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正義の定義―勧善懲悪物語―

一部流血描写がございます

血が苦手な方はご注意ください

「やだ、何これ…」


1人の女子高生が、まるで理解出来ないものでも目撃したかのような声をあげる


「下駄箱の靴の向きが、朝と逆になってる…」


おかしい、こんなことが起きるはずがない、頭ではそう思っていても、実際に靴の向きが変わってしまっている、現実は非常である

その現実を目撃した彼女は、どうしてこんなことが起こっているのか理解が追い付かず、オロオロと戸惑っている

そんな慌てふためく彼女を後ろから物陰に隠れながら観察する一つの影があった、しかし彼女はその陰に気付くことは無い


「でも別に害があるわけじゃないし、そもそも私の記憶違いかも知れないしね、ま、いっか、かーえろっと」


そして彼女は下駄箱から靴を取り出すと、靴を履き替え、軽快な足取りで帰路についた

彼女の様子を見ていた影は小さくガッツポーズをしながら、物陰からゆっくりと出てきた


「ふふふっ完璧じゃないか、狼狽する彼女は見ていてとても面白かったぞ、でもあんまり気にしていないようでよかった、流石にこれのせいで気になって夜も眠れないなんてことになったら可哀想だもんな、でもあの調子なら大丈夫だろう」


ここで突然だが自己紹介をしておこう

私は軽犯罪マンだ

人知れず悪の秘密結社に所属する、れっきとした悪の怪人である

この秘密結社に幹部というものは存在せず、皆が平等に戦闘員Aというような扱いで、皆それぞれが好きなように軽犯罪を行うのだ(※ここで言う軽犯罪とは、必ずしも現実での軽犯罪とは一致いたしません、良い子の皆は、たとえ軽犯罪だろうとやっちゃいけないぞ)

今もこうして、学校に不法侵入して(ただし玄関口まで。あんまり奥に入ると学生の迷惑になるから)女子高生の下駄箱を弄るという軽犯罪を遂行したところだ


「ふぅ…無事、任務を遂行出来た、では、基地へ戻るとしよう――「待てーっ!!」


一仕事終えたため、基地へ戻り、熱いシャワーでも浴びてアフタヌーンティーでも楽しもうかと思っていた矢先、誰かに大きな声で呼び止められたものがいる、一体誰だろう、こんなに大声で呼ばれるだなんて、きっと何か生徒が悪さをして、先生が怒っているに違いない、私には関係が無いので、ゆったりとした足取りでその場を後にしようとした、だが


「おいまて貴様!貴様だ!見つけたぞ軽犯罪マン!」


な、何!?こいつ、私の正体を――

呼び止めた男の方を振り向いた瞬間、噴き出しそうになってしまった私を、一体誰が責められるだろうか

罰ゲームとしか思えないような、真っ赤な全身タイツとしか形容できない、服と呼ぶこともはばかられる格好に、訳の分からないこれまた赤いフルフェイスのヘルメットのようなものをかぶった男がそこにいた

