番外編 輝かしい未来
ルーペアトとリヴェスが即位してから数年が経った。
ヴィズィオネアは昔の面影がないほど見違え、着々と発展し続けている。食料や環境の改善がされたことで、病死や餓死する人が減り人口も倍近くまで増えた。
貴族達をエデルが束ね、ヴィズィオネア全体に関わる事でリヴェスやルーペアトを手助けしてくれている。
ノーヴァは国民とも仲良くしているようで人脈が広がっており、情報収集においてノーヴァに勝る者は居ない。
ミランも最初は苦戦していたものの、エデルの教えで仕事をこなせるようになり、影で支えてくれている。
そのおかげで最近は公務に追われることもなく、二人の時間をたくさん作れるように。
即位した頃に皇宮の庭に植えた花たちは元気に育ち、自慢の庭へと変わった。
特に二人の寝室から見る庭がとても綺麗な景色をしているのだ。
「見るたびに植えて良かったって思う」
「そうだな。ルーが気持ちを込めて植えたものだからな、俺にとっても大切な場所だ」
「またハインツの屋敷も見に行きたいね。あと皇宮も」
まだイルゼに貰った種がどんな花に育ったのか見ていない。それにハインツの皇宮もここのように、庭には花がたくさん咲いているのだとか。
イルゼとは今も頻繁に手紙でやりとりをしていて、近況や花の話を主にしている。
もうティハルトと結婚し、イルゼも皇后のため色々教わることも多い。
二人には全然会えていないから、そろそろ会って話したいところだ。
ウィノラはヴィズィオネアに住み始めてから、ノーヴァや父親の手を借りて事業を始めた。
元々ノーヴァから譲り受けたカフェの事業主だったが、ちゃんと新たに一から始めたいと始めた事業は成功し、高い利益を生み出している。
ウィノラは週に一回は会いに来てくれるのだが、その度に楽しそうに事業の話をしてくれることがルーペアトは嬉しかった。
それにしばらくの間でルーペアトは散歩くらいでしか外に出ないため、とても助かっているのだ。
皆それぞれの場所で別の道を進んでいるが、心はずっと繋がっている。
大切な友人と家族。昔と変わらずこれからもお互い支え合ってより良い国を築いていけたらと思う。
そして、ルーペアトのお腹に宿る新たな生命も共に。
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!
今回の作品は私の描きたい要素詰め詰めの作品となりましたが、皆様いかがだったでしょうか?
少しでも楽しんで頂けていたら幸いです(*^^*)
これまで仕事の都合で投稿が遅れたり、頻度が下がってしまったりと色々ありましたが、無事完結できて安堵しております。
本当に読んで頂いた皆様には感謝しかないです。
二人の子供の性別は皆様のご想像にお任せします!笑
男女どちらが生まれても二人はとても大切に育ててくれるでしょう(っ˘ ꒳˘c)
次回作の連載開始日は未定ですが、聖女が主役の物語を書く予定です。
魔法学園の話も書きたいのに時間が足りない…(´;ω;`)
また決まり次第、活動報告にてお知らせさせて頂きますので気長に待って頂けたらなと思います。
改めてありがとうございました!




