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301話目 人気ランキング

いつも読んでいただきありがとうございます。

今日もよろしくお願いしますねー!

「ちなみにですが、マコト様の学園内での人気ランキングを確認してきました!」



ちょっと得意げな顔で報告するローズだが、

いつのまにそんなランキングが存在していたのか

まったく把握してなかったのですけど……




「そんなのどこで確認したんだよ!?」



「ちなみに男性ランキングでは……

 マコト様! ぶっちぎりの最下位です!! すごいですねぇ~!!」



「いや、全然嬉しくないけど!?

 何でぶっちぎりの最下位になっているの!?」



「それは好感が持てるに誰一人票を入れてくれなかったからです!」



「いや、ちょっとまて!! ジンとかいたじゃんかよ!?」



「ジン様はブレイブ王太子殿下に一票入れていたそうです。

 女性を紹介すると言われたらしいですよ」



「ちょっと待て!?

 普通に不正が行われているじゃないかよ!?

 え? いいの? そんなランキング作りで??」



そんな俺の抗議をスルーして、満面の笑みを作ってから、




「ちなみに気づいていると思いますが、

 アズーリハーレムの皆様も誰も好感が持てるに票をいれておりません!!」



その言葉に俺は顔を上げて周りを見るのだが、

誰一人として顔を合わせることなく顔を逸らす!!




「うんうん、わかりますよ、皆様の気持ち!

 素直でわかりやすいですね!!」



喜々として同意するローズ。

何でお前はそんなに人の不幸が嬉しいんだよ!!


さっきも修羅場になった時も嬉しそうにしていたしさ!! 


性格が悪すぎやしませんかね??




「マコト様のことを信用できませんよね?? やぱり!!」



そう言いながらローズがスノウホワイトに尋ねると

ちょっとため息をつきながらその視線に応えて、




「そうですね……私を……だましたりしていましたから」



「ふぇ!? 騙したりしてないじゃないか!?」



そんな俺の抗議にこっちをギッと睨みながら見てきて、

重い口調でスノウホワイトが口を開く。




「ノースベルトにマコト騎士爵を用意していたじゃないですか!!

 私の目を欺くために!!

 そもそも私に何も教えていただけないのはどういうことなのですか!!

 私を置いて去っていた後にどれほど探したか……」



「……いやそれは勝手にスノウホワイトが誤解しただけじゃ……すいません……」



鋭い視線にタジタジになる俺。


スノウホワイトの目にタジタジになりながらも、

シャンパンとヴァインは絶対にしばく! と心に決める。




「ま、まあこういうこともあるかもしれないけど……エラ?」



俺がスノウホワイトから慌ててエラに視線を向けると、

ニッコリとほほ笑みエラは、




「マコトの……どこに好感が持てるのかしら?」



逆に聞かれるのですけど!?


ちょっと想定していない言葉にたじろいでいると、




「そうだな……

 私を妻にすると言ったのに一向に手も出してこようともせずに

 何も進めようともしないマコトには、好感は持てないな。

 まあ、分かっているのだ!

 マコトが王国のために陰で動いているのは理解している。

 だが、だからと言って私の身体を好きに弄んだのだから、

 当然その責任は果たさなければならないはずだ!!」



アリスも飛んでもないことを言ってくる始末である。

そんな中で、ラプンツェルとフィラとも目があったところで、

それに気づいたローズが、




「ちなみにラプンツェル様とフィラ様には尋ねておりません!」



「はぁ!? どういうこと!?」



二人に向けた視線に応えるようにラプンツェルが、




「私も今、初めて知りました。そのような票を取っていたことに……」



困惑するラプンツェルの横でフィラも無言で頷いていた。

その二人を助けるようにローズが、




「この二人は全く悪くありません!! 悪いのは私でございます!!」



「……どういうこと?」



「はい……実は……このお二方は好感が持てるに票を入れると考えて、

 作為的に二人には尋ねなかったのです!!」



断言するローズ……




「そっか……」



と俺が言葉を漏らしながら……


「ちょっと待てよ!! どういうことだ!?

 じゃあ、このランキングはローズ!

 お前の作為が入っているってことかよ!?

 それなら断言してやるよ!!

 ローズ! お前が悪の根源だ!!」



「もちろんです!

 だって、私がこの人気ランキングを作りましたから!!

 主人のためを思って……ププ!!」


「ドヤ顔決めたかと思ったら笑いながら何を言っているのだよ!?

 何で自分の主を貶めることをしてくれているの!?」



「え? だって、きっと楽しいじゃないですか?」



「いやいや、俺は微塵も楽しくなんてないけどね!?」



「え? いや、私が」



「お前かよ!! 違うだろう!? この場面は違うだろうに!!」



「さて、話題もそれてしまったのですが、本題に戻しましょう!

 誰と舞踏会に行って、最初に踊りますか?」



「いやいや、そこまで話を戻すの!? それも急に!?

 そして、そこに話を戻すとまた修羅場になるんじゃないのか!?」



「ですよねぇ~♪」



嬉しそうにワクワクとした顔を浮かべてこちらを良い笑顔で見て来るローズ。


そんな中でも俺の背後ではちょっとピリつく気配を

背中越しで感じるハメになるのであった。


……振り返れない……

いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークおよび評価をお願いします。

そのワンポチが…やる気スイッチになっております!!

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