謝罪配信(without主人公)
りさとマッチングした後も、天雷はそのままゲームを続けており、ハマりこんで2時間プレイしたあとそのまま眠ってしまった。
これは彼が寝たすぐ後に、黒井りさのチャンネルで行われた謝罪配信の様子である。
彼はというと、自分がネット炎上を引き起こしてるとは知らず、グーグーといびきをかいて寝ていた。
現在のTwitter上では【りさママ配信事故】【宵月メイリアル凸】がトレンド入りされていた。
タイトル『皆様、ご迷惑をおかけしました』
という名前で、黒井りさのチャンネルから生配信が始まった。
視聴者の目に映ったのは、画面左に黒井りさが縄で縛られ、吊るされており、画面右には警察の帽子と警棒を持った宵月メイが立っているという、拷問みたいなシーンだった。
(まてまてまてwww)
(謝罪配信、本当にするとは……)
(あの後が気になったのは確かだな)
(そのまま無言やめてwww怖すぎるから)
(え、なんで縛られてるん?)
(そしてメイちゃんもなんで警棒持ってんのに笑顔なの??)
「……助けて」
『ママ?私はその言葉が聞きたいのではないですよ??』
(なんでだろうな。メイちゃんの表情は笑顔なんだけど怖いんだが?)
(圧を感じる…)
『距離感が…近すぎて…ごめん、なさい』
「初の声出し配信なので、距離感が分からないのは当然ですよ。問題はそこじゃないですよね」
(怖い怖い)
(謝罪…だよな??)
「わ・た・し・の・ライカさんと仲睦まじく喋ったことに対して、言いたいことはありますか?
『ひぃ』
(((((((((そこかよ!!!!!!!))))))))
視聴者の意見が被った。
「元々は私が提案した罰ゲームなのでママの配信を見守る必要がありました。何をするのもママの自由ですし、ボイスチャットで男性と喋るのも構いません。あのゲームは男性率が高いので。ですが、わ・た・し・のライカさんとわたしよりも先にお話して、フレンドになって、終わったあとも更に遊ぼうとしているところが許せないんですよね。分かりますか?」
『リアルで…遊ぶわけじゃ…』
「なにか言いました?」
『何でも…ないです』
「私は視聴者参加型で配信はしてますが、一度もわ・た・し・のライさんとマッチしたことないので、フレンド申請も送れずにいるんですよ??」
(どんだけ自分のモノにしたいんだ??)
(いつの間にかメイちゃんのものになっちゃってるよ師匠?)
(なんで師匠コメントしないんだ?いないのか?)
「あ、ライさんは多分寝てますよ。ツイートないですし、この場にも居ないのは把握済みです」
『ひぃ』
(あーあ、りさちゃん引いちゃってるよ)
(いや、怖ぇよ)
(個人の視聴者のTwitterを監視してるVTuberがいるってマジ??)
「あ、あと掲示板の方で燃やそうとしてる人が居らっしゃるのを見てましたが、炎上させた瞬間私は開示請求するつもりですので、そのつもりで。ライさんを困らせるのは許せないですし。すでに燃やそうとツイートしてる人は消した方が身のためですよ」
(((((((((ひぇ)))))))))
『本当に…ごめん』
「わ・た・し・のライカさんと偶然マッチした。フレンドになったまでは許します。ライさんの声が聞けて幸せでしたから。ただ、配信を止めてまで暴走するのは許せません。気をつけてください」
『…はい』
(どっちがママなんだろう)
(お姉ちゃんと妹って感じするよな。暴走しないで落ち着いて良かったけど)
『配信外で遊ぶのは良いの?』
「相手に迷惑をおかけしないなら私も何も言いませんよ。あ、ボイスチャットはオンでお願いしますね」
『…なんで?』
「出来れば私が話したいんですけど、それだとライさんを驚かせてしまいますから。出来ればママにはライカさんの出身地とかご趣味とか深堀して欲しいんですよね。それを録音して私に聞かせて頂ければ、欲を言えば住んでるところとか聞きたいですし、食器何を使ってるのか、好きな食べ物とか、音楽とかも知りたいですし、あとお風呂で洗う順番とか、使ってるシャンプーとかリンスとか……」
『あわわ』
【配信は終了しました】
しばらく【りさママ謝罪】【今日のメイちゃんの狂気】
がトレンド入りしていた。
これもまた伝説の1つとなったのだった。




