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891話目 王都からの脱出・・・失敗39

いつも読んでいただきありがとうございます!

今日も宜しくお願いしますねー!!


夏なので! 『王女の犬』始めました!

是非ともそちらも宜しくお願いしますねー!!

「そこで私の水着姿を見たいのよね?」



……最後の言葉がおかしいと思うのだけど……


そして別に水着は見たいと思わない……とは、口が急けても言えないけど……


そんな中で、俺が言葉を発するよりも早くエラがエミーの言葉を鼻で笑いながら、




「ハン! あなたの断崖絶壁を見て、何を楽しむというの?

 憐れんだ目でしかあなたの水着姿を見ることは出来ないわよ?

 ……ああ、水着の上から上着を羽織って隠すつもりなのね。

 だけど、それじゃあマコトが楽しむことができないじゃない……残念ね、ない人は」



勝ち誇るように胸を張って仁王立ちするエラに対し、

先ほどまでの殺気とは比べ物にならないほどの殺気をエラに向けるエミー。


どうやらエラはエミーの地雷を遠慮なく踏んだ……いいや、踏み貫いたのだろう。

それもエラは確信をもって、にじり踏みつけながら……


そんな殺気を込めた目でエラを睨んだ後で、こちらも鼻を鳴らしてから、




「あらあら、胸にぜい肉を付けて喜んでいるあなたの言動は、ちょっと理解はできないわね。

 駄肉を付けていることが誇りに思っているの?

 そんなことしか誇りに思えないような悲しいあなたには、

 確かにお似合いよね、この駄肉が!!」



そう言いながら突き出していたエラの胸を鷲掴みにするエミー!!



いやいや、何をしているの!?



そんな鷲掴みにされたエラの方は、エミーの行動を気にした様子もなく、

されるがままに胸を掴まれたまま勝ち誇った表情で、




「どうしたの? あなたが駄肉と呼ぶ私の胸を掴んで?

 ああ、うらやましいのよね。あなたの侍女たち……」



そう言って、エミー付きのエルフ王国からきた侍女たちをみるのだが、

その侍女たちは豊満な胸をしている。


どうやらエルフだからスリムなのではなく、

人族と一緒で持つ者はもっていると……




「持たざる者は、本当にかわいそうね……持っていないのもの……

 可哀そうにせっかくのキレイなドレスだというのに、

 胸元を開くことが出来ないなんて……哀れよね」



その言葉に反応するように鷲掴みしていた手に更に力が入り、

見た目からも分かるくらいギュッと掴むエミー。


ただ、それに動じることはなくエミーの睨みに応えるように睨み返すエラ。

二人の顔は笑っているのだが、その目は一切笑っていない!


今にも一発触発のような雰囲気になった中で、

そんな状況を破るように違う場所から声が俺達に掛けられた。




「マコト様、時間がございませんのでお早くしたに降りてきていただけませんか?」



そんな声をかけてきたのは、スノウホワイトである。

いつの間にか階段を上ってきていたようで、結婚式用のドレスは着ていない。


さらにスノウホワイトは、ラプンツェルとフィラに声をかけて、




「ラプンツェル様、フィラ様、使用人たちと侍女たちの準備が出来たようですので、

 下に来ていただけませんかと先ほど使いの者が来ておりましたよ」



そこまで言ったところで、スノウホワイトはエラとエミーを見て、




「少々この雰囲気が怖くて、この階にあがることを躊躇しておりましたので、

 お引き取り願いましたが……

 それでエミー様、エラ様、これは一体どういう状況なのですか?」



優等生といった感じの雰囲気で、この場の空気を直し始めるスノウホワイト。

スノウホワイトからの言付けを聞いたラプンツェルとフィラは、




「マコト様、申し訳ございません。私も準備をしてまいります」



「……行ってくる」



「ああ、気をつけて」



二人を笑顔で見送ると二人はすぐに階段を降りて下へと向かう。

それに従う侍女や使用人たちの数も多く、すぐには階段で降りられないといった感じの中で、

スノウホワイトが俺に説明を始める。




「皆が降りた後には、マコト様も降りていただいて、

 本日の流れの確認をしてもらいます」



「……本日の流れ……か」



俺の意思なんてすでにないようで、本日結婚式が行われることは、

絶対に日にちを動くことはなく、絶対に開催されるイベントなのね。


改めて、しかもスノウホワイトから言われると実感する。

まもなく俺の意思はまったくなく、結婚することになるってことを……


いやいや、いいんだよ。


皆さん美人だし、美少女だし、ゲームの中でヒロインをやっている人達なんだから、

そりゃぁ~いいと思うけども!!



……あれ? 俺はヒロイン達と結婚することになった場合は、

主人公ブレイブやそのライバル役のスターの結婚相手はどうなるわけ?


主要なメンバーはここに揃っているし……


まあ、同年代にはいなくても一つ上とか、下とかにも

王太子殿下や侯爵家の嫡男に相応しい女性陣はいるよね!


エンドロールでは失敗した場合は、一人寂しく学園を卒業していく姿しか映らないけど、

まだこれから学園生活は2年間以上残っているし、

俺みたいなイレギュラーなことがある場合もあるよね!!


……あれ? 俺がオリヴィアと結婚した場合、どっちが王になるの?


一応、王太子殿下なのだから、ブレイブ?


俺はただの親戚って感じ?

いつも読んでいただきありがとうございます!

是非ともブックマークおよび評価をお願いします!

そのワンポチが……明日の……明日の?

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