な、何だこいつ…通報したほうが良いんじゃないかな

私は慌ててポケットから携帯電話を取り出し、110を押そうとするが


「仲間を呼ぶ気だな、そうはいかーん!」


変態が急に

こちらに向かって走り出してきた、怖くて少しちびったが私は悪くない


「正義パーンチ!!」


「うぶぇッ!」


何だ、何が起こった

腹の辺りに、奇妙な異物感がある

何だと思い、視線を下げるとそこには、変態の腕が突き刺さっていた、形容とか比喩でもなんでもなく、本当に腕が刺さっていた


「先手必勝!正義は必ず勝つのだ!」


変態が何やらほざきながら刺さった腕を引き抜いた

そのせいで周りに鮮血が飛び散る

その光景を私は、やけに冷静に眺めていた

世界が、随分ゆっくり見える、それこそ、飛び散る血の一滴一滴が目視出来るほどに

ふと視線を横へとずらすと、こちらを見て驚愕の表情をした、この学校の生徒であろう人物が何人か見えた

何人かは、口元を抑えていて顔色が真っ青だ、無理もない、目の前でスプラッターもどきを見せられたのだ、トラウマになってしまうかも知れない

そんなことを考えていると、ふと地面が近づいてきていた、いや違う、私が地面に近づいているのだ…

鈍い衝撃音が鳴り響き、私は力無く地面に倒れ伏した

そこで、今までゆっくりとしていた世界が、まるで息を吹き返したかのように、普段の早さへと戻った

周りからは人殺しとか救急車とか、なんかの撮影だろとか言った言葉が飛び交っている

私の腹に景気の良い風穴を開けた変態はどうしたのかと、痛む体に鞭を打ち、どうにか頭を上げ、周囲を見やる

すると変態は、周囲の学生たちへと近づいていき


「諸君、どうか安心してほしい、私は正義の味方である!」


何やら血迷ったことを言い出したではないか

いよいよもって変態という言葉がふさわしくなってきた


「そこに倒れ伏している奴は、犯罪者である」


一緒にするな、私は軽犯罪マンだ、断じて殺人とか強盗とかはしないぞ


「よって、正義の味方である私が成敗したのだ!」


いちいち声がでかい変態は、まるで演説でもするかのように、大仰にそんな妄言を語る


「ふざけんな人殺しー!」


「死ね全身タイツー!」


「病院に帰れ!」


変態の演説は学生諸君には受け入れられなかったようだ

それを受けて、変態は俯き肩をプルプルと震わせ、一度大きく息を吐き出すと再び顔を上げた


「正義マインドコントロール!」


おい今マインドコントロールっていったぞこいつ、何でも正義つければいいと思うなよ

変態は両手を学生諸君に突き出し、掌から謎パワーっぽいのを放っている、多分、自信ないけど、多分そんなんだと思う

すると謎パワーに晒された学生諸君は、正義の味方のおかげだ、助かった、終わったかと思ったよ、と生気の無い顔で口々に話す

それを聞いて変態は、たとえ理解者がいなくとも、私は戦い続ける…とかいいながらヘルメットを脱いだ

ヘルメットから顔を出したのは、恍惚の表情を浮かべ、顔を上気させたおっさんだった、ひどい、放送禁止レベルの気持ち悪さだ、この顔面生体兵器め

何洗脳させた言葉で愉悦の表情を浮かべてやがる

さて、そろそろ意識が遠のいてきた、腹に穴があいていながら、むしろここまで良くもったほうだろう

変態はヘルメットをかぶり直し、はぁはぁ言いながら校舎を後にしていった、とどめは刺さないのか…いや、もう死んでいると思われているのかも知れないな、実際もう死にそうだ

遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる、誰かが通報したのだろう、近づいてくるサイレンの音を子守唄に、そこで私は力尽きた









「いやーすいません死んじゃいました」


「お、お前もついに一回死んだかー、はははっやっぱあれか?正義の味方に殺されたのか?」


こちらを見て先輩戦闘員が声を掛けてくる

ここで言う先輩とは、単に秘密結社に所属する時期が早いか遅いかの差によるものであり、実際に、所謂先輩後輩の関係ではなく、あくまで立場は平等である


「そうなんですよー何なんですかあの変態、いきなり問答無用で殺されましたよ?」


「そっかーお前はまだ入って日が浅いから、会ったことなかったのか、ていうか新人研修で習わなかったか?」


「えー習いましたっけあんな変態について」


「おいおい、さてはちゃんと研修聞いてなかったなー?いいか?この街には正義の味方がいるんだよ、奴、奴らかもしれないが…とにかく奴は、俺たち軽犯罪マンを探し当てられるらしい、だが現行犯でないと出てこないらしく、普段の俺たちがあいつに何かされることは無い」


