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春寧ちゃんは楽しみたい!  作者: まりさんご
日常系から少し離れてる気がする(だけ)
7/11

第7話 ゴートゥーゲームセンター

 それからだらだらホームルームをこなし、やってきた放課後、私たちはゲームセンターへ向かうことにしたのだけれども..


「なんでみのりさんも歩いてきているんですか」

「それはもちろん車の運転ができないからですよ~ 年齢的には大丈夫でも、私はいま身分的には皆さんと同じ生徒になるので校則の縛りをうけてしまうんですよね~」

「それはわかりましたけど、登校はどうしたんですか?」

「もちろん千冬の車に乗せてもらってですよ~」

「だから、歩いてきてるんですね。でも、ゲームセンター帰りはどうするんですか?」

「電車で帰ろうかな~とは考えてますよ~」

「つまり、終電までは行けるってこと!?」

「こら、琴夏、そんな時間までいたら警察のお世話になっちゃうでしょ」

「ごめん、それをすっかり忘れてたよ」

「それに門限もあるでしょ?たしか...十時には家にいないとって言ってなかったっけ」

「そうだね.. それに補導リスクも考えたらだいたい六時くらいまでかなぁ...」

「そうしよっか」

「私も異論ありませんよ~」

「じゃあ今日は六時解散で!!」

「「はーーーい!!」」


 というわけで六時まで居座ることが目標となってしまった。正直、六時まで居座れないと思う。おなかがすくしね。ところであの学校、駅どころかゲームセンターまで遠くないかな。かれこれ十分は歩いてるのに全然見えてこない。唯一の救いは夏とか冬とか過酷な気候じゃないことだけれども...


「クシュン!」

「春寧ちゃん、風邪?」

「ううん、花粉症」


 そう、私は花粉症なのだ。威張ることではないけどね。だからティシュはこの季節は手放せない。人によっては目が痒くなる人もいるらしいけど、私はそこまでひどくないっぽい。


「ところで、琴夏とかみのりさんって花粉症持ちだったりします?」

「私はないかなぁ」

「そうですねぇ... いまのところは私もないですねぇ...」

「ふむふむ...」


どうやら花粉症ボッチだったらしい、少し泣きそうに...違う花粉で目に涙が出てきた。さっきまで目はふつうって言ってたって? 何のことかさっぱりわからないよ。


...冗談はこのくらいにしておいて、気が付いたらゲームセンターについていたということをお知らせします。


「さて、ゲームセンターについたし、なにする?」

「格闘ゲーム一択ですよ~!!」

「みのりさん、勝負するならパンチするやつでもいいんじゃないんですか?」

「なぬっ...私としたことが先手を取られてしまった...!」

「もう勝負始まってたんですか!?」

「いいえ、私が勝手に言っただけなので気にしないでくださいまし~」

「...まあそういうことにしておきますね」


ちなみにここのゲームセンターにはどうも格闘ゲームがないらしく、みのりさんはかなり残念がっていたり。まあ仕方ないかな。代わりにさっき挙げたパンチするやつ、名前は忘れたやつをすることになった。


「最初に誰がやる? 春寧ちゃん? みのりちゃん?」

「じゃあ私行きますね~」

「みのりちゃん、がんばって!!」

「とうっ」


バンッ


「...」

「...」

「ふぅ...」

「...春寧ちゃん、これって勝てる?」

「...ううん、無理無理。勝てるわけがない」


まあ不公平だとみのりさんに言われたから仕方なくやったけれども結果は見え見えでなんとも言えない気持ちになった。


「やっぱり人と競うのは楽しいですね~」

「それはそうかもしれないですけど、みのりさんって何かトレーニングしてるんですか?」

「実はね...何もしてないんですよ~」

「何もしてないのにあの強さ!?」

「まあしいて言うなら日頃から腕動かすゲームをしていたくらいですかね~」

「なるほど...?」

「あとは練習をたくさんましょうね〜」

「はい…!」


とりあえずの目標はみのりさんに勝利することかな。

それから私達はレースゲームしたり、クレーンゲームしたり、音ゲーしたりしたけれでもまだ三時だった。やはり六時までゲームセンターは無理があったと思う。


「目標まで三時間はあるけどどうする?」

「うーん、いまは特に行きたいところもないし、映画見に行こうにも面白そうなのは近くでやってないからねぇ…」


そう、ここから歩いてすぐのところに映画館があるのだけれども、正直やっている映画のバリエーションはだいぶ少ない。どうしてこんなに少ないのだろうというレベルで少ない。


「…今日はぼーっとしてないと思ったらまたぼーっとしてる」

「ごめん、この後どうしようか真面目に考えてた。」

「そうだ! おやつがてらフードコートに行かない?」

「それいいね!」

「賛成です〜!」


というわけで我々はアマゾンの奥地…ではなくフードコートを目指すことになった。最近食べすぎてる気もするけど、まぁ、鍛錬をこれから積むって考えればプラマイゼロだから問題なしなはず。


それからすぐ、フードコートに向かい、ドーナツ屋でドーナツを買って、食べたところで解散ということになった。


…恐ろしいことに終末のお出かけ先は未だに未定だったり。

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