267話目 ジィ・・・と見るけど・・・
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「すごいわねえ~!! さすがはアズーリ君ね! この問題が解けるなんて!!」
アズーリ君を授業中に当てて問題を解いてもらい、
ものすごくみんなの前で褒めてみた!
そんな私の褒めた言葉を聞いたアズーリ君は、
「……いや、別に……」
で、この反応……ちょっとたんぱくすぎやしませんかね?
私が褒めてあげてるのに?
アズーリ君、あなたはやっぱり男色なの?
ただ、私が動くと同時に揺れるこのオッパイには
チラリと視線を向けるのを見逃したりはしないわよ!!
やっぱり私に興味があるんじゃない!?
しかもこれは結構な手ごたえありよ!
淡白な対応をするのは男子の強がりであって、実は興味津々って感じなんでしょうね!!
よくある! よくあるわよ!
街行く中でも自然と私のおっぱいに視線が向けられているものね!!
そんな男達と何ら変わりないわよアズーリ君!!
あなたはやっぱり……
私、確信したわ!
この子はちゃんと女好きよ!
むっつりなだけよ!
それだけ分かればこんな男の子なんて赤子の手をひねるように簡単だわぁ~♪
私にとって特別な生徒であるって理解させれば、
あとは勝手に坂を転がり落ちて行ってくれるはずよねぇ~♪
ただそうなると気になるのは……私の魅了の魔法に手応えがないことね……
たまたま?
魔力耐性が強いから?
……ありえるわね。だてに強さで成り上がったとしたら
そこそこ耐性があってもおかしくないわ!
なら……もっと強めにかけちゃえばいいだけよ♪
近づけば近づくほど私の魅了の強さは更に上がるし……
「授業を再開してください、ウィッチ先生」
……ただ、まあ、周りのガードは固いってところね。
「ごめんねぇ~、すぐに始めるわブバルディアさん!」
そして授業を再開し、終わった後では、
「あ、アズーリ君! ちょっと手伝ってほしいことが……」
「先生、それなら喜んでくれそうな男子生徒達が大勢いますよ?」
私の言葉を遮ってニッコリとほほ笑んで周りの男子生徒達に、
「ウィッチ先生が頼みたいことがあるみたいよ」
そんな言葉を投げかけると一斉に私の傍に駆け寄ってくる男子生徒達。
ちょ、ちょっと!!
何をじゃましてくれているのよ!?
私はアズーリ君に頼みたいの!!
あなた達みたいにそこらへんに転がっている石ころたちには
全く興味がないんだから!!
「ウィッチ先生! どれを持ちましょうか!!」
「なんでも言ってください! 僕……ウィッチ先生のためなら命を懸けます!」
「ずりぃ~ぞ! 俺だって命を懸けるし、何なら家の全財産をかけるよ!」
「うちは権力だってかけてやるよ! 父は大臣ですから! 任せてください!!」
……いや、全然あなた達を呼んだ記憶もないのよね……
「って、ちょっと待って!!」
そんな男子生徒達の人垣に囲まれている間に
静かに教室を出ていくアズーリ君!
このぉ~クソガキども!! 邪魔すんじゃないわよ!!
あの雌ガキたちも一丁前に色気づいて、アズーリ君を狙っているのは分かっているけど、
この程度のことで私の手からアズーリ君を守れると思っているのなら大間違いだからね!!
明日の授業では覚えておきなさいよ!!
「で、ロイヤルハイアット王国の歴史は……」
ふふふ、いい考えでしょう?
授業中で私が説明をしているだけだから、
ブバルディアさんやエラさんは注意もできないわよねぇ~。
今は、アズーリ君の横の通路に立って、歴史の説明をしている。
授業中に歩いている先生に注意何てできるわけがないわよね?
それもちゃんと授業をしているというのに!!
まあこれで当初の目論見通りに遠慮なくアズーリ君に接近できる!
そして濃い私の魅了を浴びせることが出来るわ!
さらに普段は抑え気味にしている魅了の魔法を
今日は2割……いいえ! 3割増しで出してあげるわよ!!
この至近距離で、更には3割増しの魅了を浴びるとさすがのアズーリ君でも……
そう思いながらチラリとアズーリ君へと視線を向ける。
熱い熱を帯びた視線で私をきっと見て……くれはいないのね……
何ならちょっと眠気にまけてうとうとしているじゃない!?
ありえないんですけど!?
何で魅了が眠気にまけているのよ!?
眠気なんかに私の魅了は絶対に負けないし、負けたことがないわよ!?
こいつ……絶対に私の魅了でメロメロにして、
そして告白してきたところで振ってやるんだからね!!
あ、ちょっと待った!!
そう言えばアズーリ君とブレイブ王太子殿下、それとスター君の仲を
悪くするのが仕事だったのを思い出したわ。
なら、ちょうどいいわね。
個人的な恨みと仕事も兼ね備えて完全に私に対して落とした上で操って、
3人の仲を一発触発までしてあげようじゃない!
私の目的も果たせて、ルック子爵の目的も果たせるわね!
じゃあ、早速というか、とっと私のモノにしてあがるわよぉ~♪
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