「あー、そういえばそんなこと聞いたような気がします」


「奴は凄まじいパワーとスピードを誇る、遭遇したらまず間違いなく殺される、そういう時は下手に抵抗しない方が楽に死ねるぞ」


「あーじゃあ私ミスりましたねーちょっと耐えちゃいましたもん、頭吹っ飛ばしてもらえば直ぐに死ねたっぽいなー」


さて諸君、何故ついさっき変態に殺された私がこうして元気に談笑していられるかというと、秘密はこれにある


残機システム


これは画期的なシステムで、その名の通り、要は死んでも残機が残っていれば復活するのだ

残機は行った軽犯罪の質と量を、皆で月に一回発表し合い、多数決により一位を決めるのだ、そして一位になったものは1UPして残機を増やすことが出来るのだ

もちろん、この残機システムは表には出回っていない

無用な混乱を防ぐため、我々秘密結社以外にこれを知る者はいない


「お前死んだのこれが初めてなら、残機まだ残ってるだろ?俺もまだ残ってるからさ、また街へいって軽犯罪してこようぜ!な!」


「えーまた変態に殺されるかも知れないじゃないっすかー嫌ですよ」


「馬鹿おめーそのスリルを楽しめてこそ軽犯罪マンだろうが、だいたいどうせ死んでも生き返るんだから別にいいじゃねーか」


そう言われ、半ば強引に街へと繰り出すはめになってしまった

何度も言うようだがこの秘密結社に上下関係というものは存在しない、しないったらしない


「さて、どんな軽犯罪をします?無理やり連れてきたってことは何か良い案があるんですよね?」


「何だよ、連れてきたの根に持ってんの?そう怒んなよ、そうだな…小学校に忍び込んで女子のリコーダーを舐めてるところをわざと本人に見つかるってのはどうだ?」


「まじ気持ち悪いです、私の半径10m以内に近づかないでくださいねロリコン」


「ちょっ、ちょっとした冗談だろうがよ、本気にすんなっての」


「それ以上近付かないでください、発想がたいへん気持ち悪いです、どんなふうに生きてくればそんな考えが浮かぶんですか?」


「ちょ…それ以上蔑みの視線を向けないでくれるかな?俺はお前のためにこんなこと言ってるだけだからね?殺されて沈んでた気分がちっとはマシになっただろ?」


「…まぁ、多少は」


なんて言いながら、本当に気持ちが楽になっていることに気付く

恥ずかしいから素直に礼なんて言えないけど


「さて、冗談はこのあたりにしておいて、どうするかな…」


「そういえば、私たちが正義の味方を探すことって出来ないんですか?」


「残念だが無理だ、奴の気配は正義インビジブルとかいう技のせいで、こっちから奴を見つけることは出来ないんだ」


「そうなんですか…なら、もう一度私が殺された学校に行ってみて良いですか?あの変態、学生に正義マインドコントロールとかいうの使ってやがったんで」


「マインドコントロールだと…そんな技も使えるのか、知らなかった…お手柄だぞ」


そんな会話をしながら、道中おじいさんの荷物を持ってあげたり、道を教えてあげながら校舎に着いた

いかに軽犯罪マンといえども、軽犯罪行為をしていないときは紳士な対応をするのだ


「パトカーが止まっているな、やっぱりお前が殺されたからだろうな」


校舎前にはパトカーが何台か止まっており、黄色いKeep putって書いてある紐っぽいあれがあって校舎には入れそうにない

野次馬っぽい見た目人畜無害な感じの人に、さも一体何があったんですか的な体で話しかける


「いや、俺もよくは分からないんだけど、何か殺人事件が起きたみたいでさ、でも、死体が無いんだって、どこにも。警官が学生に訊いても、誰かが殺された、でも殺されたのは犯罪者だから大丈夫とか、殺したのは謙虚な正義の味方だから何の問題も無いとかわけわかんないことを言っているみたいでさ、結局は誰かが悪戯で通報したんじゃないかって話になっているみたいだ」


