ひざまずく・ひざまづく (´'-'`)。oO(納得できん)
クイズ! 正しいのはどっち?
”王の前にひざま ず いた。”
”王の前にひざま づ いた。”
正しいのは上の”ひざまずく”です。
おそらく「ん?」と思う方がいらっしゃるんではないでしょうか?
「あ、そうなの、おっけ、了解」という方は読まなくてもいいと思います。
(´'-'`)。oO( なんとなく「づ」のほうがあってる感じがするんだけど )
こんな人は読んでみてください。
私は「づ」な気がする派です!
なので私はいつもこの表現を使うとき、30秒くらいキーボードを叩くハメになります。
私のパソコンでは、「ひざまずく」と入力したときのみ、「跪く」と変換されるので、あーこっちか、と思いながら次の文章に進みます。
なぜいつもこんなに時間がかかるのか。
私が忘れっぽいというのもあるんでしょうが、それを認めたくないので私は別の理由を考えました。
・ひざまずくの意味は「膝を(地面に)つく」なハズ。だから膝まづくでも合ってるんじゃないの?
・「ひざまずく」の見た感じがイヤ。違和感がする。
(´'-'`)。oO(そう思うとやっぱり納得できない)
▼調べてみました!╭( ・ㅂ・)و ̑̑ エイオー
「ず」と「づ」の使い分けについて、文部省が1986年に「現代仮名遣い」(内閣告示第一号)を告示しています。
それによりますと、
”二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」”の項目の例として、
かたづく こづく(小突) どくづく もとづく
が挙げられています。
二語の連合とはつまり、○(名詞など)+□(動詞)で成り立っているものということです。
「かたづく」は片+付く
「こづく」は小+突く
元の動詞に従ってひらがなにしなさいよ、と言っています。
むむ?
じゃあ、やっぱり膝+(ま)づく、で合ってるんじゃん!?
しかしその後にこう書かれております。
<なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。>
つまり。二語が隠れていることが解り辛いものは、以下に書いてある通りに表記しなさい。でも、「づ」を使っちゃだめとは言ってないよ。と言っているのです。
我らが「跪く」は・・・・・・・・・「 ひざまずく 」と書かれています。
(私が思うに、「膝」と「つく」の間にはいっている「ま」があるから、わかりづらかろう、ということなのだと思います。ちなみにこの「ま」がなんなのかは分かりませんでした。誰か教えて!笑)
結論は、
「ひざまずく」(「ひざまづく」でも間違っちゃないけどね)>文部省
でした。
ただ、元はといえば「ひざまづく」なので、「あれ? おかしいぞ?」と思った方、その通り!ということですね。(ドヤ顔)
(!)小説においての「跪くマイノリティ」 (´・ノω・`)<コッソリ
「ひざまずく」派と「ひざまづく」派に分かれてしまう理由は、
日本語と触れ合ってくることで培われた個人の「語感」というものがあるんでしょうね。
まあ正統派は「ひざまずく」でしょう。
しかし、芸術分野に身を置く小説としては、「ひざまづく」が堂々とまかり通る可能性もあります。
<3 この仮名遣いは、科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。>
(『「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令について』より)
こんなことが書かれているんですねっ。
小説を書くとき、「跪く」は常用漢字ではないので、ひらがなで表記されることが好ましいです。また、童話調、子供のセリフなどで、ぜひひらがなで使いたいということもあるかもしれません。
そのときの違和感がどうしても気持ち悪いと思う人。
「ひざまづく」が使いたい!一般的ではないのは承知の上、芸術の表現のひとつとして書くのだーっ!って方はそれでいいと思います。
ただ、残念ながら、一般的には「ひざまずく」が大手を振って歩いています。なので指摘される可能性は高いです。
ひざまずく【跪く】
( 動カ五[四] )
地面に膝をついてかしこまる。 「 - ・いて祈る」 「あけくれ-・きありく物の/蜻蛉 中」 〔現代仮名遣いでは「ひざまづく」のように「づ」を用いて書くこともできる〕
「大辞林 第三版」より(第三版は2006年改訂)