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まさかの事態

おいおいおいおい!

俺は召喚されてすぐに非常事態に見舞われいた。

だって召喚された場所には……クラスメイト達がいたのだから。

俺はマジかよ、と小声で呟きながらさっき神が話していたことを思い出していた。





「邪神を倒してくれるってことでいいんだね?」


「あぁ」


「じぁまず召喚される場所について教えようか」


「わかった」


「君が召喚される場所はハミリヤ王国っていう国の王城だよ」


「……それはもしかして勇者とかなんかそういう系の称号を与えられると思っていいのか?」


鋭志は勇者とかそういうのには全く興味がなかった。

ていうか逆に邪神を殺す妨げになるのでは、忌避しているぐらいだった。

「ん?いやそんな風にはならないよ。具体的にいうと勇者召喚された人たちの巻き込まれっていう称号になるよ」


「そうか、ならいい」


そこは普通ならその不名誉な称号に怒るところなのだが、鋭志はそんなこと全く気にしていなかった。

「だから君は逃げられても全く王国側の被害にならないから普通に抜け出せると思うよ」


神は鋭志の気持ちを悟ったかのような口ぶりでそういう。

「1つ気になったんだが勇者召喚された奴達はどんな奴らなんだ?」


「んーそれは分からないな。ただなんか三十人ぐらい召喚されてたよ」


「そうか」








まさか勇者召喚されたのってこいつらなのか?!

嘘だろ?!こいつら生き物すら殺せるか怪しいぞ!召喚した奴はアホか!

