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68話目+ エールの日常10

+話です!

普通にいつもの投稿量になってしまいました……

「……はぁ……はぁ……はぁ……」



一応最悪な事態は脱した。


何とか逃げようとした奴を掴まえる…というか、

投げたナイフが刺さって倒れてくれて助かったっす。


あと残っていた連中も正当防衛で亡くなった者もいるが、概ね生きており、

情報は何とかききだせるっすね。


とりあえず生きている連中は縛って……




「さすがはエール様! とぉ~っても素敵です!」



花が咲いたような笑みを浮かべるネガー。

そんなネガーに対して、いつも軽口を叩く俺だが、そんな気力何て残っていない。




「そう言うのは……まあ、いいや、とりあえずノースベルト家の連中を呼んできてよ。

 おいら達でこの人数は運べないし、ここのアジトの家宅捜索もしなきゃいけないし。」



「はい!」



そんな俺の言葉にいい返事をしたネガーが、

ノースベルト家の連中を呼びに行こうと踵を返したところで、

捕まっていた連中の一人がネガーの顔を見て言葉を漏らす。




「気持ちわりいんだよ……こんなメスゴリ〇が黄色い声を上げるなんてよ……」



捕まったことで悪態も加わっての発言なのだろう。

言いたいことはおいらも分かる。っていうか、おいらもそう思っているもんね!

そんな心からの同意の言葉が頭の中に湧いてきた瞬間、




ドゴン!! メリメリメリ!!




「あ……が……」



おいらの目に信じられない光景が飛び込んでくる!!


ネガーを罵る言葉を言った男の顔に

見事なまでの右ストレートがめり込んだのだ!


それも殴るという行為に対して発する音とは思えないような音で!?


顔面から崩れていった男は……まだピクピクしているから生きているな……


ネガーの方は肩で息をしながら、その男を見降ろして、




「乙女に……乙女に言っていい言葉じゃないわ!!」



誰もが言葉を発せずにその叫びと崩れ落ちた男を呆然と見ていた。

おいらもなんと言葉を発していいか分からずに心が漏れてしまうのであった。




「……ギャップが大きすぎて……おいらの中で消化できないっす……」



その後、いくつかのアジトを強襲し、薬物を回収、

そして犯罪組織に捕まって強制労働をさせられていた子供たちを保護した。


今は、保護した子供たちにネガーと共にご飯を配膳しているのだが……




「はぁ~何とか無事に終えてホッとするっすよ……」



「そうですね……これもエール様のご尽力のおかげですね!」



「ネガーも手伝ってくれてありがとうっす」



心にも思っていないが、一応ねぎらいの言葉を掛けておく。

そんなおいらの言葉にまたクネクネさせながらネガーは頬を赤くして、




「そんな……私なんて全然役に立てなくて……

 だけど、お役に立っていたなら良かったです」



君の言う通りでまったく役には立ってなかったけど!


そんなことを思っていると、俺達のやり取りを見ていた子供たちが、




「ねぇねぇ、おっちゃんと付き合ってんの?」



そんなことをネガーに尋ねてきたのだ。


ないない、付き合ってないからっと心で思いながら、ネガーを見ていると、




「私がエール様となんて……釣り合いがとれないわよ」



「ええ!? なにそれ!? 釣り合いってなに?」



……まあ、身分の差はあるな。


確かにネガーの言う通りだと思っていると、




「だって、エール様の容姿は……イケてる?」



「イケてない!!」



……はぁ?




「それに身長も高くないでしょう?」



「うん! お姉ちゃんの方が高い!」




……はぁあ?




「それに頭も……」



「馬鹿っぽい!!」




……はぁぁああ?




「甲斐性もなさそうだし」



「ないない! まったくない!」



「だから、私とはちょっと釣り合いがとれないかなって」



「つりあいとれてなーーーい!」



ケラケラと笑うネガーと子供。




「いやいや、そこは笑うところじゃないでしょうに!!

 何を普通においらをディスってんの!?

 え?え?どういうことっすか!?」



戸惑い言葉が漏れ出る中、子供がおいらの肩をポンと叩いて、




「そんなんだからモテないんだよ」



「何で子供にそんなことを言われなきゃならないんだよ!?」



そんなおいらの言葉を受けた子供がネガーの方へと振り向いてから尋ねる。




「お姉ちゃんもどう? この人旦那にしたら?」



そんな子供にネガーがその太い腕で×を作って




「ノーセンキューで! それに私、婚約者がいるから」



「はぁ!? 婚約者いんの!?」


こんな筋肉隆々のゴ〇ラに婚約者!? ……マジで?


俺が驚いて漏らした言葉にネガーが反応して、




「え? 私……狙われていたんですか!?」



そう言うや否や自分の身体を両手でギュッと抱きしめて

ガードする形をとり、不審な目でこちらを見てくるネガー。




「いやいや、そうわけじゃな……」



っと言いかけたところで、被せるようにネガーが断りの発言をしてきた!




「ごめんなさい! 全然タイプじゃないし、それに私婚約者がいるので!」



「え、いや、違うから。そんなことを言っているんじゃな……」



「ごめんなさい!」



「だから、違うからね、おいらの話をちゃんと聞い……」



「ごめんなさい!」



「いやいや! おいらの話しを聞いてくれる!?」



おいらの言葉を何度も遮って断りの言葉を述べるネガー。

そして周りにいた人たちがヒソヒソと俺達のやり取りを聞きながら……




「あの男、断られているのにまだしつこく告白しているわよ…」



「うわぁ~権力を盾にして脅してるなんて…」



……とんでもない濡れ衣をかけられているのですが……


そして……


何でおいらがネガーに告白したことになっているんですかね!!


意味わからんし!!


ってか、ネガー!


何を申し訳ないって顔をしているんだよ!!


一度たりともお前に告白なんかしてないしぃ!!!



いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークと評価をよろしくお願いします。

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