第三話「紺藤愚痴り大会」
前回のあらすじ
近藤に雑巾にされて(こってり絞られて)生徒会室でため息をつくと、、、先輩の反応w。LOLだわ。
先輩優しい。それに比べて、、、
本当にありえないよ!あのクソジジイ。読者さんにわかりやすいように紺藤の紹介をしとくね!
・名前:紺藤 翔央
・年齢:48。本人曰く若者らしいが、高1から見たら十分おっさんやジジイ。
・担当クラス:俺のクラスが1の9だから1の9。メイビー。
・担当科目:知らない。多分理数系。
・特技:俺をイライラさせること?ごめんなさいふざけました。知りません。
ざっとこんな感じか。
「おい、湊、どうした?」はっ!千景先輩の声!「どうしました?先輩!」「いや、俺が言ってんのは湊が急に黙り込んだから大丈夫か?って話」そうだ、話の途中で黙り込んだんだった!「心配をおかけして申し訳ございませんでした!」「ん、大丈夫そうならいい」「もう湊くんったら!次からは気をつけてね?」「謝らなくていい」「そうそう!書記ちゃんの言うとおりだから!全然謝らなくてもいいんだよ?次から気をつけてくれればそれで。だから、姫野くん、気にしないで?」「はい!ありがとうございます!」
「で、何があった?」「うちの湊くんにため息をつかせたやつはどこのどいつ?」それは紺藤というものです。でも、本当に言い辛い。きちぃわ。
「茜、書記ちゃんとかふざけて呼ばないで」「へいへい。くれあちゃん?」「ふざけないで」「はいはい、紅亜。わかったよ」蒼井先輩は変なことに反応して笹木先輩とわーきゃー(?)やってるし。平和だわ。ほんっとうに。
「誰だろ?あ、もしかして千景?」「千景先輩はないです、絶対に」「おぉう、即答」そりゃそうだ。千景先輩にため息を吐くわけがない。
「はぁ〜〜」「またため息!」「幸せが逃げるぞ」「え、それはヤだ!」はっっ!タメ口になってしもうた。
「敬語が抜けてる、、、つまり二人はそういう関係!?」俺は千景先輩と顔を見合わせた。「俺と千景先輩って、伊東先輩が言う、そういう関係なんですか?」「さあ、どうだろうね」「そもそもそういう関係ってどういう関係のことですか?」「あれ、もしかして湊くん知らない?すんごい純粋」「へ?どういうことですか?」「いいんだよ。オトナの世界に入ったらわかるから」はい、もうわかんない。俺、そういうの苦手なんだよな〜。
千景先輩をコッソリ覗くと、顔を赤くしているのが見えた。………そういうこと!?うん、そうなら納得がいく。伊東先輩が一番早く俺の気持ちに気づいたから。からかってる!?「伊東先輩、からかってますか?」「あ、バレちゃった♡てへペロ♡」伊東先輩、俺からかうの好きですよね!?「もう、伊東先輩っ!からかうのやめてくださいよ」「だって楽しいんだもん♡」
「仲良く話してるとこ悪いがそろそろ仕事を始めてくれ」「梓紗と湊が仲良くしてるの見て嫉妬しちゃった?」「梓紗うるさい。サラッと一人称変えるな紛らわしい」「千景が冷たい〜(泣)」「今更何言ってる。俺はいつもこんなんだ」
いいな。先輩、伊東先輩と仲良さそう。羨ましいなぁ。俺が女の子だったら先輩も少しは意識してくれたのかな?ああやって話してるところ見ると恋人同士みたい。俺が、一番憧れてる場所は先輩の隣。ずっと先輩のそばにいたい。でも、先輩はきっと伊東先輩と結ばれるんだ。一番、仲が良いから。俺だって、先輩といっしょにいたい…!
「あ!!!!!随分話逸れたけど結局誰?」もはや話終わってたけどね!?俺は意を決する。「紺藤先生です」「あぁ〜、アレか。どんまい、湊くん。私も去年担任だったんだ。だから苦労はわかるよ」「紺藤先生、ですか?」「茜ちゃんは今年転校してきたから知らないかも。今、何組だっけ?」「1の9です」「わかりました、職員室でも嫌われて、クラスでも嫌われている可哀相な人ですね」「へえ、そうなんですね!知りませんでした」「あの人の嫌われよう、見てて面白いよ!だって、クラスで『喋る粗大ごみ』だとか『童貞粗大ごみ』だとか言われてるんだって。本人は気づいてないけど」「童貞…。かわいそなひとだことw」笹木先輩笑ってる!笑っちゃだめ!不敬だって!あ、でもいっか。紺藤だもんね。
第三話(終)
ありがとうございました〜!ぜひ感想くださると嬉しいです♡