よく分かんないとか言っておきながら詳しい説明ありがとう

なるほど、変態の洗脳はまだ効いているようだ、ここの学生に見つかると面倒そうだ、早々に退散した方が良さそうだ


「さて、このままじゃ校舎には入れそうにないな、どうする?別な場所に行くか?」


「そうですね…じゃあ、少し小腹も空いてきたことだし、ファミレスでも行きましょうか」


校舎から程近い場所にあるファミレスに向かうことにした

夕飯前のこの時間、あまり客はいないだろうから、すんなりと食事出来ることだろう


「さて、じゃあ中に入るか」


「何名様でしょうかー?」


バイトであろう子が営業スマイル全開で聞いてくる


「2名でーす、あ、禁煙席でおねがいしまーす」


タバコは健康に良くないので吸わないのだ、人間体が資本ですもの


「はい、ではこちらのお席へどうぞー、ご注文の方お決まりになりましたらお呼びくださーい」


「あ、先にドリンクバーだけいいっすか?お前も頼むだろ?」


「あ、はいお願いします」


「はい、ドリンクバーがおふたつですね、ではごゆっくりどうぞ」


このくだり必要だったのかとか言わない

さて、飲み物を取って来よう


「先輩何飲みますー?」


「やっぱコーラっしょ、つーかこれからっしょ」


何がこれからなのか分からない


「私はメロンソーダで…あ、間違ってウーロン茶押しちゃった」


「あらら、流しちゃえよ、ここに流さないでくださいって書いてあるけど、俺たちは軽犯罪マンだぜ?大丈夫大丈夫」


何が大丈夫なのかは分からないが、間違って入れてしまったウーロン茶をそのまま流し、メロンソーダを押そうと思った矢先――


「待てーっ!!」


聞き覚えのある、二度と聞きたくなかった声が聞こえてきた


「貴様だ貴様!流しちゃいけませんって書いてあるのに流してしまうとは何事だ!ゆるせん!私が指導してやろう!」


やはりいちいち声が大きい、というかそもそもどこから湧いて出てきたのか

変態が大声を出したせいでえらい注目を浴びてしまっている、何だこの状況は…


「正義パーンチ!!」


「おぼぁッ!」


やはり問答無用でぶん殴ってきやがった

変態の指導(物理)を受け、やはり腹に穴があいた

先輩は私の隣で素知らぬ顔をして、私は知りません的な雰囲気を装っている

たしかに無関係を装うのは勝手だがそれなりの装い方があるでしょう?思ったが

残念ながら私の知り合いなのがのがバレバレで


「隣の君!彼の友人なら、誤った行動をしてしまった彼を殴る蹴るの暴行を加えてでも止めてあげるのが真の友人というものだろう!貴様も貴様だ!反省しているのか!?反省しているのなら私の顔に免じて、今回だけは見逃してあげよう!」


何言ってんだこのキ〇ガイ

暴行を加えたら止まるのは息の根だろうが、それに私の顔に免じてって何だよ、つーか見逃してあげようじゃねーよもう手遅れだっつーの、手の施しようがありません


「返事はどうしたー!反省してるのか!?」


「チッ、うっせーよ…反省してま~す」


「そんな反省があるか!さらにもう一発!」


お腹の穴が二つに増えました

ファミレスにいる他のお客さんはもう阿鼻叫喚だ、食事時にこんなスプラッタ見せてごめんね

隣では先輩がちびりながら膝をガクガクと震わせながら顔面蒼白でこちらを見ている


「反省しないのなら、これもやむなし」


「ふざけんな人殺しー!」


「死ね全身タイツー!」


「病院に帰れ!」


あれ、デジャブ

変態を見ると、やはり俯いて肩をプルプルと震わせている

まずい…また洗脳する気だ!止めなければ…私はもう駄目だ、先輩、止められるのは貴方しか――

あれ、先輩が脱兎のごとく逃げ出している、ボルトも真っ青な逃げっぷりだ


「こらー!友人を置いて帰るとは何事だ!君も指導が必要なようだな!正義引力!」


変態が逃げる先輩に手を差し向けたその時、なんと先輩が変態へと引き寄せられていくではないか

先輩は無様にもやぁだぁぁぁやめてぇぇぇとか言ってわめいている、おとなしく死んでください

あ、頭が豆腐みたいに砕けた

きっと即死だろう、私は現在進行形でこうして苦しんでいるというのにずるい

さて、私ももう死にそうだ、意識が遠のいてきた

霞んでいく意識の中、変態が正義マインドコントロールと叫んでいる、このファミレスに居るお客さんは洗脳されてしまうだろう、これではどっちが悪人だか分かったものではない


気が付くと、基地の中にいた

どうやらあの後すぐに死んでしまったようだ、ついさっき死んだばかりだというのに、もうあまり残機が残っていないから、今月はあんまり無茶出来ない、また変態に見つかって殺されては大変だ

ふち横に目をやると、先輩は歯をガタガタさせて小鹿のように震えている


「マジぱねぇおっかねぇあいつ、いきなり殺しにかかるとかマジやべぇ」


「殺されたのがそんなにショックですか?つーかその反応…もしかして先輩殺されたの初めてですか?」


会いたくて震えているわけじゃない先輩に質問してみると


「あぁそうだよ、死んだことなんて今までないっつーの!何だよあいつ…聞いてねぇよ、とんだサイコ野郎じゃねぇか…決めたわ、俺、軽犯罪マン辞める…もうあんな怖い思いしたくないもん。就活して真っ当な職に就く、今決めた」


しょんべんちびるくらいビビッてましたもんね、仕方ないね

こうして、正義の味方の華々しい活躍により、また一人悪の道から救われたのだ

しかし、悪は完全に滅びたわけではない、正義の味方は今も人知れず悪と戦い続けているのだ!

戦え!正義の味方!悪がこの世から消え去るまで!







「え、先輩無職だったんですか?ニートじゃないですかまじぱねぇっすね、あ、就活するならニートじゃないか」


「は…そ、そういうお前は仕事してんのかよ」


「してるに決まってるじゃないですか何言ってるんですか?」


良い子の皆、きちんと勤労の義務は守ろうね、学生の皆は、きちんと勉強をしよう、学生はそれが仕事だぞ

義務を怠る悪い子の所には、今夜にでも正義の味方がハァハァいいながら枕元にやって来るぞ、気を付けよう




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