と心の中で召喚した奴らに文句を言っていると健吾が話しかけて来た。


「なぁ鋭志。ここはどこなんだ?!」


心の中では動揺しつつもその表情は表に出さない鋭志の行動はさすがといえる。


「俺に聞くな、分かるわけないだろ」


鋭志は眉をしかめながらいかにもここどこ?!という感じの表情を作り出す。


「そうだな、ごめん俺もちょっと冷静じゃなくてつい大声出しちまった」


「お前の気持ちもわかるから謝んなくていいぞ」


そうして高城と会話をしていると、いかにもお姫様ですっていう格好をした女とその周りを囲む騎士達がやって来た。


「惑星ラーカスへようこそおいでくださいました。勇者様とその御一行様、歓迎いたします」


そうお姫様は言った。







俺は自分に与えられた部屋に入った瞬間大きい溜息を吐いた。

「はぁー最悪だ」

まさかこんなことになるとは。


あの後姫様は王が居る謁見の場に案内されてその後はもうどっかの小説にあるかのようなテンプレ展開だった。

ていうかあいつらの正義感ぶりがすごすぎて笑いそうになった。

ずっと平和という文字そのものの生活を過ごして来た奴らなのに、僕たちがこの世界を守りますとか言っちゃってさ。

まず戦う勇気あんのかよ、と心の中で思った。

あと、勇者達が呼ばれた理由はなんか魔王を倒すためらしい。

これから魔法を学んでもらい、最終的には魔王を倒してもらいたいって王様が言っていた。

ちなみに勇者達御一行はいわゆる成長チートというものを持っているらしい。

俺的には邪神を倒すのが目的じゃなくて良かったけどな。

まぁけど現実問題一番問題なのは俺が勇者の巻き込まれっていう称号持ちってことだよな。

今はまだバレてないけど絶対いつかバレる。

ていうか絶対バレたらいじめられるかバカにされるに決まってる。

別に鋭志にとってはどうでもいいと感じだがそれと同時に億劫にも感じた。

俺はもう一度大きな溜息をつき、ベットに横になった。







いつの間にかそのまま眠ってしまっていたらしい。

俺はぼやける目を手でこすりながらベットから出る。

部屋に取り付けられて居る時計を見ると朝の4時半だった。

いつもと同じ時間に起きれたことに満足しつつ、俺は日課の鍛錬をするために部屋から出る。

廊下にはまだ早朝にもかかわらずかなりのメイドや騎士達が歩いていた。

忙しそうだなーと呑気に思いつつ昨日城から見えた山へと向かう。

城の中でもいいのだが、もしクラスメイトのやつらにみつかれば面倒だし、何より鍛錬ができなくなる可能性が高くなる。


邪神と戦ったあの時、奴は魔法を一切使っていなかったと言うことを神から教えられた。

魔法を一切使っていないのに俺は完敗した。

スタミナ、筋力、精神力、そして技量全てが足りなかった。

まだ邪神と戦う、土俵にすら入ることができていないのだとおもいしった。

俺は騎士達に見つからないよう裏口から出る。

軽い柔軟体操をしてから俺は足の限界が来るまで走って山に向かった。



武器は持っていないので山の中には入らず近くで鍛錬をした。

前よりも鍛錬メニューをきつくして効率よくできるように色々工夫しながら体を鍛えた。

前は気にしていなかった1つ1つの指先の動きさえも気にするようにし、洗練できるようにした。

すぐに鍛錬の効果が現れるわけではないがめげずに頑張ることには自信がある。

結局朝の鍛錬はすべてのメニューを終える事なく体が動けなくなってしまった。

朝の鍛錬さえもこなせないことにショックを受けながらなんとか立ち上がる。

体に走る倦怠感に腕を脱力させながら鋭志はのそのそと城に向かって歩き出した。







節々から悲鳴をあげる体を引きずりなんとか自分の部屋に戻ることに成功した俺は部屋に取り付けているシャワーを浴びていた。

コンコンっとノックが響き続いてメイドの声が聞こえて来る。


「鋭志様入ってもよろしいでしょうか?」


「少し待っていただけますか?」


俺はタオルでパパッと体を吹き下着と服を着る。


「どうぞ」


「おはようございます鋭志様」


「おはようございますメイドさん」


「……私には敬語入りません鋭志様。どうかメイドとお呼びください」


「いえ、つい習慣で言ってしまっているだけですので気にしないください」

メイドさんにはこう言っているが鋭志は習慣で言っているわけではない。ただ、朝まだ日が出る前から必死に働いている人たちに対して敬意を表しているだけだ。


「……分かりました。では、本日のご予定について説明させていただきます。本日の午前9時からはこの惑星ラーカスのことを知ってもらうために基本的なことを学んでもらいます。それが終わりますと鑑定機を使い召喚者様達の能力を確認させていただきます」


「鑑定機?」


「鑑定機とは人のステータスや称号を見ることができる道具のことでございます」






あれ?早速俺の称号バレちゃう?







案の定バレました。

けど意外だったのが王族の奴や貴族達が俺をあんまりバカにしたり蔑みの目線で見てこなかったことだ。

むしろなんか哀れみの目線で見てきた。

俺からしたら城から追い出されるかもしれないと思っていたからそんな目線で見られても嬉しいだけだった。

あと勇者は委員長の高木だった。まぁ予想してたけど。

なんせいつもクラスの奴らに頼りにされ、運動神経も良く、正義感たっぷりの男だ。

勇者といえばまさにこういう奴だからな。

ちなみに他の奴らも全員チート並のステータスや称号がついてたらしい。

例えば魔力がめちゃくちゃあったり、聖女という称号がついていたりもう笑っちゃうレベルだった。

しかもそれで完全に調子に乗ってるモンだからめちゃくちゃうざい。

まだ俺をバカにしたりはしてこないが後で絶対俺をバカにしてくるのが目に見えていた。




けど俺にとってはそんな鑑定のことよりもその前にあった授業の方が重要だった。

午前に行われた授業は真面目に受けているやつはほとんどいなかった。

一応王女様がついているから男子達は形だけ勉強してます感出していたが。

授業の内容は魔法についてとモンスターや魔物についてが主だった。

短時間で説明しなければいけないため結構大雑把な説明だったが大体理解できた。


まず魔法についてだが属性とランクづけについて学んだ。

魔法の属性は火、水、(氷を含む)、風、土だ。例外に身体強化っていうのもあり、それは一番最初に習う魔法だそうだ。

次にランクづけについてだが、初級魔法、中級魔法、上級魔法、とあり初級魔法は基本的に魔力さえあれば使えるそうだ。

中級魔法は会得できれば魔法師と呼ばれ上級魔法になれば魔術師と名乗れるそうだ。

ちなみにこの国には魔術師は7人しかいないそうだ。



モンスターと魔物については危険度によるランク付けと体について学んだ。

モンスターと魔物似ている風に見えるが実際はかなり違うそうだ。

まずモンスターは魔素と呼ばれるもので体が構成されていて、ダンジョンから作られるたり、自分で繁殖したりするらしい。

また、魔物は魔力と呼ばれる物で形成されており、これは人間が魔法を使う時に必要なものと同じらしい。

魔物は基本的に魔族が住んでいるところ通称魔国と呼ばれるところに生息しており、モンスターと違って知能が全くないらしい。

次にモンスターと魔物のランク付けについてだがEランクから始まり、SSSランクまで存在する。

冒険者という職業についてるもの達もこれと同じランク付けをされるがSSランクが最高で、SSSランクはモンスターにのみ適用されるそうだ。

SSランクは世界に5人しか存在していないが各国の騎士団長はSSランクの実力があるらしい。

また、魔族とは魔物と人の間に存在しているものであり、魔王もこれに位置するらしい。

そして、魔物と人の間があるようにモンスターと人の間もあり、そんな者達を"モンスタント"というらしい。


モンスタントとは魔力を持っていない人の中でも稀にできる者でそうで、1万人に1人の確率と言われているらしい。

モンスタントには自分のベースとなるモンスターが存在しておりそのモンスターの能力を使え、またベースになったモンスターのもの達と会話ができるらしい。


モンスタントが現れたら即刻殺すというのか世界の共通認識で、その理由はというと、モンスターとの間に生まれた人物など忌避されるべき存在だとして扱われてるからだそうだ。

だが、それだけが理由ではなく、モンスタントが同じ種族のモンスター達と一緒に暮らすという事例が多々存在するからだという。

知能のないモンスターに知能のある人が指揮を飛ばすことにより、そのモンスターの討伐のランクは最低でも二段上がる。

そんな奴らが自分の国に攻めてきたらひとたまりもないのだそうだ。



、とここまで説明してきたわけだが1つ言わなければいけないことがある。










俺はモンスタントだ。

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