第4話 自己紹介回って出会いがあるはずだよね
校長挨拶どころか新入生退場まで爆睡してた...
まあそんなことは正直どうでもよくないけどどうでもよく。退場した後に訪れたのは休憩タイム。
「春寧ちゃん」
「いきなりどうしたの?琴夏」
「校長先生の話覚えてる?」
「寝てたから覚えてないや....」
「そうなんだ...じゃあ今何言ってたか教えるけど、どうも今年度からスカートだけじゃなくてズボンが選べるらしいよ」
「そうなんだ。...ん?ズボンが選べる?」
「そう言ってたよ」
「待ってそれ大ニュースじゃん!!!」
「私はいまどき珍しくないからそこまで大ニュースじゃないかなぁとは思うね」
「いわれてみれば」
琴夏に言われてふと思い出したんだけど、いろんなところがそうなんだとかいう噂を聞いたことがあった。正直ほかのところの興味がないから知らないけどね。
こんなことをだべっていたら私たちのクラスの担任の先生が来た。当然寝ていたから名前は知らない。
ちなみに席は私が一番窓際の一番後ろ、つまり主人公席、琴夏はど真ん中なので良い感じに離れている。
そして全員が座り終わるなりすぐ
「みなさん、厳密にははじめましてではないと思いますが、改めて自己紹介しますね~ 私は高松みのり、たかいにまつと書いてひらがなのみのりで高松みのりです~ これから一年間よろしくお願いしますね~」
と先生が自己紹介をした。
...なぜか入学式前までと打って変わってかなりのんびりとした雰囲気になったけれども何か意味があるのだろうか気になってしまう。
なんて考えてたら
「ではみなさんにも自己紹介してもらいますね~」
といきなり自己紹介タイムの開幕が告げられた。どんなクラスメイトなのかすごい気になる。話が合いそうな子がいればなおよし!
...それから自分の番がやってきたけれども無難にさっくり終わらせ、完全に聞くことにシフトしたけれども自己紹介を聞いた限りではどうもお話会いそうな子はいなかった。生活していくにつれ、見つかるだろうということで今日はあきらめます!
...連絡事項やらなんやらで一時間が過ぎ、やっと帰りのあいさつまで終わったので、ひそかに楽しみにしていた学校帰りのゲームセンターへと行きたかったけれども両親がNGを出したので仕方なくまっすぐ帰ることに。そういえば気が付いたら琴夏はいなかったけど何か急ぎの用事でもあったのだろうか。明日空いてたらゲームセンターに誘ってみるのもありかもしれないな。
...まあ普通の学校生活送りたいって思っているときに限って事件が起こらないわけがなく...