28話目 騎士爵位
誤字脱字の修正しました!
ホントにすんません!
「マコト、ほら、これだ。」
そう言って、丸められた羊皮紙と共に一本の剣を投げ渡された。
それを横にいたエールが驚いた声を上げて、目を見開いて驚いている。
「ま、まさか!?そ、そんな・・・ってか、そんな・・・投げて渡すって!?」
?何でこんなに驚いてんだエールは?
そんなエールの驚きを尻目に
俺は渡された羊皮紙を広げて、中身を読むと・・・
・・・なるほど・・・
エールが驚いた理由が分かった・・・
なんと・・・
騎士爵位を授かったんですけど!?
「マジかよ!?」
思わず声が漏れると、それにオリヴィアが反応して、
「マジだ。腐ってもノースベルト公爵家だからな。
騎士爵位くらいどうとでもなる。
それもこちらで土地を与えると言っているのだから、
自分の懐も痛まないと分かれば、王族なんぞすぐにでも授爵してくれるものだ。
下級貴族なんぞで王との謁見もないしな。
良かったなマコト、これで晴れて貴族の一員に仲間入りだ。」
マジかよ・・・ちょっと嬉しくなっていると、俺の横にいたエールがワタワタとしていた。
「お、俺もあの戦いに参加していたんですけど・・・・。
そ、そりゃ~、ドラゴンと対峙したわけではないけど・・・。」
そんな言葉に鼻で笑ったオリヴィアは、俺と同じものをエールにも投げ渡す。
「安心しろ。お前の分もある。だから、これからも死ぬ気で私に尽くせよ。」
「死ぬ気まではちょっとぉ~。」
「なら、今すぐ返せ。」
「いや、ちょっと!それは・・・。」
「ならば、死んでも尽くせよ。」
「え!?さっきよりもひどくなってる!?」
そんなオリヴィアとエールがやり取りしていると、最後に、
「さあ、マコト、エールを使ってしっかりと宿場町を建設して来い。
そうだな目標は・・・・7か所すべてをお前が建設して来い。」
「いやいや、それは無理でしょう!?」
そう言うのはエールで、
「ルックのところは、ここらで建材取り扱いの商会やってるいるのだから、プロでしょう!?
それに対して、こんなガキが勝てるわけないでしょう!!
それにさっきのやり取りで、王都からって、
ルック子爵家はもともと王都の法衣貴族でしょうに!!
自分が有利なる条件しかないでしょう!?」
・・・おいおい、どんどん俺に不利な情報が入ってくるんですけど・・・
「安心しろ、最初からお前には期待していない。」
「ひっど!?これでもオリヴィア様の右腕なのに!?」
「?ドラゴンの前で主を置いて逃げるのに?」
「いやいや、あれはオリヴィア様のご命令で!!」
「ああぁ~辛かったなぁ~・・・
ドラゴンを前にしたら、右腕とやらに逃げ出されて。
おかげでドラゴンから逃げ出すこともできずに
戦う羽目になったかったらなぁ~。」
・・・ドラゴンに喜々として向かって行ったと記憶しておりますが、記憶違いでしょうか?
「いやいや、だからあれはご命令で!
俺だって、残りたかったですけど・・・。」
「で、爵位が手に入った。次は何が欲しい?」
エールからの言い訳を遮るように尋ねるオリヴィア。
それに対して、一瞬止まった後でエールが口を開いて、
「・・・土地・・・ですか。」
「あと、嫁もつけてやる。」
「マジっすか!?」
「ああ、知り合いの男爵家の娘なんかどうだ?」
「いやいや、そんな地雷の女はいりません!
平民!もしくは下級貴族である準男爵か騎士爵位の家柄のところの
娘さんでお願いします!!!」
きれいな90°で頭を下げるエール。
それに笑いながらオリヴィアは満足げな顔をして、
「わかった。それなら何人か用意してやろう。
選ぶ権利も与えてやるのだ・・・やるよな?」
「はい、喜んで!!」
・・・どこぞの居酒屋かよ・・・
居酒屋の店員さんのような返事をしてエールは、
満面の笑みを浮かべてこちらへと顔を向けてくる。
そのまま満面の笑みのままで、両手で俺の両肩をつかみ、
「お前の肩に俺の未来がかかってる。頼むぞ。」
「・・・いやいや、そこは表立って頑張ってほしいんだけど・・・。」
「安心しろ!俺には、そんな才能はない。」
「・・・断言することじゃないよ。」
大丈夫かなと不安が頭を過る中、
さらなる不安を俺に押し付けてくるオリヴィア。
「そうだ。うちの家の入り口で土下座している男も助けてやれ。」
「ええ!?マジですか!?」
オリヴィアの言葉に反応したのは、俺よりもエールであった。
確かに俺がこの屋敷に入る前、入り口で土下座をしている男とその嫁、
あとその子供達らしき連中が、一心不乱に土下座をしているのを
横目に見ながら屋敷に入った。
あいつら絶対何かをしたんだよね?
だから土下座をしてるんですよね?
そんな問題児を助けて、なおかつ宿場町の建設で、
建設資材を扱っている商会を運営しているルック子爵に勝てと?
・・・さすがにそれは、俺に不利すぎじゃないですかね・・・
俺が言葉に窮していると、そんな俺の腕を引っ張ってエールが
オリヴィアの部屋から退出しようとする。口からは、
「俺の未来の嫁のために!頼むよぉ~マコトちゃ~ん!」
ダメだ、こいつは浮かれすぎてるし・・・
そんな退出しようとする俺たちに対して、オリヴィアが、
「そうそう、私はこれから王都に呼ばれてるから王都に行くが・・・
サボるなよ、エール。
お前、サボったらどうなるか・・・分かってるよな?」
一瞬オリヴィアが王都に行くという言葉にエールが目を輝かせたが、
続く言葉ですぐに顔を青くして、首を上下に何度も激しく振るエール。
どうやらオリヴィアが王都に行くことはうれしいようだ・・・
そんなに嫌いか?もしくは辛いのか?
そして、急いで俺を引っ張りながら、オリヴィアの執務室から出ていくのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
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