第10話 登録…え?早速依頼?
連続更新だい。
疲れた。
感想くださーい。
疲れが吹っ飛びます!!←
意見も受け付けてますので。
あと
皆さん廓言葉キャラは好きですか?←
「わっち〜」とか「〜ありんす」とかです。
「それではこちらの用紙に必要事項を記入してください。お名前、年齢、性別、出身地、使用武器ですね」
イリスはニコニコと閃の対応をしている。
あぁ…、癒される…。
横にいる魚人野郎、まぁ野郎じゃないが、なんか足元にも及ばないね。
もうこの受付しか使わないわ。
うん、絶対。
つか、ちょっと待って。
閃君この世界の字使えんの?
「なぁ、この字でも大丈夫か?」
そういって名前の欄に自分の名前を書く。
へぇ、左利きなんだー。
「あ、大丈夫ですよ。東にある国でこの字が使われてたと思います」
「ふーん。じゃあ俺の国と同じような感じかな?」
「ふふ、そうかもしれませんね」
そんなたわいもない話をしつつ、閃は必要事項を書いていく。
そして、書き終わったようでイリスに紙を渡した。
「うし、書けたぞ」
「はい、お疲れ様です。それでは確認しますね。セン・タナカ様、17歳。男性で、出身地は…書かれてませんが?」
「あぁ、今日この世界に来たからさ。拠点になったような街もないし」
「ならばこの街にしてはどうですか?これからお住みになるのでしょう?」
「そっか。それがいいかもな。じゃあこの街で」
「なら、始まりの街<ミュール>と書いておきますね」
始まりの街?
また面白い呼ばれ方だな。
だが、何が始まった街なんだろうか?
「始まり?」
「はい、そうです。この国を治めている革命王マクレン・セントガルド様がこの街の出身だそうで。王の栄光はこの街から始まった、と」
「へぇ、革命王か。この国は腐敗でもしてたのか?」
「その通りです。王族と一部の貴族が権力を利用してやりたい放題でした。その状況に心を痛めた、当時21歳だったマクレン様が革命を起こしたのです。もう30年も前のことですね」
じゃあ今の活気溢れた街もその王のおかげ、ってわけだ。
その王様はいい政治をしているらしい。
こんないい街を作っちまうんだからな。
「話がそれましたね。では次に使用武器ですが…、なんでも、とは?」
「いや、ホントに何でも使えるのさ。さっき見せた長剣、大剣、鎌。それ以外にも槍とか斧とか、別に体術でも戦えるぜ?その気になれば木の枝や石でも大丈夫だ」
閃君は以前ドラゴンを木の枝一本で倒したことがあります。
長い枝を目から突き刺し、脳を掻き混ぜたのだ。
そのあと骨は鱗は魔具の材料に使ったそうな。
ちなみにドラゴンは一番弱い個体でもSランクに属す。
このランクはモンスターランクといって、魔具などと同じ。
そんなSランクモンスターは単体で街一つ破壊する歩く災害。
もちろんSランクのギルドメンバーは倒せるわけだが、それはキチンと準備しての話だ。
傷薬や罠、装備、すべて一流の物を準備し、万全の状態で挑む格上の相手を閃は枝一本で討伐せしめた。
さすが規格外。
まぁ、それなりの怪我は負っていたがそれでも化けも…ゴッホン!!…人外なのは変わるまい。
…あれ?言い換えた意味なくね?
「はぁ、なら武器全般、と。はい、これで登録完了です。続いてギルドの説明をいたしますね。」
そういってイリスは分厚い本を取り出した。
およそ1000ページ超えてるのでは?というほどに厚い。
これを覚えるのか?
もはや図鑑なんですけど?
「あぁ…眩暈が…。これ覚えるとか無理…。」
「ふふ、安心なさってください。これは魔獣図鑑にも対応しているため厚いだけですから。ギルドについては始めの200ページ程、それにほとんとが歴史や心構えです。ギルドを利用する為の説明などはほんの少しなので」
「助かった…。こんな厚いのはきつい…。つか、図鑑とかは分けたほうが楽じゃないか?」
おっしゃる通り。
必要なのがほんの少しなら分けたほうがいい。
皆さんもあったことがあるのでは?
