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推しのVTuberからの愛が重すぎるんだが?  作者: 薄明


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5/12

マシュマロを食べる配信2

『続いては……好きな異性のタイプ……ですか』



いくつかのマシュマロ(質問)に答えていったメイちゃんに、こんな質問が届いた。


「たしか結構前も答えてたよな……」



リアルタイムで配信を見てなくても、アーカイブを見直してメイちゃんの配信は見ているから、前のマシュマロ配信も覚えている。


まあ、前のマシュマロ配信から期間が空いてるから、メイちゃんも好みが変わってるとかあるよな。



『簡単ですよ。私のことを見てくれる人です』



(俺か)



(いや、これは俺だな)



(いやいや、俺だな)



(甘いぜ、メイちゃんのことは登録者1000人の時から応援してた俺だな)



『それと、配信を見てくれる人……ですかね。全部の配信に来れなくても、アーカイブを見直したりしてくれるととても嬉しいです』



(やった、これ僕だな)



(ワイや)



(見直してるし、切り抜き師のワイやな)



『優しい人も好きですねぇ』



(決まった。ワイや)



(完全に俺だな。メイちゃん、結婚しようか)



(婚姻届は書いてきた。あとはメイちゃんの欄だけだ)



(うっほ、それ俺が書くわ)



『あとは最初にチャンネル登録する人ですね』




(((((師匠やないかい!!!!!!))))




「はは、このノリ変わんねえな」



以前も同じような流れだったわ。

あの時よりも批判してるコメントとか少ないのはありがたいが、視聴者の団結力もすげぇな。



(はあ、負けたわ。師匠なら仕方ない)



(はよ結婚しろよ)



(なんならVTuberデビューしてくんないかな師匠)



(そうだよな。スパチャで御祝儀投げれるのに)



(それな)




「おいい!!なんで俺を配信者にさせようとするんだ!!!そして、メイちゃんも特定させる発言やめなぁ!!??」



思わずコメントしてしまった。



(お、師匠、はよ結婚しろ)



(そうだそうだ!結婚報告待ってる)



「なんでやねん!!」



『私はいつでも返事を待ってますからね?』



「火に油を注ぐようなこと言うなよ!!??」



『さて、次の質問に行きましょうか』



「冗談じゃねえのかよ!?!?」



そこは冗談はさておきって言葉があるよね??

なんでそれを言わないん??


リスナーも配信者もこの空気を容認してるのは何故だ?

メイちゃんの人徳か?



『私は初見なんですけど、ライさんって男の人だと思うんです。ライさんってメイちゃんにとってどんな存在なんですか?』



(あ)



(それを聞いたか)



(非公式wiki見た方が早いぞ)



(始まるぞ)



これはまずい…。



『そうですね…私にとってライさんは本当に大切な存在です。私を見つけてくれた、まさに運命の人なんです。初めて喋った時から……』



始まった……。

何故か俺に対して発言の内容が重すぎるんだ。


こうなったメイちゃんは止まらない。


飽きるまで語り出すんだ。

そりゃチャンネル登録者第1号なら、覚えがあるのかもしれないし、俺としても大切に思ってくれるのはありがたいが……。



かと言ってメイちゃんを止めようものなら、



『聞き飽きた話ですよね…』



って分かるくらい落ち込むから下手に発言ができない。




『例えばこの時の〇月〇日、〇時からの配信の時は~』



結局話は30分続いた。


あ、俺?


配信はパソコンで見てるから、スマホでゲームしてたよ?


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