!


 選択音がやたらうるせぇんだよな、このゲーム。

 その割には環境設定で効果音の音量調節が出来ない。

 だがストーリーモードやった感じ、エフェクトが凄かったり技がかっこよかったりと、褒める点もある。

 それにドットが凄い。アニメを動かしているみたいな感覚におちいった。

 特に、ストーリーモードの主人公アフロディテとラスボスの私、ハデスは特に優遇されていた。

 グラフィック面は文句なしのパーフェクト。

 もしかしたら、親友だし力を入れたいから、私をラスボスにしたのかもな。

 そう思ったら、なんかさっきは責めすぎちゃったな。

 

「アフロディテ」

 

「ん?」


 アフロディテが横目で返事する。

 

「さっきは言いすぎた。ごめんね」

 

「いいよ~。それにハデスの言ってることも当たってるし、ちゃんと反省する」

 

「よかった。仲直りね」


 やっぱりアフロディテは可愛いんだよな~。

 ポンコツなところもあるし、それを反省する謙虚けんきょさもあるから嫌いになれないんだよな。

 

「ハデス、キャラ何するの?」

 

「ああ」


 私は迷わず、『冥界の王 ハデス』を選択した。

 

「あ、自分にするのね」

 

「ああ。こんなにも私に似ていると、ちょっと気持ち悪い部分もあるけど、愛を感じたし、ね」


 少し照れながら言った。

 

「じゃあ、私も自分にしようかしら」


 最初の対戦は、文字通りハデス対アフロディテとなった。

 

「三試合勝負の先に二勝した方が勝ちね」

 

「いいよ。ゲームの創造主に勝ってやるぜ」


 ステージはランダム選択。

 すると一番記憶に残っているステージが選ばれた。

 

「ステージは『天界の神殿 決戦バージョン』か! まさにストーリーモードのラストだな! 燃えてきた!」

 

 天界の神殿は実際にあるが、この決戦バージョンは現実と違ってかなり崩壊している。

 私が一人で滅ぼしたものだ。


「ふふふ、私は負けないわよ~」


 アフロディテが自信満々に言ってくる。

 奴はガチゲーマーだ。

 練習はよくするし、練習のし過ぎでコントローラーがイカれるという話も聞いた。

 だが、私にも勝ち目はある。

 ミスのない精密せいみつな指の動き、どんなに素早いものでも正確に捉えることのできる動体視力、そして絶対に負けないという気持ち、この3つはアフロディテにも勝っている。

 絶対に、負けられない!

 

「やってやるぜ!」

 

”ラウンド ワン”


 ごつい声が告げる。

 お互いの体が戦闘体勢に入る。

 隣を見るのをやめ、画面に注目する。


”ファイッ!!!”


「行くぜ!」


 ハデスが弱パンチを繰り出す。

 アフロディテはそれをカウンターで防ぎ、ハデスを投げ飛ばす。


「やる……!」


「まだまだよ!」


 今度は近寄ってジャンプキャンセルからの強キックで――――と思った瞬間、アフロディテが強キック読みのしゃがみ上攻撃でハデスを打ち上げた。

 くそ……読まれた!?

 さすが私の親友、好戦的で攻撃的な私の性格をよく知っている。

 

「だが!!」


 すぐに立ち上がり、距離を詰めてしゃがみスライディングキックを繰り出し、アフロディテを転ばすことに成功、それに合わせて追撃。コンボを成功させた。

 

「やるわね」


 アフロディテの体力を二割削った。

 ジャンプ立ち上がりで、ハデスの起き攻めは失敗。それならよかったが、この隙をアフロディテは逃すはずがなく、ジャンプキックで攻撃し、食らう。

 

「くっ! まだだッ!!」

 

「もう終わりよ」

 

「えっ!?」


 アフロディテは初段のジャンプキックからのキックして着地、そしてパンチ、キック、キック、パンチといったようにハデスをハメる。

 永久コンボだ。

 

「あ、おい」


 ボガ、ダン、ダン、ボガガガガ、バシュンバシュン!


