表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
935/960

896話目 王都からの脱出・・・失敗44

いつも読んでいただきありがとうございます!

今日も宜しくお願いしますねー!


夏なので! 『王女の犬』始めました!

是非ともそちらも宜しくお願いしますねー!!

「……ああぁ……」



艶の声を上げる使用人、その目には涙が流れている。

そんな使用人の顔を見てますますテンションが上がったようで、




「フハハハハハ! 楽しもうではないか!

 泣き必死に耐える生娘を蹂躙するこも童は好物だからな!!」



そんな声を高々と上げている中で、逆サイドでは……




「殺してやる……殺してやる!! 絶対にあなたを許さないわ!!

 あなたを確実にこの場で殺してやるんだからぁ~~~!!」



手にナイフを持った使用人が……ロイヤルハイアット国王の前に立ちはだかり、

絞り出すような怒りの声を上げている。


当然、国王を暗殺しようとしている者がいるのを騎士達が許すわけがない。

すぐさま騎士達に取り押さえられて地面に這いつくばされるのだが、

それでも怒りは収まっていないようで、血走った眼を国王の方へと向けてから、




「絶対に殺してやる!! 絶対によ!!

 絶対にあなたの命を断っているやるんだから!!

 私の命が絶たれたとしてもあなたを呪って、必ず殺してやるわ!!

 あなたに絶対に平穏な日々なんて過ごさせないわ!!

 あなたの命が尽きるまで呪い続けてやるんだから!!」



……一体何をしたらここまで恨まれるわけ?


国王を暗殺しようと考えさせ、さらには実行をしようとするまで追いつめたってことだろう?


よっぽどのことがない限りそんなことにはならないけど……


そこで国王の性癖を思い出す……



そっか……


刺されてもおかしくないな……


ちなみにそんな殺すという言葉を掛けられている国王の方は、

襟を正しながらこちらはこちらで怒りを帯びて鼻息荒く、




「まったく、どうしてこんな目に合わなくてはならないのだ……

 儂はこのロイヤルハイアット王国の国王だというのにも関わらず!!

 まったくもって……」



怒りが込められた不満の声を上げている。

ただそれも束の間で、怒りの声を上げている最中に




「貴様はこの王国には相応しくない!! 今すぐにその命を断ってやる!!

 それがこの王国のためなのだからな!! 死ね!!」



そんな声が聞こえて来たかと思ったら、一人の騎士がいきなり国王に斬りかかるのである!


ただし、現状国王の周りには護衛の騎士達が大勢いるために、

すぐにその騎士が対処されるのだ!


ただ、その騎士も地面にねじ伏せられたにも関わらず、

今にも噛みつきそうな表情で国王に向けて吠えるのだ!




「貴様が!! 貴様がぁ~!! 俺の婚約者を弄んだせいで!! 彼女は!!」



……うん、国王に斬りかかった理由が良く理解できる。


何なら、取り押さえている騎士達もまたねじ伏せられている騎士の言葉に

思わず同意している者がいる。


そんなねじ伏せられている騎士の言葉に、国王がキッと睨みながら、




「フン!! 自分の魅力のなさを棚に上げて、何を言っておるのだ?

 貴様の顔も貴様の婚約者という者も思い出せぬが、

 どうせ歩いている我に惚れてきた口だろう?

 貴様の魅力のなさが問題だと言うのにも関わらず、我のせいにするとは本当に……」



フンと鼻を鳴らしながら、髪をかき上げて見下したような目で見る国王。

そんな国王に更に怒りを込めた声を上げる騎士!




「何を言っているのだ!! 貴様が!! 貴様が!!

 歩いている俺の婚約者に一目ぼれしたと言って、

 無理やり口説いてきたのではないか!!」



……国王の言っていることと真逆の回答が来たけど?



まあ、そもそも国王には魅力なんて一ミリもないから、

国王の言うことなんてあてにもならないけど……


さらに騎士は吠えていく。




「それだけではない!!

 断った俺の婚約者の家の者達にない罪をかぶせて家を潰した上げくに、

 それを何とか止めようと身を差し出した俺の婚約者を辱めた挙句に、

 飽きたと言って捨てたではないか!!」



……うん、死んでもおかしくない……いや、死んだ方がいいね。


当然取り押さえている騎士達も同情の目と共に、国王には鋭い視線を向ける。

そんな騎士達の視線に怯む国王であったが、すぐに傍にいた取り巻き達に、




「な、何とかしろ!!

 こんなことが起きないように何とか貴様たちで手配をしろ!!」



……いや、お前が発情して、そこら辺にいる女性に

次から次へと手を出さなければいいだけの話では?


俺が傍にいた時も本当に女性問題が多かったし、

マジでこの国王と王妃は性に対して大問題があるんだけど……



どうやら……王族になると欲望に対する理性が働かなくなるのかね?



その権力のせいでタガが外れるのかな?



ちなみにここは後程結婚式になる会場のはずだけど、

俺の目には全然清らかには見えずに、

王族たちの欲望にまみれた酒池肉林にしか見えないけど?



そっか……



俺も後数時間後にはこちら側の人間になるのか……



いや無理だろう!?



人として終わっているし!!



だいたいコイツラと同類に思われるのが絶対に嫌なのだけど!!



……やっぱり逃げるしかないな……


いつも読んでいただきありがとうございます!

是非ともブックマークおよび評価をお願いします!

そのワンポチが……明日の……明日の?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