分厚いから手にするのを躊躇ったことが。
薄い方が手に取りやすい。
精神的に。
「そうなんですが、これを渡すのは新しく入った方でして。始めのうちは魔獣図鑑も一緒にして、嫌でも見るようにしないと怪我人が増えるんですよ」
「あぁー…、納得」
なるほど。
調子に乗って、相手をよく調べないと思わぬ反撃をくらうんですね、わかります。
「そういうわけでこれは差し上げます。閃様には必要ないかもしれませんけどね」
イリス、苦笑い。
めっさかわいい。
「いや、暇な時にでもパラパラめくってみるさ」
知らない魔獣なんかがいて、いい魔具の材料になるやつもいるかもしれないし、と閃は考えていた。
閃君も魔具職人なんだねー、っ改めて思わされますな。
「それでは説明に移らせていただきますね。まずはギルドランクについてです。E〜Sランクがあり、ポイントがある一定以上貯まることによってランクが上がって行きます。ポイントは依頼の難易度によって振り分けられ、難易度が高くなるにつれポイントも高くなります。そしてランクとは依頼を受ける際の基準にもなります。自分のランクより一つ上の依頼を受けることができ、閃様はAランクですので最高のSランクまで受けることが出来ますね」
ふむふむ。
元の世界と変わりませんな。
これなら閃もすぐに依頼が受けれるね。
お金ないからすぐやんなきゃ。
レナさんとお食事の約束してたもんねこのブルジョアジーめが!!
「なるほどね。俺はどれくらい依頼をこなせばSになれる?」
「そうですね…。Aランクの依頼でしたら100ほど。Sランクなら15〜20ほどこなせばいいかと思います」
AランクとSランクとではやはりポイントの差がすごいようだ。
およそ5倍。
Sランクはといえば天災レベルの魔獣討伐、王族などの要人警護(相手は一つの組織だったり)など厳しいものが多いため当然といえるだろう。
「ふーん。じゃあ次は依頼の受け方の説明かな?」
「はい。依頼を受けるためには、まず自分のやりたい依頼をあそこにあるボードから選んで、この受付まで持ってきていただきます」
そう言ってボードがある方を手で示す。
高さは2m、幅は5mもあるだろうか。
大きなボードが壁に貼付けてあり、50枚ほどの紙が掲示されている。。
六つの塊に分けられているところを見ると、ランク別にしてあるのだろう。
なかなかわかりやすいな。
Eだと思われるところに30枚ほどあるが、Sには一枚だけ。
まぁ、そんな危険な依頼がたくさんあっても困るんだけでね。
「そうしたら受付にいる職人が受注を確認します。その後は各自で依頼人の元へ行き、任務遂行、成功確認のサインを貰ったらまたここへ提出してください。何か質問はございますか?」
やはりここも前と同じだったので閃は、いやない、ありがとう、と言う。
最高の笑顔付きで。
結果イリスは顔真っ赤。
…なんかこれ語呂がいいな。
「そ、それではこれがギルドカードになります。無くした際はまた発行できますが、手数料をいただくことになるので無くさないでくださいね?」
手渡したのは黒いカード。
そこには名前などが書かれており、身分証にもなるようだ。
「よし、じゃあさっそく依頼でもやるかね」
そんな独り言を言ってボードへ、しかもSランクへ直進。
そこにあった依頼を確認する。
「出来れば近場でお願いします!!どれどれ…」
依頼名
『宗教団体の壊滅』
依頼人
『セントガルド国』
場所
『ガイア山(案内人が同行)』
報酬
『100白金貨』
詳細
『宗教団体の壊滅。構成人数は350人程度。邪神の復活、邪神の力の再現を目的とした組織である。主に子供が人体実験や生贄に利用されており、被害人数は50人程と思われる。所属する人間の中で超人的な力を持った者も確認されている。これから被害に会う子供のことも考え、早急な対応を求む』
「……………こいつらぶっ殺す」
ギルド内に信じられない量の殺気が満ちた。