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異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第二章 宿場町建設競争 
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42話目+ エールからの近況報告7

エールからの近況報告最終話でぇ~す!

果たして最後には……

俺が会場へと入った瞬間、目に飛び込んできた光景を見て

固まると共に血の気が引いていくのを感じる。



ああ・・・



エール・・・



今までありがとう・・・



感謝の気持ちを直接伝えることが出来ないのが残念だが

それも仕方がない・・・



なぜなら・・・




「本日のメインイベントを始めようじゃないか。」


広い会場に拡声機もないのに声が通る。

その声が聞こえた瞬間に、エールが入っている箱がガタリと揺れるのが

目に入ったが、施錠しているため当然出れないし、

スタッフたちも揺れても気にする様子もなく・・・




オリヴィアの前へと運ぶのである!!!


真っ赤なドレスを着て、今日も一段とお美しいオリヴィアに

一歩も近づきたくないと感じるのはなぜだろうか?



・・・まあ、原因はわかるけど・・・


俺は入り口からそれ以上中へと入ることなく、

その場からこれからの公開処刑いべんとを見守る。




「さあ、ここの中には私に仕える者の中で

 一番の・・・大バカ者が入っている!!」


そういうオリヴィアの言葉に顔は笑顔をつくっているものの

怒気が込められているように感じるのは気のせいじゃないな・・・


箱もなぜか小刻みに揺れているような気もするけど気のせいだよ・・・




「さあマジックだ!

 この剣を刺していくぞ!!」


そう言うや否やスタッフたちが俊敏な動きで剣を差し出す。

そして・・・・




ガン!!!




いきなり箱の天面に剣を突き刺したんですけど!?




え!?箱の側面から刺していくのが常識じゃない?




それもゆっくりとさ!!




今完全に刺し殺す勢いでしたけど!?




「・・・チィ! 血が出んか・・・。」


舌打ちと聞いてはならない言葉が会場入り口に前で

聞こえてくるってことは隠す気もないってことね・・・


オリヴィアの言葉を聞いて、会場の参加者たちが引くかと思ったのだけど

逆に興奮する始末である!?


割れんばかりの喝采を浴びたオリヴィアは、




「次!!」


そう叫ぶと剣をスタッフから受け取り、

迷いなく突き刺すのであった・・・




ガン!!!


刺すたびに歓声が沸く会場。




ガン!!! ガン!!! ガン!!!・・・


何本もの剣が突き刺さっていくのだが、

会場は歓喜に満ちているというのに、なぜか不機嫌のままのオリヴィア。


たぶん、剣に血がついていないことが不満なのだろう・・・


今刺した剣先を見て、また舌打ちしていた。




「・・・温かったな・・・ならば!!!」


そう言うや否やアイテムボックスから・・・




斧を取り出したんですけど!?


それもいつも戦闘に使ってるやつ!?


え?エール死ぬよ?


そんな言葉にならないツッコミが頭によぎった瞬間には、

オリヴィアはその斧を振るって箱を両断するのだ!!


撒きあがる風に会場のボルテージは跳ね上がる!



「うおおおぉおおお!!!」



「うわぁぁああ!!」



「きゃぁああああ!!!」


湧き上がる完成の中で斧によって両断された箱は、

ゆっくりと切られた上部の部分だけがずり落ちてきて

ついに中があらわになるのだが・・・




「・・・チィ! 貴様の悪運にも反吐が出るな。」


不満たらたらのオリヴィアの言葉でエールが

どうやら無事なことを理解する。




「私について来る者は、どうやら死ぬことすら許されないようだ!!

 皆! しっかり私についてこい!

 そうすれば、危険側から逃げて行ってくれるだろう!!!」


周りにそんな言葉を掛けたオリヴィアに

割れんばかりの歓声が会場中に広がっていくのであった。


ちなみに箱に近づいて、エールの姿を確認する。

卍のような姿でギリギリ剣を躱し、危うく斧で切られそうな高さ位置で

箱の底面に這いつくばっていた・・・


今にも叫びそうに顔面を蒼白にして・・・




ガン!!!


その次の瞬間、エールの横顔の目と鼻の先に一本の剣が突き刺された!?


その剣の柄を握るのはもちろんオリヴィアで・・・




「エール・・・

 楽しい余興だったな?

 次・・・余興をすることになった時は、

 その命・・・あると思うなよ。」


笑顔でそれだけを伝えるとオリヴィアは、

会場の参加者たちと歓談を楽しみだすのであった。


ちなみにそんな言葉を言われたエールはと言えば、




「ど、どうだマコト。

 だ、大丈夫、だ、だったろ?」


・・・これを大丈夫って言っていいのかぁ?




ちなみに後日エヴァさんからは、



「ど、どうしても断れず・・・。」


そう言ってオリヴィアからの手紙をスゴスゴと俺に差し出してきたのだが・・・



確かに・・・



この手紙を見たら断れないな・・・



“この日にクズ(エール)とマコトを王都に寄こせ”


短い言葉から、いかに怒りを抑えているかが伝わってくるわ・・・

気づいた点は修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。


いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークと評価をよろしくお願いします。

そのワンポチが・・・僕を救います!!

きっと!


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