4話目 出来立てほやほやダンジョン攻略へ!
誤字脱字の修正しました!
ごめんなさーい!
ノースベルトで3年後に起きる魔族による襲来は、
街の中に突然出現した魔族によって引き起こされる。
ゲームの時代設定よりも前の時代なのになぜ知っているかと言えば、
ゲームの時代中でもノースベルトが魔族に襲撃されるイベントが起きる。
その時のヒントになるのが、以前にも同じように
ノースベルトが魔族に襲来されたという話である。
その話は、ノースベルトを治める公爵が、
街の中に現れた魔族を撃破するというのだが、
その際に街中にダンジョンが出没したというのだ。
その情報を元に街中を探してダンジョンを見つけ出し、
魔族を討ちに行くというイベントだ。
ここで上げた武勲で一気に主人公は
有名になっていくのがストーリーであったのだが・・・
今の俺・・・主人公じゃない立場だし・・・
昔からこのノースベルトは、ダンジョンができやすい地形らしい。
ノースベルトの街中を龍脈が走っており、龍脈から魔素が漏れだしているのだ。
漏れだした魔素が、長い年月溜まってしまい、ダンジョンコアを形成し、
それからダンジョンが出来ていくという設定にゲーム上ではなっていた。
じゃあ、そんな場所なのにどうして人が住んでいるのか?と言えば、
まずはそんな設定をゲームの中の人達は知る由もないからだ。
まあ、ゲームだしね~。
それに龍脈の影響は、ダンジョンコアを作ると言ったマイナス面だけではない。
ノースベルトは、山と山との谷間にある。
その山と山は、険しい山脈となっているため大群が移動できない。
そのため天然の要塞になっている土地だ。
それだけでもメリットが大きいのだが、さらには龍脈の影響のおかげで、
谷間の平地は、食物の生育が早く、年に何度も収穫をすることが出来る。
さらに龍脈から枝分かれして這っているように辺りに広がっており、
その一部が山脈にまで届いている。
山脈は険しい岩や石で出来ており、そこに龍脈から漏れだした魔素が、
ダンジョンコアだけではなくて、山々に様々な恩恵をもたらすため
この辺りでしか取れない鉱石がいっぱいある。
そのため採掘なんかをするとお金ががっぽりと稼げる。
だから人はここから離れずに生活をしているのだ。
まあ、そんなところだから・・・
「やっぱりね・・・。」
街中を軽く散策しただけで街中だというのに、
ダンジョンの入り口を発見することができるのだ!
ただ普通の人は、こんな簡単に見つけることは出来ないだろう。
だけど、俺はゲームの世界でダンジョンの入り口を探すことを体験しており、
その発見時に覚えたコツを覚えているため簡単に見つけることが出来たのだ。
発見したダンジョンの入り口や周辺をまずは観察する。
発見したダンジョンの入り口は、かなり狭い。
これはダンジョンの性質なのだが、最初は本当に小さな入り口で、
そこから長い年月をかけて徐々に大きくなっていく。
理由は・・・知らないけど・・・
今回見つけたダンジョンの入り口はまだ子供の俺が
何とか潜りこめるぐらいのサイズ。
ということは、まだ出来たばかりのダンジョンであるということだ。
だったら、一人で行くか・・・
こんな小さいサイズだと出来てまだ日数は経っていないはずだし、
そうなると中の魔物もたいしたことはないはずだし、
ダンジョンボスも大して強くないことが予想できる。
なら、今の俺でも十分にクリアできるだろう・・・
思い立ったが吉日だ!
早速入っていくぜ!
いっかーーーくせーーーんきーーーん!
