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第五話「お昼ごはんII」

前回のあらすじ

犬系≠犬好き だけど 湊は犬系=犬好き だと思ってる

 今日から猛アタックしていこうと思います!いやぁ、先輩の好きなタイプが犬好きの人ってわかったからね。


 「ちっかげせんぱーいっ!一緒にお昼食べましょう!」

俺は今日も先輩のクラスに来ていた。まあ、毎日来てるんだけどね。

 「おお、湊!今日も来てんのか!毎日ご苦労さま!」そう話しかけてくれたのは加藤先輩。「こんにちは!加藤先輩!千景先輩いますか??」


 「おう、いるぞ!おーい!柊野ーって、あ」うん?「加藤先輩、どうかされましたか?」「実はな、今日、柊野は風邪で休みなんだ。だからごめんな」


 はあ!?風邪で休み!?

  

 いろんなことが頭の中にうずまく。


 「おい、どうした湊?大丈夫?」聞き慣れた声がした。


 そう、それは加藤先輩がいないと言っていた千景先輩の声だった。


 「なんで!?先輩風邪で休んでたんじゃ」「それは加藤の嘘。」加藤先輩?


 「か・と・う・せ・ん・ぱ・い?」「ぎくっ!…て、てへ♪(?)」

 

 「それは千景先輩がやるからいいんです〜!加藤先輩に”てへ♪”は似合いませんよ!」そう、そうなのだ。千景先輩がやるから真の効果が発揮されるのだ。

 

 「おい、何言ってんだ。それに俺はさっき来たばっかだぞー」


 「こほん。加藤先輩、なぜ嘘をついたんですか」加藤先輩にじりじりと詰め寄る。


 「聞けよ」


 「それは、深いわけがあってな。話は長くなるんだが、、、」「それでも構いませんよ。お昼ごはんを食べる時間さえ残してくれればいいんです」「わかった」


 「だからなんで無視するんだよ」


 俺、加藤輝明は朝から姿が見えないクラスメイト・柊野千景を心配していた。一番早くクラスにいるのに。もしかして風邪だろうか。


 「出欠とるぞ。えー、赤木」「はい元気です」「伊藤」「元気です」「ーー」


 「ー加藤。おい、加藤?」はっ!「すみません!元気です!」


 いけない、いけない。ボォーっとしていた。気をつけなければ…!そう、気を引き締めたところに、「柊野は、、、休みだな。風邪か?(多分)」という先生の声が聞こえた。そうか、柊野は休みなのか。しかも風邪。大丈夫だろうか。

 

               ◇◆◇


 俺は昼休みを迎えた。そしたら湊が来たんだ。


 「これで終わり」「全然長くないじゃないですか!…それで千景先輩、いつからいたんですか」「さっき。湊が俺を訪ねに来たときには教室についてた」


 「じゃあそれまでどこにいたんですか?」「家。弟が熱出して看病してた。親は二人共仕事休めなかったから」


 先輩に看病された弟さん、羨ましい。

 

 …熱出して辛かっただろうに、羨ましいって思うのは駄目だよな。「それで弟さんは?」「無事熱は下がった。あとは病院連れてくだけ。だから今日は早退かな」ががーん、早退かぁ。


 「一緒に昼ご飯食べれます?」「5時間目が終わったら帰るから大丈夫」やったぁ!「食べに行きましょう!!」「OK」

 

 「いただきます!」「いただきます」「先輩玉子焼きどーぞ」「ん、ありがと」「はい、もう一個どうぞ」「?」「弟さんの分です!しょっぱいのと甘いの、4つずつ入れとくんであげてください」「それだと湊の分が…」「いいんです!実は俺、いつも先輩にお世話になっているので、お礼として卵焼き多めに作ってきたんです!」


 「作った…?湊が?」

 

 俺は休日の間に卵焼きをマスターした。先輩のために。「はい!ところどころ焦げちゃってますけど、大丈夫ですか?」そう聞くと、先輩は笑って「ああ、大丈夫、美味しいよ」と言ってくれた。嬉しい。


 「ごちそうさまでした!」「ごちそうさまでした」

読んでくださりありがとうございます!誤字脱字あったら教えてください!

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― 新着の感想 ―
大好きな人のために卵焼きをひたすら作ってマスターする。執念がすごいwww
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