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異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第二章 宿場町建設競争 
32/960

28話目 騎士爵位

誤字脱字の修正しました!

ホントにすんません!

「マコト、ほら、これだ。」


そう言って、丸められた羊皮紙と共に一本の剣を投げ渡された。

それを横にいたエールが驚いた声を上げて、目を見開いて驚いている。




「ま、まさか!?そ、そんな・・・ってか、そんな・・・投げて渡すって!?」


?何でこんなに驚いてんだエールは?


そんなエールの驚きを尻目に

俺は渡された羊皮紙を広げて、中身を読むと・・・




・・・なるほど・・・


エールが驚いた理由が分かった・・・


なんと・・・




騎士爵位を授かったんですけど!?




「マジかよ!?」


思わず声が漏れると、それにオリヴィアが反応して、




「マジだ。腐ってもノースベルト公爵家だからな。

 騎士爵位くらいどうとでもなる。

 それもこちらで土地を与えると言っているのだから、

 自分の懐も痛まないと分かれば、王族なんぞすぐにでも授爵してくれるものだ。

 下級貴族なんぞで王との謁見もないしな。

 良かったなマコト、これで晴れて貴族の一員に仲間入りだ。」


マジかよ・・・ちょっと嬉しくなっていると、俺の横にいたエールがワタワタとしていた。




「お、俺もあの戦いに参加していたんですけど・・・・。

 そ、そりゃ~、ドラゴンと対峙したわけではないけど・・・。」


そんな言葉に鼻で笑ったオリヴィアは、俺と同じものをエールにも投げ渡す。




「安心しろ。お前の分もある。だから、これからも死ぬ気で私に尽くせよ。」



「死ぬ気まではちょっとぉ~。」



「なら、今すぐ返せ。」



「いや、ちょっと!それは・・・。」



「ならば、死んでも尽くせよ。」



「え!?さっきよりもひどくなってる!?」



そんなオリヴィアとエールがやり取りしていると、最後に、




「さあ、マコト、エールを使ってしっかりと宿場町を建設して来い。

 そうだな目標は・・・・7か所すべてをお前が建設して来い。」



「いやいや、それは無理でしょう!?」


そう言うのはエールで、




「ルックのところは、ここらで建材取り扱いの商会やってるいるのだから、プロでしょう!?

 それに対して、こんなガキが勝てるわけないでしょう!!

 それにさっきのやり取りで、王都からって、

 ルック子爵家はもともと王都の法衣貴族でしょうに!!

 自分が有利なる条件しかないでしょう!?」



・・・おいおい、どんどん俺に不利な情報が入ってくるんですけど・・・




「安心しろ、最初からお前には期待していない。」



「ひっど!?これでもオリヴィア様の右腕なのに!?」



「?ドラゴンの前で主を置いて逃げるのに?」



「いやいや、あれはオリヴィア様のご命令で!!」



「ああぁ~辛かったなぁ~・・・

 ドラゴンを前にしたら、右腕とやらに逃げ出されて。

 おかげでドラゴンから逃げ出すこともできずに

 戦う羽目になったかったらなぁ~。」



・・・ドラゴンに喜々として向かって行ったと記憶しておりますが、記憶違いでしょうか?




「いやいや、だからあれはご命令で!

 俺だって、残りたかったですけど・・・。」



「で、爵位が手に入った。次は何が欲しい?」



エールからの言い訳を遮るように尋ねるオリヴィア。

それに対して、一瞬止まった後でエールが口を開いて、



「・・・土地・・・ですか。」



「あと、嫁もつけてやる。」



「マジっすか!?」



「ああ、知り合いの男爵家の娘なんかどうだ?」



「いやいや、そんな地雷の女はいりません!

 平民!もしくは下級貴族である準男爵か騎士爵位の家柄のところの

 娘さんでお願いします!!!」


きれいな90°で頭を下げるエール。

それに笑いながらオリヴィアは満足げな顔をして、




「わかった。それなら何人か用意してやろう。

 選ぶ権利も与えてやるのだ・・・やるよな?」



「はい、喜んで!!」



・・・どこぞの居酒屋かよ・・・


居酒屋の店員さんのような返事をしてエールは、

満面の笑みを浮かべてこちらへと顔を向けてくる。


そのまま満面の笑みのままで、両手で俺の両肩をつかみ、




「お前の肩に俺の未来がかかってる。頼むぞ。」



「・・・いやいや、そこは表立って頑張ってほしいんだけど・・・。」



「安心しろ!俺には、そんな才能はない。」



「・・・断言することじゃないよ。」


大丈夫かなと不安が頭を過る中、

さらなる不安を俺に押し付けてくるオリヴィア。




「そうだ。うちの家の入り口で土下座している男も助けてやれ。」



「ええ!?マジですか!?」


オリヴィアの言葉に反応したのは、俺よりもエールであった。

確かに俺がこの屋敷に入る前、入り口で土下座をしている男とその嫁、

あとその子供達らしき連中が、一心不乱に土下座をしているのを

横目に見ながら屋敷に入った。




あいつら絶対何かをしたんだよね?


だから土下座をしてるんですよね?


そんな問題児を助けて、なおかつ宿場町の建設で、

建設資材を扱っている商会を運営しているルック子爵に勝てと?




・・・さすがにそれは、俺に不利すぎじゃないですかね・・・


俺が言葉に窮していると、そんな俺の腕を引っ張ってエールが

オリヴィアの部屋から退出しようとする。口からは、




「俺の未来の嫁のために!頼むよぉ~マコトちゃ~ん!」


ダメだ、こいつは浮かれすぎてるし・・・


そんな退出しようとする俺たちに対して、オリヴィアが、




「そうそう、私はこれから王都に呼ばれてるから王都に行くが・・・

 サボるなよ、エール。

 お前、サボったらどうなるか・・・分かってるよな?」


一瞬オリヴィアが王都に行くという言葉にエールが目を輝かせたが、

続く言葉ですぐに顔を青くして、首を上下に何度も激しく振るエール。


どうやらオリヴィアが王都に行くことはうれしいようだ・・・


そんなに嫌いか?もしくは辛いのか?


そして、急いで俺を引っ張りながら、オリヴィアの執務室から出ていくのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。


是非ともブックマークと評価をよろしくお願いします!

その一行動が僕のやる気に変わります!!

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