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問題ですの答えです

問題ですの答えです。

昨日の問題ですの答えです。

それではどうぞ。



 バカボンのパパ達はじっとりした目で俺を見ている。俺がやって来たのが気にくわないのか、嫌々ながら俺の答えを待っているように見えた。その不機嫌な顔を見ていると、答えを口にするのがはばかられた。もしかしたらバカボンのパパ達は、ずっとここにいたいのかもしれない。

 だが俺はこんなところで永久に立ち尽くすのはごめんだ。嫌な顔をされたってかまうものか。

 俺は天国への一言を口にした。


「あなたはどちらの道から来ましたか?」


 バカボンのパパ達は、そろって右の道を指差した。

 天国からやって来た天使は正しく天国への道を指差し、地獄から来た悪魔は嘘をついて、行ったこともない天国への道を指差したのだ。

 腹のそこから喜びが湧いてきた。俺は天国へ行けるのだ。


「あーあ、やっちまったな、お前」


 左の道に立っている悪魔のバカボンパパが言った。


「天国なんかろくなところじゃないぞ」


「何を言っているのだ」


 右の道に立っている天使のバカボンパパが言う。


「天国こそ人が最後に行き着くべき正しい場所。地獄に引き入れられなかったからと言って、人を惑わすのはよせ」


「惑わしたりしないさ、本当のことだ。天国にはなーんにもないんだ。ただ真っ白な世界。こことたいして変わらない。つまらんところさ」


「何を言う。天国にあるのは究極の安息。何にも心乱されることはない」


「お前、地獄に来ときゃ良かったのにな。そりゃ苦しいこともあるよ。けどな、酒池肉林なんてものもあるんだぞ」


 酒池肉林、俺の心がぐらりと揺れた。今からでも左の道へ行きたい。


「誘惑に打ち勝ちなさい、弱気ものよ。悪魔の囁きを聞いてはなりません」


「まあ、どうこう言ったって決まっちまったもんはしょうがないさ」


「あの……」


 二人のバカボンパパが首をかしげてみせた。もう喋ってもいいらしい。


「答えが分からなかった人はどうなるんですか?」


「天国にも地獄にも行けないのですから、当然」


「生き返るさ」


 驚きのあまり、口があんぐりと開いた。どうしてくれるのだ、俺の頭よ。生き返るチャンスを自ら潰してしまうとは!


「さあ、そろそろ行きましょう」


「待ってくれ、さっきの答えはまぐれなんだ、俺はそんなにトンチが働く方じゃないんだ」


「それでも答えにたどり着いたのは神のご加護あってのこと」


 天使のバカボンパパは朗らかに笑い、俺の腕を掴んだ。


「元気でやれよ」


 悪魔のバカボンパパが声援をくれた。死人に元気などいるものか。俺は純白の翼を広げたバカボンパパの胸に抱かれて天に召された。

 クソッタレ!

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