 最後は投げ技でフィニッシュ、ハデスは抵抗する間もなくヒットポイントを失った。


”ケィーオゥー!”

 

「おい、アフ――――」

 

「始まるわよ?」


”ラウンド ツー”

 

「え?」

 

”ファイッ!!”

 

「もらった!」


 初段はパンチからだったが、その後はさっき見たハメ技を使われ、無事敗北。

 

”ケィーオゥー!”

 

「は?」

 

 言葉が出なかった。


”アフロディテッ ウィン!”


”私は悪には屈しない!”


 画面の中の『聖騎士 アフロディテ』が剣を上に掲げ、高らかに言い放った。

 

「よっしゃ」


 アフロディテはガッツポーズしていた。


「オイふざけんなよ!! なんでテメーハメ技使ってんだよ!」


 私はコントローラーを地面に叩きつけ、アフロディテに詰め寄った。

 

「ええ~」

 

「おかしいだろ、ハメ技あるんかい!」


 あ、なんか嫌な予感が……。

 

「もしかして、このゲームに出てくるキャラでハメ技が使えるのって、アフロディテだけか?」

 

「よくわかったわね、そうよ」

 

「お前ふっざけんな!! どうして自分だけ優遇するんだよ!! つか、意図的にゲームバランスぶっ壊してどうすんだよ!!」

 

「だって、自分が一番が強いキャラで居たいじゃん?」

 

「馬鹿か! 何が『悪には屈しない』だよ! テメーが一番の害悪キャラじゃねーか!」

 

「うふふ」


 アフロディテはおどけた表情を見せた。

 だめだこいつ。

 やっぱ黒いわ。

 

  ※

 

 そんなこんなでアフロディテの作った自作ゲームは終わり、夕飯となった。

 夕飯はアフロディテの手作りと私が持ってきた酒で乾杯した。

 アフロディテが夕飯を作っている最中、私はアフロディテの自作ゲームを叩き割った。

 色々考えた結果、アフロディテ自身が最強なのと、私が土下座するということで私が有罪判決を下し、裁きのチョップを食らわせた。

 粉砕したディスクは、捨てずにあえてゲーム機の横に置いといた。

 私が帰ったあと、大いに悲しむがいい。

 

 夕飯は、かなり豪華だった。

 特にアフロディテの得意料理である天界ビーフシチューは、美味。

 バケットにつけて食べると、さらに美味。

 私が持ってきた赤ワインで、究極に美味となった。

 デザートは、灰色のモンブランが出てきた。

 これも究極に美味しかった。

 明日は仕事のため、早めにお開きする予定だったが、デザートが出てきた時に会話がめっちゃ盛り上がり、おつまみとアフロディテの家にあった酒を出してそのまま二次会となった。

 結局、潰れる寸前まで飲んで、フラフラでアフロディテの家を出て行った。

 アフロディテは私と同じくらい飲んだが、全く酔った様子はなかった。

 

  ※ 


 バコン!

 

「イテッ!」


 道中、どっかの誰かさんの家の階段に足をぶつけ、階段を粉砕。

 このことで少し酔いが醒め、自分が今何をやったか気付くが、ここはスルー。

 

「運が悪い……運が。あと酒が悪い……酒が。アフロディテが一番悪い……アフロディテが」


 これをループしながらぶつぶつ自分に言い聞かせて、事故現場から去った。

 こういう所が、ゼウス姉さんと似ているなと思いながらも、あの人よりはマシと言い聞かせてた。

 無事、かどうかはわからないが、とにかくほぼ無事に帰宅。

 幸い、自宅の周辺は壊さずに済んだ。

 

「はぁ~」

 明日からまた仕事か、える。

 ベッドに倒れるように寝っ転がり、なんとかタイマーをセットした。

 

「明日は急に仕事が休みになりますように」

 

 神である私が、いるかどうかもわからない神に祈って、目を閉じた。

 


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