完全に目が金に代わっている俺は、そのまま出来立てのダンジョンの入り口から
中へと進んでいくのであった。
そして、中で見た光景は・・・
「マジで・・・ゲームの世界そっくりじゃんかよ・・・。」
なぜかそこそこ明るいダンジョンの中。
ゲームの中の設定ではダンジョン内の魔素が石に付着して輝いているらしい。
ちなみに魔素が石に付着する時間が長い年月になると
魔力を帯びた鉱石となって、魔剣などの原料になるとかの設定だった。
これがノースベルトの近くの山々で起きており、
ここは魔剣の原材料の産地となっており、
潤った土地のはず・・・なんだけどね・・・
まあ、あと少しすれば、今の公爵令嬢が代替わりをして
ノースベルトも潤っていくはずだよな。
あと・・・
「よっと!!」
剣を振るって、目の前に現れたゴブリンを一撃で倒す。
出来立てのダンジョンだ。
現れる魔物もレベルが低く、レベル10の俺にとっては、
たとえ身体が子供だといっても容易に勝つことが出来る魔物しか出てこない。
この世界はレベルが高ければ、大人にだって勝つことが出来る。
レベル10は、すでにそこそこ強い。
街を守る衛兵も10前後だったはずだしね。
「で、ほんとに何でだろうね・・・。」
魔物は魔素で形成されているから、倒すと霧散していくのはわかる。
だけど・・・
どうして宝箱がそこに現れるかは不明である!
さきほどゴブリンを倒した後、霧散していったのだが、
何故かそこに宝箱が出現したのである。
まあ、気にしても仕方がないよな・・・
ゲームの設定だったと言えば、それだけなんだし。
俺はゴブリンを倒して現れた宝箱を開けて中身を確認する。
たまに罠があったと思うけど、このダンジョンレベルだと罠もたかがしれてるし、
気にする必要なんかはない。
「・・・で、何でショートソードが出てくるんだ・・。」
人間の手で作り出されたような剣が宝箱の中に納まっていたのである。
まあ、そこを深く考えても仕方がないよね・・・
ゲームの仕様に何を言っても変わるわけがないしね。
そこよりも大事なのはゲームの世界と一緒ということである!
「だったら、俺はこの世界を・・・攻略できるかもしれないな・・・。」
確かに理不尽な目に遭っている。
助けもないし、特別なスキルもない。
だけど、知識がある!ゲームをやり込んで得た知識がね!!
ここに転生?したときは、時代が違うせいでどうしていいか分からなかったけど、
それでもゲームをやり込んだおかげで得た知識は、
どうやら役に立つということがわかった。
これなら無残に死ぬこともなく、生きていける!!
ちょっと心が軽やかになるのを感じながら魔石を拾いつつ、
軽い足取りでダンジョンの奥へと歩を進めていく。
このダンジョン自体はゲームの中に出てきてはいなかったけど、
それでもダンジョンはいくつもクリアしてきたのだ。
だから、この出来たてのダンジョンは容易なもんだ!
「ボスも・・・よっぽど最初に戦ったブラックベアーの方が強いな!!」
ダンジョンの奥にある部屋で待っていたのは、ホブゴブリンである。
森の中であったブラックベアーの方が数段強い存在であった。
出来立てのダンジョンなんてこんなものかっと思いながら
ホブゴブリンを簡単に討伐すると、ホブゴブリンの魔石と共にダンジョンコアが現れる。
まだまだ小さなダンジョンコアとは言え、
これがあれば遊んで暮らせるほどの値打ちがある。
なぜダンジョンコアに値打ちがあるかと言えば・・・
魔石は石にたまった魔力を外に出すことが出来る。
例えると電池のようなものであり、ダンジョンコアも魔石と同じように
魔力を放出できるのに加えて、さらには“吸収”もできるのだ!
サイズによって出力も吸収も限界はあるものの、
充電可能の電池は、この世界では大変貴重な品である。
「・・・と、そんなことを考えている暇はないか。」
パラパラと天井から落ちてくる砂を浴びて、
すぐにここから出ないとダンジョンが崩れてしまうことを思い出す。
どうやらそこらへんもゲームの設定と同じであった。
そのためすぐにその辺りをキョロキョロしてあるものを探す。
ゲーム上ではダンジョンコアがあった場所に外へとつながる扉があって、
これもなぜかは分からないが、一瞬で地上へと出ることが出来るのだ。
俺はすぐに扉を見つけたので、急いで駆け寄って扉をくぐる。
次の瞬間、先ほど入った入り口の場所へと戻っていたのであった。
マジでゲーム通りだな・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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